COLUMN_JSONでスッキリ!MariaDBの動的列データをJSON形式で取得する方法


COLUMN_JSONの構文

COLUMN_JSON関数の基本的な構文は以下の通りです。

COLUMN_JSON(dyncol_blob)

ここで、dyncol_blob は、動的列のデータを格納しているBLOB型の列名です。


SELECT COLUMN_JSON(dynamic_cols) AS json_data
FROM my_table;

このクエリは、my_table テーブルの dynamic_cols 列に格納されている動的列データをJSON形式で取得し、json_data という名前の列に格納します。

COLUMN_JSONの機能

COLUMN_JSON関数には、以下の機能があります。

  • 特定の属性の取得: COLUMN_JSONは、COLUMN_GET 関数と組み合わせて使用することで、特定の属性の値を取得することができます。
  • ネストされた動的列の表示: COLUMN_JSONは、ネストされた動的列を表示することができます。ネストレベルは最大10レベルまでです。


SELECT COLUMN_GET(COLUMN_JSON(dynamic_cols), 'color') AS color
FROM my_table;

このクエリは、my_table テーブルの dynamic_cols 列に格納されている動的列データから color 属性の値を取得し、color という名前の列に格納します。

COLUMN_JSONの利点

COLUMN_JSONを使用する利点は以下の通りです。

  • 特定の属性の値を簡単に取得できます。
  • ネストされた動的列を簡単に表示できます。
  • 動的列データをJSON形式で取得できるため、データの操作や分析が容易になります。

COLUMN_JSONを使用する際の注意点は以下の通りです。

  • JSONデータのサイズは、BLOB型の列のサイズ制限によって制限されます。
  • ネストレベルは最大10レベルまでです。


サンプルデータ

CREATE TABLE my_table (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  dynamic_cols BLOB
);

INSERT INTO my_table (dynamic_cols) VALUES
  ('{"name": "John Doe", "age": 30, "address": {"city": "San Francisco", "state": "CA"}}'),
  ('{"name": "Jane Doe", "age": 25, "occupation": "Software Engineer"}');

動的列データのJSON表現の取得

SELECT COLUMN_JSON(dynamic_cols) AS json_data
FROM my_table;

出力

[
  { "name": "John Doe", "age": 30, "address": { "city": "San Francisco", "state": "CA" } },
  { "name": "Jane Doe", "age": 25, "occupation": "Software Engineer" }
]

特定の属性の取得

SELECT COLUMN_GET(COLUMN_JSON(dynamic_cols), 'name') AS name
FROM my_table;

このクエリは、my_table テーブルの dynamic_cols 列に格納されている動的列データから name 属性の値を取得し、name という名前の列に格納します。

出力

John Doe
Jane Doe

ネストされた属性の取得

SELECT COLUMN_GET(COLUMN_JSON(dynamic_cols), 'address.city') AS city
FROM my_table
WHERE id = 1;

このクエリは、my_table テーブルの id が 1 である行の dynamic_cols 列に格納されている動的列データから address.city 属性の値を取得し、city という名前の列に格納します。

出力

San Francisco
SELECT id,
       COLUMN_GET(COLUMN_JSON(dynamic_cols), 'name') AS name,
       COLUMN_GET(COLUMN_JSON(dynamic_cols), 'age') AS age
FROM my_table;

このクエリは、my_table テーブルのすべての行の id 列、dynamic_cols 列の name 属性、dynamic_cols 列の age 属性を取得し、それぞれ idnameage という名前の列に格納します。

id | name   | age
---+-------+-----
1  | John Doe | 30
2  | Jane Doe | 25


代替方法の選択

適切な代替方法は、データの構造、必要な操作、パフォーマンス要件によって異なります。

JSONデータ型の列

  • 欠点:
    • 動的な構造に対応できない
  • 利点:
    • 最も単純で効率的な方法
    • JSONデータの操作と分析に最適


CREATE TABLE my_table (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  json_data JSON
);

INSERT INTO my_table (json_data) VALUES
  ('{"name": "John Doe", "age": 30, "address": {"city": "San Francisco", "state": "CA"}}'),
  ('{"name": "Jane Doe", "age": 25, "occupation": "Software Engineer"}');

FIND_JSON_COLUMN 関数

  • 欠点:
    • COLUMN_JSON よりも新しい機能であり、すべての MariaDB バージョンで利用可能ではない
  • 利点:
    • JSONデータ型の列と同様にシンプルで効率的
    • 動的な構造に対応できる


SELECT FIND_JSON_COLUMN(json_data, '$.name') AS name
FROM my_table;

JSON_VALUE 関数

  • 欠点:
    • COLUMN_JSON や FIND_JSON_COLUMN よりも複雑で非効率的な場合がある
  • 利点:
    • 汎用性の高い JSON 操作関数
    • 動的な構造に対応できる


SELECT JSON_VALUE(json_data, '$.name') AS name
FROM my_table;

UDF (ユーザー定義関数)

  • 欠点:
    • 開発とメンテナンスに時間がかかる
  • 利点:
    • 独自のニーズに合わせた高度な操作が可能
CREATE FUNCTION get_name(json_data JSON)
RETURNS VARCHAR(255)
BEGIN
  DECLARE name VARCHAR(255);
  SET name = JSON_VALUE(json_data, '$.name');
  RETURN name;
END;

SELECT get_name(json_data) AS name
FROM my_table;
  • 互換性: 使用する代替方法がすべての MariaDB バージョンで利用可能であることを確認してください。
  • 保守性: 将来的にコードをメンテナンスしやすい方法を選択することが重要です。
  • パフォーマンス: JSONデータのサイズや複雑さに応じて、最適な方法は異なる場合があります。