PostgreSQLの「Character Types: character」データ型の代替方法
character(n) データ型は、n 文字までの文字列を格納できます。n は、正の整数である必要があります。文字列の長さが n 文字よりも短い場合、空白で埋められます。
例
CREATE TABLE users (
id SERIAL PRIMARY KEY,
name character(50) NOT NULL
);
この例では、users テーブルに name という名前の列が作成されます。この列は character(50) データ型であり、最大50文字までの文字列を格納できます。ユーザー名が50文字よりも短い場合、空白で埋められます。
character データ型の利点は、次のとおりです。
- 空白で埋められた文字列を比較する必要がある場合に適しています。
- 固定長の文字列を格納する必要がある場合に適しています。
character データ型の欠点は、次のとおりです。
- 文字列の長さが固定されているため、長い文字列を格納するのに適していません。
- 可変長文字列よりも格納スペースが多くなります。
character データ型を使用する代わりに、varchar(n) データ型を使用することを検討してください。varchar(n) データ型は、可変長文字列を格納することができ、character データ型よりも格納スペースが少なくなります。
PostgreSQLには、character データ型以外にも、様々な文字列データ型があります。
- varchar: バイナリ安全な可変長文字列を格納します。
- bpchar: バイナリ安全な固定長文字列を格納します。
- text: 長さ制限のないテキストを格納します。
- varchar(n): 可変長文字列を格納します。
-- users テーブルの作成
CREATE TABLE users (
id SERIAL PRIMARY KEY,
name character(50) NOT NULL,
email character(100) NOT NULL
);
-- ユーザーの挿入
INSERT INTO users (name, email)
VALUES ('Taro Yamada', '[email protected]'),
('Hanako Sato', '[email protected]');
-- ユーザーの取得
SELECT * FROM users;
-- 特定のユーザーの取得
SELECT * FROM users WHERE id = 1;
-- ユーザー名の更新
UPDATE users
SET name = 'Taro Tanaka'
WHERE id = 1;
-- ユーザーの削除
DELETE FROM users
WHERE id = 2;
このコード例では、users という名前のテーブルを作成し、id、name、email という3つの列を定義しています。name と email 列はどちらも character データ型であり、それぞれ最大50文字と100文字までの文字列を格納できます。
コード例では、INSERT、SELECT、UPDATE、DELETE ステートメントを使用して、users テーブルを操作しています。
- 空白で埋められた文字列の比較
SELECT * FROM users
WHERE name = 'Taro Yamada';
このクエリは、name 列が 'Taro Yamada' (空白を含む) と等しいすべてのユーザーを取得します。character データ型を使用すると、空白で埋められた文字列を比較することができます。
- 文字列の先頭と末尾の処理
-- 名前を大文字に変換
SELECT UPPER(name) FROM users;
-- 電子メールアドレスのローカル部分を抽出
SELECT LEFT(email, '@' || SUBSTRING(email, '@' + 1)) AS local_part
FROM users;
character データ型は、UPPER、LEFT、SUBSTRING などの組み込み関数を使用して、文字列を操作することができます。
character データ型は、固定長文字列を格納する必要がある場合に適しています。可変長文字列を格納する必要がある場合は、varchar(n) データ型を使用することを検討してください。
代替となるデータ型を選択する際に考慮すべき事項
- インデックス
- character(n) データ型には、n 文字のプレフィックスでインデックスを作成することができます。
- varchar(n) データ型には、任意の長さのプレフィックスでインデックスを作成することができます。
- text データ型には、全文インデックスを作成することができます。
- データの比較
- character(n) データ型は、空白で埋められた文字列を比較することができます。
- varchar(n) データ型は、空白で埋められた文字列を比較することはできません。
- text データ型は、空白で埋められた文字列を比較することはできません。
- 格納スペース
- character(n) データ型は、n 文字分のスペースを常に確保します。
- varchar(n) データ型は、実際に格納されている文字列に必要なスペースのみを確保します。
- text データ型は、格納されているテキストに必要なスペースを確保します。
- データの長さ
- character(n) データ型は、n 文字までの固定長文字列を格納します。文字列の長さが n 文字よりも短い場合、空白で埋められます。
- varchar(n) データ型は、n 文字までの可変長文字列を格納します。文字列の長さが n 文字よりも短い場合、空白で埋められません。
- text データ型は、長さ制限のないテキストを格納します。
以下に、character(n) データ型の代替となるデータ型の例を示します。
- varchar(n) データ型: 可変長文字列を格納する必要がある場合は、character(n) データ型の代わりに varchar(n) データ型を使用することを検討してください。varchar(n) データ型は、character(n) データ型よりも格納スペースが少なく、空白で埋められた文字列を比較する必要がない場合に適しています。
CREATE TABLE users (
id SERIAL PRIMARY KEY,
name varchar(50) NOT NULL,
email varchar(100) NOT NULL
);
- text データ型: 長さ制限のないテキストを格納する必要がある場合は、character(n) データ型の代わりに text データ型を使用することを検討してください。text データ型は、character(n) データ型よりも格納スペースが少なく、空白で埋められた文字列を比較する必要がない場合に適しています。
CREATE TABLE articles (
id SERIAL PRIMARY KEY,
title text NOT NULL,
body text
);
- bpchar データ型: バイナリ安全な固定長文字列を格納する必要がある場合は、character(n) データ型の代わりに bpchar データ型を使用することを検討してください。bpchar データ型は、character(n) データ型と同様に固定長の文字列を格納しますが、バイナリデータに対して安全です。
CREATE TABLE binary_data (
id SERIAL PRIMARY KEY,
data bpchar(255) NOT NULL
);
- varchar データ型: バイナリ安全な可変長文字列を格納する必要がある場合は、character(n) データ型の代わりに varchar データ型を使用することを検討してください。varchar データ型は、varchar(n) データ型と同様に可変長の文字列を格納しますが、バイナリデータに対して安全です。
CREATE TABLE binary_data (
id SERIAL PRIMARY KEY,
data varchar(255) NOT NULL
);