**CMake: ビルドプロセスを効率化 - EchoString でターゲットプロパティを自在に設定**


"EchoString" の使用方法

"EchoString" は、ターゲットプロパティに文字列を設定するために使用されます。構文は以下の通りです。

set_property(TARGET <target> PROPERTY <property> "string")

この構文で、以下のことを行います。

  • "string": ターゲットプロパティに設定したい文字列を指定します。
  • <property>: 設定したいターゲットプロパティを指定します。
  • <target>: 設定したいターゲットを指定します。


set_property(TARGET my_target PROPERTY MESSAGE "Hello, World!")

この例では、my_target ターゲットの MESSAGE プロパティに "Hello, World!" という文字列を設定しています。

"EchoString" の利点

"EchoString" を使用すると、ターゲットプロパティを設定するコードを簡潔に記述できます。また、文字列リテラルを使用することで、プロパティ値を明確に記述できます。

"EchoString" の注意点

"EchoString" を使用するときは、以下の点に注意する必要があります。

  • ターゲットプロパティの型が文字列ではない場合は、エラーが発生します。
  • ターゲットプロパティが存在しない場合は、エラーが発生します。

"EchoString" は、以下の用途に使用できます。

  • ターゲットのコンパイルオプションを設定する
  • ターゲットの依存関係を設定する
  • ターゲットの説明を設定する

"EchoString" は、CMake の "Properties: Targets" に関連する便利な機能です。ターゲットプロパティを設定するコードを簡潔に記述でき、文字列リテラルを使用することで、プロパティ値を明確に記述できます。



例 1: ターゲットの説明を設定する

cmake_minimum_required(VERSION 3.10)

project(my_project)

add_executable(my_target main.cpp)

set_property(TARGET my_target PROPERTY DESCRIPTION "This is my target.")

この例では、my_target ターゲットの説明を "This is my target." に設定しています。

例 2: ターゲットの依存関係を設定する

cmake_minimum_required(VERSION 3.10)

project(my_project)

add_library(my_lib lib.cpp)
add_executable(my_target main.cpp)

target_link_libraries(my_target my_lib)

set_property(TARGET my_target PROPERTY PUBLIC_INTERFACE_LIBS my_lib)

この例では、my_target ターゲットが my_lib ライブラリに依存するように設定しています。

cmake_minimum_required(VERSION 3.10)

project(my_project)

add_executable(my_target main.cpp)

set_property(TARGET my_target PROPERTY COMPILE_FLAGS "-Wall -Wextra")


target_compile_definitions() コマンドを使用する

このコマンドは、ターゲットのコンパイル時に定義されるマクロを設定するために使用されます。以下の構文です。

target_compile_definitions(TARGET <target> PUBLIC | PRIVATE | INTERFACE <definition1> <definition2> ...)


target_compile_definitions(TARGET my_target PUBLIC MY_MACRO=1)

この例では、my_target ターゲットのコンパイル時に MY_MACRO マクロが 1 に定義されるように設定しています。

target_compile_options() コマンドを使用する

このコマンドは、ターゲットのコンパイル時に使用するコンパイラオプションを設定するために使用されます。以下の構文です。

target_compile_options(TARGET <target> COMPILE_FLAGS <options> ...)


target_compile_options(TARGET my_target COMPILE_FLAGS "-Wall -Wextra")

この例では、my_target ターゲットのコンパイル時に -Wall-Wextra というコンパイラオプションを使用するように設定しています。

target_link_libraries() コマンドを使用する

このコマンドは、ターゲットがリンクするライブラリを設定するために使用されます。以下の構文です。

target_link_libraries(TARGET <target> <library1> <library2> ...)


target_link_libraries(TARGET my_target my_lib)

キャッシュ変数を使用する

CMake では、キャッシュ変数を使用してターゲットプロパティを設定することができます。キャッシュ変数は、CMake の設定ファイルに保存される変数です。以下の構文です。

set(CACHE_VAR <name> <value> [TYPE <type>] [FORCE])


set(CACHE_MY_TARGET_DESCRIPTION "This is my target." CACHE STRING "" FORCE)

set_property(TARGET my_target PROPERTY DESCRIPTION "${CACHE_MY_TARGET_DESCRIPTION}")

この例では、CACHE_MY_TARGET_DESCRIPTION というキャッシュ変数を作成し、その値を "This is my target." に設定しています。その後、set_property() コマンドを使用して、my_target ターゲットの DESCRIPTION プロパティを CACHE_MY_TARGET_DESCRIPTION キャッシュ変数の値に設定しています。