【保存版】QTableWidgetSelectionRange::rowCount()を使いこなしてQt Widgetsをマスター

QTableWidgetSelectionRange::rowCount() メソッドは、QTableWidget 内の選択範囲に含まれる行数を返します。これは、選択範囲内のデータ行の数を判断する際に役立ちます。

メソッドの構文

int QTableWidgetSelectionRange::rowCount() const

戻り値

選択範囲に含まれる行数。選択範囲が空の場合、0 を返します。

QTableWidgetSelectionRange selectionRange = tableWidget->selectedRanges()[0];
int rowCount = selectionRange.rowCount();

if (rowCount > 0) {
    // 選択範囲に 1 行以上含まれている場合の処理
} else {
    // 選択範囲が空の場合の処理
}

• 選択範囲が不連続な場合、rowCount() メソッドは選択範囲に含まれるすべての行をカウントします。
• 選択範囲が複数のセルにまたがる場合、rowCount() メソッドは選択範囲に含まれるすべての行をカウントします。
• rowCount() メソッドは、選択範囲内のすべての行をカウントします。行ヘッダーやフッター行はカウントされません。

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例：選択範囲内の行数を表示

この例では、QTableWidget 内の選択範囲に含まれる行数をコンソールに出力します。

#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QTableWidget>

int main(int argc, char *argv[]) {
    QApplication app(argc, argv);

    QTableWidget tableWidget;
    tableWidget.setRowCount(10);
    tableWidget.setColumnCount(5);

    for (int row = 0; row < tableWidget.rowCount(); ++row) {
        for (int col = 0; col < tableWidget.columnCount(); ++col) {
            QTableWidgetItem *item = new QTableWidgetItem(QString("Row %1, Col %2").arg(row).arg(col));
            tableWidget.setItem(row, col, item);
        }
    }

    tableWidget.show();

    // 選択範囲を取得
    QTableWidgetSelectionRange selectionRange = tableWidget.selectedRanges()[0];

    // 選択範囲内の行数を取得
    int rowCount = selectionRange.rowCount();

    // 選択範囲内の行数をコンソールに出力
    qDebug() << "選択範囲内の行数：" << rowCount;

    return app.exec();
}

1. QApplication オブジェクトを作成します。
2. QTableWidget オブジェクトを作成し、行数と列数を設定します。
3. サンプルデータをテーブルウィジェットに追加します。
4. テーブルウィジェットを表示します。
5. 選択範囲を取得します。
6. 選択範囲内の行数を取得します。
7. 選択範囲内の行数をコンソールに出力します。

• 選択範囲が不連続な場合、rowCount() メソッドは選択範囲に含まれるすべての行をカウントします。
• 選択範囲が複数のセルにまたがる場合、rowCount() メソッドは選択範囲に含まれるすべての行をカウントします。
• 選択範囲が空の場合、rowCount() メソッドは 0 を返します。
• このコードは、Qt Widgets 6.x を使用しています。

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selectionRange.topRow() と selectionRange.bottomRow() を使用する

この方法は、選択範囲の最初の行と最後の行を取得し、その差によって行数を計算します。

int rowCount = selectionRange.bottomRow() - selectionRange.topRow() + 1;

利点

• シンプルで分かりやすい

欠点

• 選択範囲が複数のセルにまたがる場合、正しく動作しない
• 選択範囲が空の場合、正しく動作しない

selectionRange.item() メソッドを反復処理する

この方法は、選択範囲内のすべてのセルを反復処理し、行数をカウントします。

int rowCount = 0;
for (int row = selectionRange.topRow(); row <= selectionRange.bottomRow(); ++row) {
    for (int col = selectionRange.leftColumn(); col <= selectionRange.rightColumn(); ++col) {
        if (selectionRange.contains(row, col)) {
            ++rowCount;
        }
    }
}

利点

• 選択範囲が複数のセルにまたがる場合でも、正しく動作する
• 選択範囲が空の場合でも、正しく動作する

欠点

• selectionRange.item() メソッドの呼び出し回数が多い

selectionRange.indexes() メソッドを使用する

この方法は、選択範囲内のすべてのインデックスを取得し、行数をカウントします。

int rowCount = 0;
for (const QModelIndex &index : selectionRange.indexes()) {
    if (index.isValid()) {
        ++rowCount;
    }
}

利点

• 選択範囲が複数のセルにまたがる場合でも、正しく動作する
• 選択範囲が空の場合でも、正しく動作する

欠点

• selectionRange.indexes() メソッドの処理速度が遅い

最適な方法の選択

どの方法が最適かは、状況によって異なります。

• 選択範囲が空の場合や複数のセルにまたがる場合にも正しく動作する必要がある場合は、selectionRange.item() メソッドを反復処理するか、selectionRange.indexes() メソッドを使用する。
• シンプルで分かりやすい方法が必要な場合は、selectionRange.topRow() と selectionRange.bottomRow() を使用する。

• 状況に応じて、これらの方法を組み合わせることもできます。