Pythonで角度変換をスマートに!NumPyの`numpy.degrees()` 関数チュートリアル
numpy.degrees(x, out=None, where=True)
引数
where
: (オプション) True の要素のみ変換対象とするための条件式out
: (オプション) 変換結果を出力する NumPy 配列x
: ラジアン単位の角度を含む NumPy 配列またはスカラー値
戻り値
- 度単位の角度を含む NumPy 配列またはスカラー値
詳細
numpy.degrees()
関数は、ufunc
として実装されており、他の NumPy 配列と同様に要素ごとの演算が可能です。where
引数で指定された条件を満たす要素のみ変換されます。デフォルトでは、すべての要素が変換されます。out
引数で指定された配列があれば、結果はその配列に出力されます。なければ、新しい配列が作成されます。
例
import numpy as np
# ラジアンの配列を作成
radians = np.array([np.pi, np.pi/2, np.pi/4])
# ラジアンを度に変換
degrees = np.degrees(radians)
# 結果を出力
print(degrees)
この例では、np.pi
, np.pi/2
, np.pi/4
のラジアンをそれぞれ 180
, 90
, 45
度に変換しています。
- 角度の変換には、
math
モジュールのdegrees()
とradians()
関数を使用することもできます。 numpy.degrees()
関数の逆関数として、numpy.radians()
関数があります。これは、度をラジアンに変換します。
math.radians()
math.degrees()
numpy.radians()
例 1:ラジアンの配列を度に変換する
import numpy as np
# ラジアンの配列を作成
radians = np.array([np.pi, np.pi/2, np.pi/4, 0])
# ラジアンを度に変換
degrees = np.degrees(radians)
# 結果を出力
print(degrees)
このコードは、上記の例と同じように動作します。
例 2:特定の条件を満たす要素のみ変換する
import numpy as np
# ラジアンの配列を作成
radians = np.array([np.pi, np.pi/2, np.pi/4, 0, -np.pi/4, -np.pi/2, -np.pi])
# 0 より大きいラジアンのみ変換
condition = radians > 0
degrees = np.degrees(radians, where=condition)
# 結果を出力
print(degrees)
このコードでは、where
引数を使用して、0
より大きいラジアンのみ変換しています。
import numpy as np
# ラジアンの配列を作成
radians = np.array([np.pi, np.pi/2, np.pi/4])
# ラジアンを 2 倍してから度に変換
degrees = 2 * np.degrees(radians)
# 結果を出力
print(degrees)
このコードでは、numpy.degrees()
関数を ufunc
として使用して、ラジアンを 2 倍してから度に変換しています。
これらの例は、numpy.degrees()
関数の基本的な使い方を示しています。この関数は、様々な状況で役立つ強力なツールです。
- 三角関数の値を度単位で計算する
- 角度の配列をヒストグラムに変換する
- 特定の角度をラジアンから度に変換する
上記以外にも、numpy.degrees()
関数は様々な目的に使用できます。
math.degrees() 関数を使用する
math
モジュールには、degrees()
関数があり、numpy.degrees()
関数と同じ機能を提供します。この関数は、NumPy 配列だけでなく、スカラー値にも使用できます。
import math
radians = math.pi
degrees = math.degrees(radians)
print(degrees) # 180.0
手動で計算する
1 度は 180 度のラジアンに相当します。したがって、ラジアンを度に変換するには、次の式を使用できます。
degrees = radians * 180 / math.pi
この方法は、簡単な計算が必要な場合や、math
モジュールをインポートしたくない場合に役立ちます。
pandas.Series.apply() 関数を使用する
pandas を使用している場合は、Series.apply()
関数を使用して、numpy.degrees()
関数または上記のいずれかの代替方法を Series の各要素に適用できます。
import pandas as pd
radians = pd.Series([math.pi, math.pi/2, math.pi/4])
degrees = radians.apply(math.degrees)
print(degrees)
自作関数を使用する
独自のニーズに合わせたカスタム関数を作成することもできます。これは、複雑な変換が必要な場合や、特定のロジックを適用する必要がある場合に役立ちます。
def degrees(radians):
"""
ラジアンを度に変換する関数
Args:
radians: ラジアンの値
Returns:
度単位の値
"""
return radians * 180 / math.pi
radians = [math.pi, math.pi/2, math.pi/4]
degrees = [degrees(r) for r in radians]
print(degrees)
最適な代替方法の選択
使用する代替方法は、状況によって異なります。以下の点を考慮して選択してください。
- パフォーマンス: 大規模なデータセットを処理する場合は、パフォーマンスを考慮する必要があります。ベンチマークを使用して、各方法のパフォーマンスを比較することができます。
- pandasとの統合: pandas を使用している場合は、
Series.apply()
関数が便利です。 - 柔軟性: 手動計算またはカスタム関数は、より複雑な変換やロジックを適用する際に柔軟性を提供します。
- シンプルさ:
math.degrees()
関数は最もシンプルで、NumPy 配列とスカラー値の両方に使用できます。
どの代替方法を選択する場合でも、コードがわかりやすく、読みやすいことを確認してください。
- 特定の状況で最適な方法は、使用している他のライブラリやツールによっても異なる場合があります。
- 上記に記載されている以外にも、
numpy.degrees()
関数の代替となるライブラリやツールが存在する可能性があります。