【保存版】Qt Widgetsで列ビューを作成する3つの方法: QColumnView::QColumnView()を超えて

QColumnView::QColumnView()は、Qt Widgetsライブラリにおける重要なクラスであるQColumnViewのコンストラクタです。このコンストラクタは、モデルのデータを視覚的に表現する列ビューを作成するために使用されます。

構文

QColumnView::QColumnView(QWidget *parent = nullptr);

パラメータ

parent: オプションのパラメータで、作成される列ビューの親ウィジェットを指定します。デフォルトでは、親ウィジェットは設定されません。

戻り値

このコンストラクタは、新しく作成されたQColumnViewオブジェクトを返します。

詳細

QColumnView::QColumnView()コンストラクタは、空のQColumnViewオブジェクトを作成します。このオブジェクトは、setModel()メソッドを使用してモデルを設定することで、データを表示する準備が整います。

例

QColumnView *columnView = new QColumnView(this);
columnView->setModel(myModel);

この例では、myModelという名前のモデルを持つ新しいQColumnViewオブジェクトが作成されます。

QColumnViewは、カスタムアイテムデリゲートを使用して、アイテムの表示をカスタマイズできます。
QColumnViewは、ツリー構造のデータを表現するために使用できます。
QColumnViewは、モデル/ビューフレームワークの一部です。このフレームワークは、モデル内のデータを視覚的に表現するためのウィジェットを提供します。

上記の説明に加えて、QColumnView::QColumnView()コンストラクタに関する以下の点にも注意する必要があります。

このコンストラクタは、シグナルとスロットの接続を行いません。
このコンストラクタは、列ビューのデフォルトのプロパティを設定します。
このコンストラクタは、QAbstractItemViewクラスのコンストラクタも呼び出します。

#include <QApplication>
#include <QColumnView>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // 空の列ビューを作成
  QColumnView columnView;

  // ウィジェットを表示
  columnView.show();

  return app.exec();
}

例2：モデルを設定してデータを列ビューに表示する

#include <QApplication>
#include <QColumnView>
#include <QStandardItemModel>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // モデルを作成
  QStandardItemModel model;

  // モデルにデータを追加
  model.setColumnCount(3);
  model.insertRows(0, 5);
  for (int row = 0; row < 5; ++row) {
    for (int col = 0; col < 3; ++col) {
      model.setData(model.index(row, col), QString("Item %1, %2").arg(row).arg(col));
    }
  }

  // 列ビューを作成
  QColumnView columnView;

  // モデルを列ビューに設定
  columnView.setModel(&model);

  // ウィジェットを表示
  columnView.show();

  return app.exec();
}

#include <QApplication>
#include <QColumnView>
#include <QStandardItemModel>
#include <QItemDelegate>

class MyDelegate : public QItemDelegate {
public:
  void paint(QPainter *painter, const QStyleOptionViewItem &option, const QModelIndex &index) const override {
    // カスタム描画処理
    if (index.column() == 0) {
      painter->drawText(option.rect(), Qt::AlignCenter, index.data().toString());
    } else if (index.column() == 1) {
      painter->setPen(Qt::red);
      painter->drawText(option.rect(), Qt::AlignCenter, index.data().toString());
    } else {
      painter->setBrush(Qt::green);
      painter->drawText(option.rect(), Qt::AlignCenter, index.data().toString());
    }
  }
};

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // モデルを作成
  QStandardItemModel model;

  // モデルにデータを追加
  model.setColumnCount(3);
  model.insertRows(0, 5);
  for (int row = 0; row < 5; ++row) {
    for (int col = 0; col < 3; ++col) {
      model.setData(model.index(row, col), QString("Item %1, %2").arg(row).arg(col));
    }
  }

  // 列ビューを作成
  QColumnView columnView;

  // モデルを列ビューに設定
  columnView.setModel(&model);

  // カスタムデリゲートを作成
  MyDelegate delegate;

  // 列 0 にカスタムデリゲートを設定
  columnView.setItemDelegateForColumn(0, &delegate);

  // ウィジェットを表示
  columnView.show();

  return app.exec();
}

代替方法

QTreeView：階層構造のデータを表現するツリービューを作成する場合には、QTreeView を使用するのがより適切です。QTreeView は、QColumnView よりも複雑なデータ構造を処理することができます。
QListWidget：単一行のアイテムを表示するシンプルなリストビューを作成する場合には、QListWidget を使用するのがより適切です。QListWidget は、QColumnView よりも軽量で使いやすいです。
QTableView：行と列にデータを配置するテーブルビューを作成する場合には、QTableView を使用するのがより適切です。QTableView は、QColumnView よりも多くの機能と柔軟性を備えています。

各方法の詳細

QTableView： QTableView は、行と列にデータを配置するテーブルビューを作成するために使用されます。QTableView は、ヘッダー、セル編集、ドラッグアンドドロップなど、QColumnView よりも多くの機能と柔軟性を備えています。

QTableView tableView;
tableView.setModel(myModel);

QListWidget： QListWidget は、単一行のアイテムを表示するシンプルなリストビューを作成するために使用されます。QListWidget は、QColumnView よりも軽量で使いやすいです。

QListWidget listWidget;
listWidget.setModel(myModel);

QTreeView： QTreeView は、階層構造のデータを表現するツリービューを作成するために使用されます。QTreeView は、QColumnView よりも複雑なデータ構造を処理することができます。

QTreeView treeView;
treeView.setModel(myModel);

どの方法を選択すべきか

使用する方法は、データの種類とアプリケーションの要件によって異なります。

階層構造のデータを表現する必要がある場合は、QTreeView を使用してください。
単一行のアイテムを表示する必要がある場合は、QListWidget を使用してください。
行と列にデータを配置する必要がある場合は、QTableView を使用してください。