【Qt Widgets】表ウィジェットのテキスト色を自由自在に操る！QTableWidgetItem::foreground() 関数の徹底解説

QTableWidgetItem::foreground() 関数の主な用途は以下のとおりです。

アプリケーションのテーマやスタイルと一致するテキストの色を設定する
アイテムの強調表示や視覚的な区別を行う
特定のアイテムのテキストの色を変更する

この関数の使用例は以下のとおりです。

QTableWidgetItem* item = tableWidget->item(row, column);
if (item) {
  QBrush brush(Qt::red);
  item->setForeground(brush);
}

この例では、tableWidget ウィジェット内の (row, column) セルのアイテムを取得し、そのアイテムのテキストの色を赤色に設定しています。

QTableWidgetItem::foreground() 関数の注意点は以下のとおりです。

アイテムのテキストの色を変更するには、QBrush オブジェクトを作成し、そのオブジェクトを setForeground() 関数に渡す必要があります。
この関数は、アイテムのテキスト描画に使用されるブラシを取得するだけであり、実際にテキストの色を変更するものではありません。
アイテムのテキストの色を変更するには、setForeground() 関数と組み合わせて使用する必要があります。

Qt Widgets 5.15 以降では、QTableWidgetItem::textColor() 関数は廃止されています。代わりに、QTableWidgetItem::foreground() 関数を使用する必要があります。
QTableWidgetItem::foreground() 関数は、Qt Widgets 4.2 以降で使用できます。

QTableWidgetItem::foreground() 関数は、Qt Widgets ライブラリにおける QTableWidgetItem クラスのメンバー関数であり、そのアイテムのテキスト描画に使用されるブラシを取得します。この関数は、特定のアイテムのテキストの色を変更したり、アイテムの強調表示や視覚的な区別を行ったり、アプリケーションのテーマやスタイルと一致するテキストの色を設定したりするために使用できます。

#include <QApplication>
#include <QTableWidget>

int main(int argc, char* argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // 表ウィジェットを作成
  QTableWidget tableWidget;
  tableWidget.setRowCount(5);
  tableWidget.setColumnCount(5);

  // アイテムを追加
  for (int row = 0; row < tableWidget.rowCount(); ++row) {
    for (int column = 0; column < tableWidget.columnCount(); ++column) {
      QTableWidgetItem* item = new QTableWidgetItem(QString("Row %1, Column %2").arg(row + 1).arg(column + 1));
      tableWidget.setItem(row, column, item);
    }
  }

  // 特定のアイテムのテキストの色を変更
  QTableWidgetItem* item = tableWidget.item(2, 2);
  if (item) {
    QBrush brush(Qt::red);
    item->setForeground(brush);
  }

  // 表ウィジェットを表示
  tableWidget.show();

  return app.exec();
}

このコードを実行すると、以下のような表ウィジェットが表示されます。

この例では、(2, 2) セルのアイテムのテキストの色が赤色に設定されています。

以下のコードは、QTableWidgetItem::foreground() 関数を使用して、アイテムの状態に応じてテキストの色を変更する方法を示しています。

#include <QApplication>
#include <QTableWidget>

int main(int argc, char* argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // 表ウィジェットを作成
  QTableWidget tableWidget;
  tableWidget.setRowCount(5);
  tableWidget.setColumnCount(5);

  // アイテムを追加
  for (int row = 0; row < tableWidget.rowCount(); ++row) {
    for (int column = 0; column < tableWidget.columnCount(); ++column) {
      QTableWidgetItem* item = new QTableWidgetItem(QString("Row %1, Column %2").arg(row + 1).arg(column + 1));
      tableWidget.setItem(row, column, item);
    }
  }

  // アイテムの状態に応じてテキストの色を変更
  for (int row = 0; row < tableWidget.rowCount(); ++row) {
    for (int column = 0; column < tableWidget.columnCount(); ++column) {
      QTableWidgetItem* item = tableWidget.item(row, column);
      if (item) {
        if (row % 2 == 0 && column % 2 == 0) {
          QBrush brush(Qt::red);
          item->setForeground(brush);
        } else if (row % 2 == 1 && column % 2 == 1) {
          QBrush brush(Qt::blue);
          item->setForeground(brush);
        }
      }
    }
  }

  // 表ウィジェットを表示
  tableWidget.show();

  return app.exec();
}

QTableWidgetItem::setBackground() 関数を使用する

QTableWidgetItem::setBackground() 関数は、アイテムの背景色を設定します。テキストの色を変更するには、白以外の背景色を設定する必要があります。

QTableWidgetItem* item = tableWidget->item(row, column);
if (item) {
  QBrush brush(Qt::yellow);
  item->setBackground(brush);
}

この例では、(2, 2) セルのアイテムの背景色を黄色に設定し、その結果、テキストの色も黄色になります。

QStyleSheet を使用する

QStyleSheet は、Qt アプリケーションの外観をカスタマイズするために使用できるスタイルシート言語です。QTableWidgetItem クラスには、setStyleSheet() メソッドがあり、そのアイテムにスタイルシートを適用することができます。

QTableWidgetItem* item = tableWidget->item(row, column);
if (item) {
  QString styleSheet = "color: red;";
  item->setStyleSheet(styleSheet);
}

この例では、(2, 2) セルのアイテムのスタイルシートを "color: red;" に設定し、その結果、テキストの色が赤色になります。

カスタムデリゲートを使用する

QItemDelegate クラスは、アイテムの表示と編集をカスタマイズするために使用できます。カスタムデリゲートを作成して、paint() メソッドをオーバーライドすることで、アイテムのテキストの色を独自に描画することができます。

この方法は、より複雑なカスタマイズが必要な場合に役立ちます。

テーマを使用する

Qt Widgets ライブラリには、さまざまなテーマが用意されています。テーマを使用すると、アプリケーション全体の外観をカスタマイズすることができます。テーマには、表ウィジェットのテキストの色を含むさまざまなスタイルが含まれている場合があります。

アプリケーション全体の外観を統一したい場合は、テーマを使用します。
より高度なカスタマイズが必要な場合は、QStyleSheet またはカスタムデリゲートを使用します。
背景色も変更する必要がある場合は、QTableWidgetItem::setBackground() 関数を使用します。
簡単なカスタマイズの場合は、QTableWidgetItem::foreground() 関数を使用するのが最も簡単です。