【初心者向け】Qt Widgetsでプレビューウィジェットを簡単操作！QColumnView::updatePreviewWidget()の使い方

QColumnView::updatePreviewWidget() は、Qt WidgetsライブラリにおけるQColumnViewクラスのシグナルであり、プレビューウィジェットを更新する必要があることを示します。このシグナルは、ユーザーがアイテムを選択したり、カーソルをアイテムの上に移動したりしたときに発行されます。

役割

使用方法

updatePreviewWidget()シグナルを接続するには、connect()関数を使用します。シグナルハンドラは、QModelIndexパラメータを受け取ります。このパラメータは、選択されたアイテムまたはカーソルが置かれているアイテムのインデックスを表します。

シグナルハンドラ内では、プレビューウィジェットに表示するデータを取得し、プレビューウィジェットのプロパティを設定する必要があります。

例

次のコードは、QColumnViewクラスのシグナルハンドラを示しています。このハンドラは、選択されたアイテムのテキストをプレビューウィジェットに設定します。

void MyWidget::onPreviewWidgetUpdate(const QModelIndex &index) {
  if (index.isValid()) {
    QString text = index.data().toString();
    previewWidget->setText(text);
  }
}

updatePreviewWidget()シグナルは、アイテムのデータが変更されたときにも発行されます。
プレビューウィジェットは、QColumnView::previewWidget()関数を使用して取得できます。
プレビューウィジェットは、QColumnView::setPreviewWidget()関数を使用して設定できます。

上記以外にも、QColumnView::updatePreviewWidget()関数に関する情報は以下のリソースで確認できます。

コード

#include <QApplication>
#include <QColumnView>
#include <QStandardItemModel>
#include <QLabel>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // モデルを作成
  QStandardItemModel model;
  model.setHorizontalHeaderLabels({"Name", "Age"});

  // データを追加
  model.insertRows(0, 2);
  model.setData(model.index(0, 0), "Alice");
  model.setData(model.index(0, 1), 30);
  model.setData(model.index(1, 0), "Bob");
  model.setData(model.index(1, 1), 25);

  // ビューを作成
  QColumnView view(&model);
  view.resize(400, 300);

  // プレビューウィジェットを作成
  QLabel previewWidget;
  previewWidget.setAlignment(Qt::AlignCenter);

  // プレビューウィジェットを設定
  view.setPreviewWidget(&previewWidget);

  // シグナルハンドラを接続
  connect(&view, &QColumnView::updatePreviewWidget, &MyWidget::onPreviewWidgetUpdate);

  // ウィジェットを表示
  view.show();

  return app.exec();
}

void MyWidget::onPreviewWidgetUpdate(const QModelIndex &index) {
  if (index.isValid()) {
    QString text = index.data().toString();
    previewWidget->setText(text);
  }
}

説明

このコードは以下の処理を実行します。

QStandardItemModelオブジェクトを作成します。
モデルにヘッダーラベルとデータを追加します。
QColumnViewオブジェクトを作成し、モデルを設定します。
QLabelオブジェクトを作成し、プレビューウィジェットとして設定します。
view.setPreviewWidget(&previewWidget);を使用して、ビューにプレビューウィジェットを設定します。
connect(&view, &QColumnView::updatePreviewWidget, &MyWidget::onPreviewWidgetUpdate);を使用して、updatePreviewWidget()シグナルにシグナルハンドラを接続します。
view.show();を使用して、ビューを表示します。

シグナルハンドラ

onPreviewWidgetUpdate()シグナルハンドラは、選択されたアイテムのインデックスを受け取ります。インデックスが有効な場合、ハンドラはインデックスのデータを取得し、プレビューウィジェットのテキストを設定します。

実行結果

このコードを実行すると、以下のようになります。

ユーザーがアイテムを選択すると、選択されたアイテムのテキストがプレビューウィジェットに表示されます。
2つの列（名前と年齢）を持つテーブルビューが表示されます。

代替方法

QColumnView::updatePreviewWidget() の代替方法として、以下の方法が考えられます。

タイマーを使用する

QTimer オブジェクトを使用して、定期的にプレビューウィジェットを更新することができます。これは、選択されたアイテムが頻繁に変更されない場合に有効です。

例

void MyWidget::onSelectionChanged(const QModelIndex &current, const QModelIndex &previous) {
  if (current.isValid()) {
    QTimer::singleShot(100, this, SLOT(updatePreviewWidget()));
  }
}

void MyWidget::updatePreviewWidget() {
  const QModelIndex &index = selectionModel()->currentIndex();
  if (index.isValid()) {
    QString text = index.data().toString();
    previewWidget->setText(text);
  }
}

カスタムシグナルを使用する

QColumnView::updatePreviewWidget() の代わりに、カスタムシグナルを発行してプレビューウィジェットを更新することができます。これは、プレビューウィジェットの更新タイミングをより細かく制御したい場合に有効です。

例

class MyColumnView : public QColumnView {
public:
  QSignalEmitter<const QModelIndex &> previewItemChanged;

protected:
  void selectionChanged(const QModelIndex &current, const QModelIndex &previous) override {
    QColumnView::selectionChanged(current, previous);
    if (current.isValid()) {
      previewItemChanged.emit(current);
    }
  }
};

void MyWidget::onPreviewItemChanged(const QModelIndex &index) {
  if (index.isValid()) {
    QString text = index.data().toString();
    previewWidget->setText(text);
  }
}

直接プレビューウィジェットを更新する

QModelIndex オブジェクトを使用して、選択されたアイテムのデータを取得し、プレビューウィジェットを直接更新することができます。これは、シンプルなプレビューウィジェットを使用している場合に有効です。

例

void MyWidget::onSelectionChanged(const QModelIndex &current, const QModelIndex &previous) {
  if (current.isValid()) {
    QString text = current.data().toString();
    previewWidget->setText(text);
  }
}

最適な方法の選択

どの代替方法が最適かは、状況によって異なります。以下の要素を考慮する必要があります。

プレビューウィジェットの複雑さ
プレビューウィジェットの更新タイミングを制御する必要があるかどうか
プレビューウィジェットが更新される頻度

上記の代替方法は、あくまでも例です。状況に合わせて、適切な方法を選択してください。