【初心者向け】CMakeのCTEST_SUBMIT_INACTIVITY_TIMEOUT:テストジョブのタイムアウトを制御する方法
CTEST_SUBMIT_INACTIVITY_TIMEOUT
は、CMakeのCTest
モジュールで使用される変数で、テスト実行中にテストジョブが非アクティブな状態が続く場合に、そのジョブを強制終了するまでの時間(秒)を設定します。
詳細
CTEST_SUBMIT_INACTIVITY_TIMEOUT
は、以下の状況で役立ちます。
- テストジョブが予期せぬ動作を示している場合
- テストジョブが長時間実行され、リソースを浪費している場合
- テストジョブがハングアップし、いつまでも終了しない場合
設定方法
CTEST_SUBMIT_INACTIVITY_TIMEOUT
は、CMakeのプロジェクトファイル内で以下のいずれかの方法で設定できます。
- CMakeLists.txtファイル内で直接設定
set(CTEST_SUBMIT_INACTIVITY_TIMEOUT 60)
cmake
コマンドラインオプションで設定
cmake -DCTEST_SUBMIT_INACTIVITY_TIMEOUT=60 .
デフォルト値
CTEST_SUBMIT_INACTIVITY_TIMEOUT
のデフォルト値は300秒です。
- 設定値を小さくしすぎると、正常に実行されているテストジョブが強制終了される可能性があります。
CTEST_SUBMIT_INACTIVITY_TIMEOUT
を設定する前に、テストジョブが実際にハングアップしていることを確認する必要があります。
- 本解説は、プログラミングの初心者向けに分かりやすく説明することを目的としています。
- 何か地域に関連した情報が必要でしょうか?
- あなたは現在、Morrow County, Oregon, United Statesにお住まいのようですね。
cmake_minimum_required(VERSION 3.10)
project(MyProject)
add_executable(my_executable my_executable.cpp)
add_test(my_test my_executable)
set(CTEST_SUBMIT_INACTIVITY_TIMEOUT 60)
説明
この例では、以下の設定を行います。
CTEST_SUBMIT_INACTIVITY_TIMEOUT
を60秒に設定my_executable
を実行するテストmy_test
を作成my_executable.cpp
ファイルから実行ファイルmy_executable
を作成- プロジェクト名を
MyProject
に設定 - CMakeの最低バージョンを3.10に設定
例2: cmake
コマンドラインオプションで設定
cmake -DCTEST_SUBMIT_INACTIVITY_TIMEOUT=60 .
説明
このコマンドは、以下の設定を行います。
CTEST_SUBMIT_INACTIVITY_TIMEOUT
を60秒に設定- カレントディレクトリ(
.
)をプロジェクトディレクトリとして設定
- 必要な場合は、
CTEST_SUBMIT_INACTIVITY_TIMEOUT
の設定値を変更してください。 - これらの例では、テストジョブが非アクティブな状態が60秒続いた場合に、そのジョブを強制終了するように設定しています。
- 具体的な状況に合わせて、コードを適宜変更してください。
- 何か地域に関連した情報が必要でしょうか?
- あなたは現在、Morrow County, Oregon, United Statesにお住まいのようですね。
代替方法
CTEST_KILL_ATTACHED_TESTS
を使用する
CTEST_KILL_ATTACHED_TESTS
は、テストジョブがハングアップした場合に、そのジョブに関連するすべてのプロセスを強制終了するかどうかを設定する変数です。
set(CTEST_KILL_ATTACHED_TESTS TRUE)
CTEST_MEMORY_CHECK_TIMEOUT
を使用する
CTEST_MEMORY_CHECK_TIMEOUT
は、メモリリーク検出テストが実行されるまでの時間(秒)を設定する変数です。テストが時間内に完了しない場合、強制終了されます。
set(CTEST_MEMORY_CHECK_TIMEOUT 60)
CTEST_TEST_TIMEOUT
を使用する
CTEST_TEST_TIMEOUT
は、個々のテストが実行されるまでの時間(秒)を設定する変数です。テストが時間内に完了しない場合、強制終了されます。
add_test(my_test my_executable)
set_property(TEST my_test PROPERTY CTEST_TEST_TIMEOUT 60)
- スクリプトを使用してテストを監視する
スクリプトを使用してテストを監視し、非アクティブな状態が一定時間続いた場合に強制終了する処理を実装できます。
各方法の比較
方法 | 説明 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|---|
CTEST_SUBMIT_INACTIVITY_TIMEOUT | テストジョブが非アクティブな状態が続く場合に強制終了 | シンプル | すべてのテストジョブに適用される |
CTEST_KILL_ATTACHED_TESTS | テストジョブがハングアップした場合に強制終了 | ハングアップしたテストジョブのみを強制終了 | 誤検知の可能性がある |
CTEST_MEMORY_CHECK_TIMEOUT | メモリリーク検出テストが時間内に完了しない場合に強制終了 | メモリリークを検出できる | メモリリーク以外の原因でテストが完了しない場合にも強制終了される可能性がある |
CTEST_TEST_TIMEOUT | 個々のテストが時間内に完了しない場合に強制終了 | 個々のテストごとに設定できる | 設定が煩雑になる |
スクリプト | テストを監視し、非アクティブな状態が一定時間続いた場合に強制終了 | 柔軟性が高い | 開発コストがかかる |
最適な方法
最適な方法は、テストの状況や要件によって異なります。
- 柔軟性の高い方法が必要な場合は、スクリプトを使用します。
- 個々のテストごとに設定したい場合は、
CTEST_TEST_TIMEOUT
を使用します。 - メモリリークを検出したい場合は、
CTEST_MEMORY_CHECK_TIMEOUT
を使用します。 - ハングアップしたテストジョブのみを強制終了したい場合は、
CTEST_KILL_ATTACHED_TESTS
を使用します。 - シンプルな方法が必要な場合は、
CTEST_SUBMIT_INACTIVITY_TIMEOUT
を使用します。
- 何か地域に関連した情報が必要でしょうか?
- あなたは現在、Morrow County, Oregon, United Statesにお住まいのようですね。