Qt Widgets: グリッド レイアウト行数を取得する便利な関数「QGraphicsGridLayout::rowCount()」
QGraphicsGridLayout::rowCount()
関数は、Qt Widgets モジュールの QGraphicsGridLayout クラス に属する関数で、グリッド レイアウト内の行数を取得します。
機能
- 空行も含めてカウントしますが、最後の行は除きます。
- グリッド レイアウト内の行数を整数値として返します。
戻り値
- グリッド レイアウト内の行数。空行も含めてカウントしますが、最後の行は除きます。
QGraphicsGridLayout layout;
// 3 行 4 列のグリッド レイアウトを作成
layout.setRowCount(3);
layout.setColumnCount(4);
// 2 行目の行数を取得
int rowCount = layout.rowCount();
// rowCount は 3 になる
std::cout << "行数: " << rowCount << std::endl;
rowCount()
関数は、グリッド レイアウト内の行数を取得する必要がある場合に役立ちます。- 行数や列数、セル間のスペースなどを設定することで、柔軟なレイアウトを作成することができます。
QGraphicsGridLayout
クラスは、グラフィカル ユーザー インターフェイス (GUI) にグリッド レイアウトを作成するために使用されます。
- 上記の例はあくまで基本的な使用方法です。
#include <QGraphicsGridLayout>
#include <QGraphicsItem>
int main() {
// QGraphicsGridLayout オブジェクトを作成
QGraphicsGridLayout layout;
// 行数と列数を設定
layout.setRowCount(3);
layout.setColumnCount(4);
// セルにアイテムを追加
for (int row = 0; row < layout.rowCount(); ++row) {
for (int col = 0; col < layout.columnCount(); ++col) {
QGraphicsItem* item = new QGraphicsItem;
// アイテムにテキストを設定
item->setPlainText(QString("行: %1, 列: %2").arg(row + 1).arg(col + 1));
// アイテムをグリッド レイアウトに追加
layout.addItem(item, row, col);
}
}
// グリッド レイアウトを表示
QGraphicsScene scene;
scene.addItem(&layout);
QGraphicsView view(&scene);
view.show();
return 0;
}
このコードは、3 行 4 列のグリッド レイアウトを作成し、各セルに "行: X, 列: Y" というテキストを含むアイテムを追加します。
例 2: 行数を動的に変更
#include <QGraphicsGridLayout>
#include <QGraphicsItem>
#include <QPushButton>
int main() {
// QGraphicsGridLayout オブジェクトを作成
QGraphicsGridLayout layout;
// 初期行数を設定
int rowCount = 3;
layout.setRowCount(rowCount);
layout.setColumnCount(4);
// セルにアイテムを追加
for (int row = 0; row < rowCount; ++row) {
for (int col = 0; col < layout.columnCount(); ++col) {
QGraphicsItem* item = new QGraphicsItem;
// アイテムにテキストを設定
item->setPlainText(QString("行: %1, 列: %2").arg(row + 1).arg(col + 1));
// アイテムをグリッド レイアウトに追加
layout.addItem(item, row, col);
}
}
// 行数を動的に変更するボタンを作成
QPushButton* addRowButton = new QPushButton("行を追加");
connect(addRowButton, &QPushButton::clicked, [&]() {
// 行数を 1 つ増やす
rowCount++;
layout.setRowCount(rowCount);
// 新しい行にアイテムを追加
QGraphicsItem* item = new QGraphicsItem;
item->setPlainText(QString("行: %1, 列: 1").arg(rowCount));
layout.addItem(item, rowCount - 1, 0);
});
// ボタンをグリッド レイアウトに追加
layout.addItem(addRowButton, rowCount, layout.columnCount() - 1);
// グリッド レイアウトを表示
QGraphicsScene scene;
scene.addItem(&layout);
QGraphicsView view(&scene);
view.show();
return 0;
}
このコードは、3 行 4 列のグリッド レイアウトを作成し、各セルに "行: X, 列: Y" というテキストを含むアイテムを追加します。さらに、"行を追加" ボタンを追加し、クリックすると行数を動的に増やすことができます。
代替方法
- 行番号を指定して、その行にあるアイテムを取得し、そのアイテムのプロパティから行数を推測することができます。
- ただし、空行が存在する場合や、行の順番が変更されている場合などは、正確な行数を取得できない可能性があります。
int rowCount = 0;
for (int row = 0; row < layout.rowCount(); ++row) {
if (layout.itemAt(row, 0)) {
rowCount = row + 1;
break;
}
}
QGraphicsGridLayout::items()
関数を使用する- すべてのアイテムを取得し、そのアイテムのプロパティから行数をカウントすることで、行数を取得することができます。
- 空行も含めてカウントすることができますが、パフォーマンスが低下する可能性があります。
int rowCount = 0;
QList<QGraphicsItem*> items = layout.items();
for (QGraphicsItem* item : items) {
rowCount = std::max(rowCount, item->row() + 1);
}
QGraphicsGridLayout
クラスのプライベート メンバにアクセスするQGraphicsGridLayout
クラスのプライベートメンバであるm_rowCount
に直接アクセスすることで、行数を取得することができます。- これは非推奨の方法であり、将来の Qt バージョンで動作しなくなる可能性があります。
int rowCount = layout.d_ptr->m_rowCount;
最適な方法の選択
上記の代替方法はそれぞれ長所と短所があり、状況によって最適な方法は異なります。
- 非推奨の方法ですが、パフォーマンスが最も重要である場合は、
QGraphicsGridLayout
クラスのプライベートメンバにアクセスする方法を使用します。 - 行の順番が変更されている可能性がある場合は、
QGraphicsGridLayout::itemAt()
関数を使用します。 - 空行も含めてカウントする必要がある場合は、
QGraphicsGridLayout::items()
関数を使用します。 - シンプルさとパフォーマンスを重視する場合は、
QGraphicsGridLayout::rowCount()
関数を使用するのがおすすめです。
- 具体的な状況に合わせて、最適な方法を選択してください。
- 上記以外にも、状況によっては他の方法が考えられる場合があります。