【保存版】CMakeにおけるASM_DIALECTFLAGS:プログラミング初心者でも安心!分かりやすい解説と実践例
用途
- 特定の最適化フラグを指定する
- コンパイラまたはアセンブラの警告レベルを調整する
- 特定のアセンブリ言語の方言固有の機能を有効にする
設定方法
- コマンドラインオプション
-DCMAKE_ASM_DIALECTFLAGS="<フラグ>"
を使用して設定します。 - CMakeLists.txtファイル内で
set(ASM_DIALECTFLAGS "<フラグ>")
のように設定します。
例
- NASM 方言で
-fPIC
フラグを設定する:
set(ASM_DIALECTFLAGS "-fPIC")
- GCC アセンブラで
-Wa,-no-warnings
フラグを設定する:
set(ASM_DIALECTFLAGS "-Wa,-no-warnings")
- MASM アセンブラで
INCLUDE <path/to/header.inc>
マクロを設定する:
set(ASM_DIALECTFLAGS "INCLUDE <path/to/header.inc>")
- 詳細については、コンパイラまたはアセンブラのドキュメントを参照してください。
- フラグの構文と意味は、使用するコンパイラまたはアセンブラによって異なる場合があります。
- 使用するアセンブリ言語の方言に固有のフラグのみを指定する必要があります。
- 複数のフラグを指定する場合は、スペースで区切ります。
- この変数は、ターゲット固有のビルド設定ファイル内でも設定できます。
- ASM_DIALECTFLAGS 変数は、CMake 2.8 以降で使用できます。
cmake_minimum_required(VERSION 3.0)
project(myproject)
add_executable(myprogram myprogram.c myprogram.asm)
set(ASM_DIALECTFLAGS "-fPIC")
説明
set(ASM_DIALECTFLAGS "-fPIC")
行は、NASM 方言で-fPIC
フラグを設定します。このフラグは、位置独立コード (PIC) を生成するようにコンパイラに指示します。- プロジェクトは、
myprogram.c
とmyprogram.asm
というソースファイルから構成されるmyprogram
という実行可能ファイルを作成します。 - このCMakeLists.txtファイルは、
myproject
という名前のプロジェクトを定義します。
例2: GCC アセンブラで -Wa,-no-warnings
フラグを設定する
cmake_minimum_required(VERSION 3.0)
project(myproject)
add_executable(myprogram myprogram.c myprogram.asm)
set(CMAKE_TOOLCHAIN_FILE "mytoolchain.cmake")
set(ASM_DIALECTFLAGS "-Wa,-no-warnings")
説明
set(ASM_DIALECTFLAGS "-Wa,-no-warnings")
行は、GCC アセンブラで-Wa,-no-warnings
フラグを設定します。このフラグは、コンパイラがすべての警告を無効にするように指示します。set(CMAKE_TOOLCHAIN_FILE "mytoolchain.cmake")
行は、mytoolchain.cmake
という名前のツールチェーンファイルを使用するようにCMakeに指示します。このファイルは、ビルドシステムで使用されるコンパイラと他のツールを定義します。- プロジェクトは、
myprogram.c
とmyprogram.asm
というソースファイルから構成されるmyprogram
という実行可能ファイルを作成します。 - このCMakeLists.txtファイルは、
myproject
という名前のプロジェクトを定義します。
例3: MASM アセンブラで INCLUDE <path/to/header.inc>
マクロを設定する
cmake_minimum_required(VERSION 3.0)
project(myproject)
add_executable(myprogram myprogram.c myprogram.asm)
set(CMAKE_GENERATOR Visual Studio 16 2019)
set(ASM_DIALECTFLAGS "INCLUDE <path/to/header.inc>")
説明
set(ASM_DIALECTFLAGS "INCLUDE <path/to/header.inc>")
行は、MASM アセンブラでINCLUDE <path/to/header.inc>
マクロを設定します。このマクロは、アセンブラがheader.inc
というヘッダーファイルをインクルードするように指示します。set(CMAKE_GENERATOR Visual Studio 16 2019)
行は、Visual Studio 2019 を使用してビルドするようにCMakeに指示します。- プロジェクトは、
myprogram.c
とmyprogram.asm
というソースファイルから構成されるmyprogram
という実行可能ファイルを作成します。 - このCMakeLists.txtファイルは、
myproject
という名前のプロジェクトを定義します。
これらの例は、CMakeにおけるASM_DIALECTFLAGSの使用法を理解するための出発点として役立つことを願っています。
- 詳細については、コンパイラまたはアセンブラのドキュメントを参照してください。
- フラグの構文と意味は、使用するコンパイラまたはアセンブラによって異なる場合があります。
- 使用するアセンブリ言語の方言に固有のフラグのみを指定する必要があります。
- これらの例は、説明のみを目的としています。実際のプロジェクトでは、ニーズに合わせてコードを調整する必要があります。
代替方法
- ターゲット固有のビルド設定ファイル
- 多くのCMakeプロジェクトは、ターゲット固有のビルド設定を定義するために
CMakeLists.txt
ファイルに加えて、ターゲット固有のビルド設定ファイルを使用します。これらのファイルは、target_properties
コマンドを使用して、ターゲットに特定のフラグを設定するために使用できます。 - 例:
- 多くのCMakeプロジェクトは、ターゲット固有のビルド設定を定義するために
target_properties(myprogram PROPERTIES ASM_FLAGS "-fPIC")
- カスタムビルドルール
- カスタムビルドルールを使用して、特定のコンパイラフラグとオプションを使用してアセンブリファイルをコンパイルすることができます。
- 例:
add_custom_command(
TARGET myprogram
COMMAND ${ASM} ${ASM_FLAGS} ${INCLUDE_DIRS} ${SOURCES} -o ${OBJECTS}
)
- ツールチェーンファイル
- CMake ツールチェーンファイルを使用して、プロジェクトで使用されるコンパイラと他のツールのデフォルト設定を定義することができます。これらのファイルは、
CMAKE_TOOLCHAIN_FILE
変数を使用してCMakeに指定できます。 - 例:
- CMake ツールチェーンファイルを使用して、プロジェクトで使用されるコンパイラと他のツールのデフォルト設定を定義することができます。これらのファイルは、
set(CMAKE_TOOLCHAIN_FILE "mytoolchain.cmake")
ASM_DIALECTFLAGSを使用する代わりにこれらの方法を使用する利点
- ツールチェーンファイルを使用すると、プロジェクト全体の設定を統一することができます。
- カスタムビルドルールを使用すると、より多くの制御と柔軟性を提供できます。
- ターゲット固有のビルド設定ファイルを使用すると、特定のターゲットに対してのみフラグを設定することができます。
ASM_DIALECTFLAGSを使用する代わりにこれらの方法を使用する際の注意点
- これらの方法は、ASM_DIALECTFLAGSよりも複雑になる場合があります。
- ターゲット固有のビルド設定ファイル、カスタムビルドルール、およびツールチェーンファイルの使用には、CMakeに関するより深い知識が必要です。
ASM_DIALECTFLAGS は、アセンブリ言語の方言固有のフラグを指定するための便利な方法ですが、状況によっては、他の方法を使用する方が適切な場合があります。上記で紹介した代替方法は、より多くの制御と柔軟性を提供したり、特定のニーズに合わせやすかったりします。