CMake: ターゲットプロパティの「DEPRECATION」警告を回避する方法 〜 アップデートで置き換えるべき代替手段とは? 〜
このような非推奨プロパティを使用し続けると、将来的に問題が発生する可能性があります。そのため、CMake の最新バージョンを使用する場合は、非推奨プロパティの使用を避け、代替手段を採用することが重要です。
非推奨プロパティの確認方法
CMake では、cmake --deprecated-warnings
コマンドを実行することで、現在使用しているプロジェクトファイル内にある非推奨プロパティに関する警告を表示することができます。
cmake --deprecated-warnings [パス]
主な非推奨ターゲットプロパティと代替手段
以下、CMake でよく使用される非推奨ターゲットプロパティとその代替手段をいくつか紹介します。
非推奨プロパティ | 代替手段 | 説明 |
---|---|---|
CMAKE_C_FLAGS | target_compile_options | C 言語のコンパイラオプションを設定します。 |
CMAKE_CXX_FLAGS | target_compile_options | C++ 言語のコンパイラオプションを設定します。 |
CMAKE_EXE_LINKER_FLAGS | target_link_options | 実行可能ファイルのリンカオプションを設定します。 |
CMAKE_SHARED_LINKER_FLAGS | target_link_options | 共有ライブラリのリンカオプションを設定します。 |
CMAKE_STATIC_LINKER_FLAGS | target_link_options | 静的ライブラリのリンカオプションを設定します。 |
上記以外にも、多くの非推奨プロパティが存在します。詳細は、CMake の公式ドキュメントを参照してください。
非推奨プロパティの使用を避けるためには、以下の対策が有効です。
- 非推奨プロパティを代替手段に置き換える。
cmake --deprecated-warnings
コマンドを使用して、非推奨プロパティがないか確認する。- 最新バージョンの CMake を使用する。
cmake_minimum_required(VERSION 3.10)
project(myproject)
add_executable(myprogram main.cpp)
target_link_libraries(myprogram MYLIBRARY)
# 非推奨プロパティを使用する
set_target_properties(MYLIBRARY PROPERTIES CMAKE_EXE_LINKER_FLAGS "-Wl,-rpath,/path/to/library")
代替手段を使用する例
cmake_minimum_required(VERSION 3.10)
project(myproject)
add_executable(myprogram main.cpp)
target_link_libraries(myprogram MYLIBRARY)
# 代替手段を使用する
target_link_options(myprogram PRIVATE "-Wl,-rpath,/path/to/library")
上記コードの説明
- 2番目の例では、代替手段である
target_link_options
を使用して、実行可能ファイルのリンカオプションを設定しています。 - 最初の例では、非推奨プロパティ
CMAKE_EXE_LINKER_FLAGS
を使用して、実行可能ファイルのリンカオプションを設定しています。 MYLIBRARY
という名前のライブラリをmyprogram
にリンクします。main.cpp
という名前のソースファイルからmyprogram
という名前の実行可能ファイルを作成します。myproject
という名前のプロジェクトを作成します。- 上記のコードは、単純な CMake プロジェクトを例にしています。
- 代替手段を使用することで、よりクリーンで保守しやすい CMake プロジェクトを作成することができます。
- 非推奨プロパティを使用すると、将来的に問題が発生する可能性があります。
技術的な文書における "DEPRECATION"
技術文書において "DEPRECATION" を使用する場合は、以下の表現に置き換えることができます。
- 将来削除予定
- 推奨されない
- 廃止予定
- 旧式
- 非推奨
例
この機能は 非推奨 となり、将来のバージョンでは削除される予定です。
プログラミングにおける "DEPRECATION"
プログラミングにおいて "DEPRECATION" を使用する場合は、以下の方法で置き換えることができます。
- 代替手段への誘導
- 警告メッセージの表示
- 非推奨アノテーションの使用
例
# 非推奨アノテーションを使用する
@deprecated
def old_function():
# ...
# 警告メッセージを表示する
import warnings
warnings.warn("This function is deprecated. Use new_function() instead.", DeprecationWarning)
def old_function():
# ...
# 代替手段への誘導する
def old_function():
warnings.warn("This function is deprecated. Use new_function() instead.", DeprecationWarning)
return new_function()
上記以外にも、状況に合った適切な表現を選択する必要があります。
例
- 法律文書における "DEPRECATION": 廃止、失効
- 製品のマニュアルにおける "DEPRECATION": 旧モデル、サポート終了
ポイント
- いつ "DEPRECATION" になるのか、いつ削除されるのかを明確にする。
- 具体的な代替手段がある場合は、それを示す。
- 読者が理解しやすいように、平易な言葉を使用する。