Qt GUI でフォントファイルを直接読み込む：QRawFont::loadFromFile() のサンプルコードの実行方法

構文

void QRawFont::loadFromFile(const QString &fileName, qreal pixelSize, QFont::HintingPreference hintingPreference);

引数

• hintingPreference: フォントレンダリングのヒント方法を指定する QFont::HintingPreference 型の値。デフォルトは QFont::PreferDefaultHinting です。
• pixelSize: フォントのサイズをピクセル単位で指定する qreal 型の値
• fileName: 読み込むフォントファイルのパスを指定する QString オブジェクト

戻り値

なし

詳細

QRawFont::loadFromFile() 関数は、指定されたフォントファイルを読み込み、その内容を QRawFont オブジェクトに格納します。フォントファイルは、TrueType または OpenType 形式である必要があります。

pixelSize 引数は、フォントのサイズをピクセル単位で指定します。この値は、フォントのスケーリングに使用されます。

hintingPreference 引数は、フォントレンダリングのヒント方法を指定します。ヒントは、フォントの形状をより正確にレンダリングするのに役立ちますが、レンダリング速度を遅くする可能性があります。

例

QRawFont font;
font.loadFromFile("font.ttf", 16.0, QFont::PreferNoHinting);

// フォント情報へのアクセス
QString familyName = font.familyName();
qreal pixelSize = font.pixelSize();

// テキストのレンダリング
QPainter painter;
painter.setFont(font);
painter.drawText(10, 20, "Hello, World!");

注意事項

• QRawFont オブジェクトは、フォントキャッシュに保存されません。つまり、同じフォントファイルを何度も読み込む場合は、毎回 QRawFont::loadFromFile() 関数を呼び出す必要があります。
• QRawFont オブジェクトはスレッドに固有のものであることに注意してください。つまり、複数のスレッドで同じフォントファイルを使用する場合は、各スレッドで個別の QRawFont オブジェクトを作成する必要があります。

上記の説明に加えて、以下の点にも注意してください。

• Qt GUI には、フォントを扱うためのより高レベルな API も用意されています。これらの API は、QRawFont オブジェクトよりも使いやすく、多くの場合で十分です。
• QRawFont オブジェクトは、高度なフォント操作に使用できます。ただし、これらの操作は複雑な場合があります。詳細については、Qt ドキュメントを参照してください。

---

#include <QApplication>
#include <QLabel>
#include <QPainter>
#include <QRawFont>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // フォントファイルの読み込み
  QRawFont font;
  if (!font.loadFromFile("font.ttf", 16.0)) {
    qDebug() << "フォントファイルの読み込みに失敗しました";
    return 1;
  }

  // ラベルの作成
  QLabel label;
  label.setText("Hello, World!");

  // フォントの設定
  label.setFont(font);

  // ラベルの表示
  label.show();

  return app.exec();
}

このコードは以下の動作をします。

1. font.ttf という名前のフォントファイルを 16 ピクセルのサイズで読み込みます。
2. QLabel ウィジェットを作成し、テキスト "Hello, World!" を設定します。
3. 読み込んだフォントをラベルに設定します。
4. ラベルを表示します。

このコードは、QRawFont::loadFromFile() 関数の基本的な使用方法を示しています。この関数を使用して、さまざまなフォント操作を実行できます。

1. Qt Creator を起動します。
2. 新しいプロジェクトを作成します。
3. プロジェクトウィンドウで、main.cpp ファイルをダブルクリックします。
4. プロジェクトをビルドして実行します。

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以下に、QRawFont::loadFromFile() の代替方法をいくつか紹介します。

QFont クラスの使用

QFont font("Arial", 16, QFont::Bold);

// フォント情報へのアクセス
QString familyName = font.familyName();
qreal pixelSize = font.pixelSize();

// テキストのレンダリング
QPainter painter;
painter.setFont(font);
painter.drawText(10, 20, "Hello, World!");

QFontDatabase クラスの使用

QFont font = QFontDatabase::font("Arial", 16, QFont::Bold);

// フォント情報へのアクセス
QString familyName = font.familyName();
qreal pixelSize = font.pixelSize();

// テキストのレンダリング
QPainter painter;
painter.setFont(font);
painter.drawText(10, 20, "Hello, World!");

QResource クラスの使用

QResource クラスは、アプリケーション内にリソースファイルを埋め込むことができます。フォントファイルを QResource として埋め込むことで、QRawFont::loadFromFile() 関数を使用せずにフォントにアクセスできます。

QResource resource(":/fonts/font.ttf");
if (!resource.open()) {
  qDebug() << "フォントリソースを開けませんでした";
  return 1;
}

QRawFont font(resource.data(), resource.size());

// フォント情報へのアクセス
QString familyName = font.familyName();
qreal pixelSize = font.pixelSize();

// テキストのレンダリング
QPainter painter;
painter.setFont(font);
painter.drawText(10, 20, "Hello, World!");

Qt WebEngine モジュールの使用

Qt WebEngine モジュールを使用すると、Web フォントにアクセスできます。Web フォントは、サーバーからダウンロードしてレンダリングできるフォントです。

QWebEngineFontDatabase *fontDatabase = QWebEngineFontDatabase::instance();
fontDatabase->loadFont("https://fonts.googleapis.com/css?family=Roboto:400");

QFont font("Roboto", 16);

// フォント情報へのアクセス
QString familyName = font.familyName();
qreal pixelSize = font.pixelSize();

// テキストのレンダリング
QPainter painter;
painter.setFont(font);
painter.drawText(10, 20, "Hello, World!");

サードパーティ製ライブラリの使用

Qt には、フォントを扱うためのサードパーティ製ライブラリもいくつかあります。これらのライブラリは、追加機能や特定のユースケースに特化した機能を提供する場合があります。