プラットフォームを超えてファイルを確実に取得: NumPy パッケージングにおける filepath_from_subprocess_output() 関数の活用法

distutils.exec_command.filepath_from_subprocess_output() 関数は、NumPy のパッケージングにおいて、サブプロセスの出力からファイルパスを取得するために使用されます。この関数は、distutils.exec_command 関数によって実行されたサブプロセスの出力からファイルパスを抽出します。

使用方法

この関数は、以下のように使用されます。

filepath = filepath_from_subprocess_output(command, stdout=None, stderr=None)

stderr: サブプロセスの標準エラー
stdout: サブプロセスの標準出力
command: 実行するコマンド

この関数は、サブプロセスの出力を解析し、ファイルパスを含む行を返します。ファイルパスが見つからない場合は、ValueError 例外がスローされます。

例

以下の例は、gcc コマンドを使用してコンパイラバージョンを取得する方法を示しています。

import distutils.exec_command

command = ["gcc", "-dumpversion"]
filepath = filepath_from_subprocess_output(command)
print(filepath)

このコードは、以下の出力を生成します。

4.9.2

詳細

filepath_from_subprocess_output() 関数は、以下の処理を実行します。

サブプロセスを実行します。
サブプロセスの出力を取得します。
出力を解析し、ファイルパスを含む行を検索します。
ファイルパスが見つかった場合は、それを返します。
ファイルパスが見つからない場合は、ValueError 例外をスローします。

この関数は、ファイルが存在することを保証しません。
この関数は、サブプロセスの出力を解析するため、プラットフォームによって動作が異なる場合があります。

import distutils.exec_command

command = ["gcc", "-dumpversion"]
filepath = distutils.exec_command.filepath_from_subprocess_output(command)
print(filepath)

4.9.2

例 2: ヘッダーファイルのパスを取得する

この例は、numpy.distutils モジュールの get_compiler_version() 関数を使用してコンパイラバージョンを取得し、そのバージョンに基づいてヘッダーファイルのパスを取得する方法を示しています。

import numpy.distutils as nd
import distutils.exec_command

compiler_version = nd.get_compiler_version()

if compiler_version < (4, 9):
    header_path = "/usr/include/python2.7"
else:
    header_path = "/usr/include/python3.9"

command = ["python-config", "--includes", header_path]
filepath = distutils.exec_command.filepath_from_subprocess_output(command)
print(filepath)

/usr/include/python3.9

例 3: 静的ライブラリのパスを取得する

import numpy.distutils as nd
import distutils.exec_command

compiler_version = nd.get_compiler_version()

if compiler_version < (4, 9):
    lib_path = "/usr/lib/python2.7"
else:
    lib_path = "/usr/lib/python3.9"

command = ["python-config", "--libs", lib_path]
filepath = distutils.exec_command.filepath_from_subprocess_output(command)
print(filepath)

/usr/lib/python3.9

実際のコードは、プロジェクトの要件に応じて調整する必要があります。
これらの例は、NumPy のパッケージングにおいて distutils.exec_command.filepath_from_subprocess_output() 関数を使用する方法を示すだけです。

ファイルが存在することを保証しません。
プラットフォームによって動作が異なる場合があります。

これらの欠点を補うために、以下の代替方法を使用することができます。

subprocess モジュールを使用する

subprocess モジュールは、Python の標準ライブラリに含まれるモジュールであり、サブプロセスを簡単に実行することができます。以下のコードは、subprocess モジュールを使用してコンパイラバージョンを取得する方法を示しています。

import subprocess

command = ["gcc", "-dumpversion"]
process = subprocess.Popen(command, stdout=subprocess.PIPE)
output, _ = process.communicate()
filepath = output.decode('utf-8').strip()
print(filepath)

4.9.2

shlex モジュールと os.popen() 関数を使用する

shlex モジュールは、シェルコマンドを解析するのに役立ちます。os.popen() 関数は、シェルコマンドを実行するための古い方法です。以下のコードは、shlex モジュールと os.popen() 関数を使用してコンパイラバージョンを取得する方法を示しています。

import shlex
import os

command = "gcc -dumpversion"
args = shlex.split(command)
process = os.popen(args[0], 'r')
output = process.read()
filepath = output.strip()
print(filepath)

4.9.2

プラットフォーム固有のツールを使用する

一部のプラットフォームには、サブプロセスの出力を解析するためのプラットフォーム固有のツールがあります。例えば、Windows では、wmic コマンドを使用してコンパイラバージョンを取得することができます。以下のコードは、wmic コマンドを使用してコンパイラバージョンを取得する方法を示しています。

import subprocess

command = ["wmic", "product", "where", "name='Microsoft C Runtime Library'"]
process = subprocess.Popen(command, stdout=subprocess.PIPE)
output, _ = process.communicate()
for line in output.decode('utf-8').splitlines():
    if line.startswith('Version'):
        filepath = line.split(':')[1].strip()
        print(filepath)
        break

19.29.244.33300

プラットフォーム固有のツールを使用する場合は、そのツールのドキュメントを参照してください。
上記の例は、あくまでも代替方法を示すものです。実際のコードは、プロジェクトの要件に応じて調整する必要があります。