Qt Widgets: QWizard::pixmap()の代替方法とは?スタイルシートやカスタムウィジェットでさらに自由な表現へ


QWizard::pixmap() メソッドは、Qt Widgets ライブラリにおける QWizard クラスで使用されるピクセルマップを設定するために使用されます。このメソッドは、ウィザード全体または個々のページにピクセルマップを割り当てることができます。ピクセルマップは、ウィザードの外観をカスタマイズし、ユーザーインターフェースに視覚的な要素を追加するために役立ちます。

構文

QPixmap QWizard::pixmap(WizardPixmap which) const

パラメータ

  • which: 設定するピクセルマップの種類を表す WizardPixmap 列挙型の値。

戻り値

設定されているピクセルマップ。ピクセルマップが設定されていない場合は、空のピクセルマップが返されます。

WizardPixmap 列挙型

WizardPixmap 列挙型は、QWizard クラスで使用できるピクセルマップの種類を定義します。

enum WizardPixmap {
  BackgroundPixmap,
  LogoPixmap,
  WatermarkPixmap,
  BannerPixmap
};
  • BannerPixmap: ウィザードのタイトルバーの下に表示されるピクセルマップ。
  • WatermarkPixmap: ウィザード全体のコンテンツの上に透かしとして表示されるピクセルマップ。
  • LogoPixmap: ウィザードの左上に表示されるピクセルマップ。
  • BackgroundPixmap: ウィザード全体の背景に表示されるピクセルマップ。

使用方法

QWizard::pixmap() メソッドを使用して、ピクセルマップを設定するには、次の手順に従います。

  1. WizardPixmap 列挙型の値を使用して、設定するピクセルマップの種類を指定します。
  2. QPixmap オブジェクトを作成し、設定するピクセルマップの画像データをロードします。
  3. QWizard::pixmap() メソッドを呼び出し、設定するピクセルマップの種類と QPixmap オブジェクトを渡します。

次のコードは、ウィザード全体の背景にピクセルマップを設定する方法を示しています。

QPixmap backgroundPixmap("background.png");
wizard->setPixmap(QWizard::BackgroundPixmap, backgroundPixmap);

次のコードは、個々のページにロゴピクセルマップを設定する方法を示しています。

QPixmap logoPixmap("logo.png");
wizardPage->setPixmap(QWizard::LogoPixmap, logoPixmap);
  • ピクセルマップが設定されていない場合、デフォルトのピクセルマップが使用されます。
  • ピクセルマップの形式は、Qt がサポートする画像形式である必要があります。
  • ピクセルマップのサイズは、ウィザードのレイアウトに適合するように調整する必要があります。


ウィザード全体の背景にピクセルマップを設定

#include <QApplication>
#include <QWizard>
#include <QPixmap>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // ウィザードを作成
  QWizard wizard;

  // 背景ピクセルマップを作成
  QPixmap backgroundPixmap("background.png");

  // 背景ピクセルマップを設定
  wizard.setPixmap(QWizard::BackgroundPixmap, backgroundPixmap);

  // ウィザードを表示
  wizard.exec();

  return 0;
}
#include <QApplication>
#include <QWizard>
#include <QPixmap>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // ウィザードを作成
  QWizard wizard;

  // ロゴピクセルマップを作成
  QPixmap logoPixmap("logo.png");

  // 2 番目のページにロゴピクセルマップを設定
  wizard.setPage(1, QWizardPage("Page 2"));
  wizard.setPixmap(1, QWizard::LogoPixmap, logoPixmap);

  // ウィザードを表示
  wizard.exec();

  return 0;
}

上記のコード例は、QWizard::pixmap() メソッドを使用してピクセルマップを設定する方法を示しています。

最初の例では、ウィザード全体の背景に "background.png" という画像ファイルのピクセルマップを設定しています。



代替方法

  • QPainter を使用する
    QPainter クラスを使用して、ウィザードに直接描画することができます。QPainter を使用すれば、ピクセルマップだけでなく、ベクターグラフィックスやテキストも描画することができます。
  • カスタムウィジェットを使用する
    独自のウィジェットを作成して、ウィザードの外観をカスタマイズすることができます。カスタムウィジェットを使用すれば、より柔軟な制御が可能になり、複雑なレイアウトを作成することもできます。

各代替方法の詳細

スタイルシートを使用する

スタイルシートは、Qt アプリケーションの外観をカスタマイズするための強力なツールです。QWizard クラスには、スタイルシートを使用してカスタマイズできる多くのプロパティがあります。ピクセルマップを設定するには、次のプロパティを使用できます。

  • banner-image: ウィザードのタイトルバーの下に画像を設定します。
  • watermark-image: ウィザード全体のコンテンツの上に透かしとして画像を設定します。
  • logo-image: ウィザードの左上に画像を設定します。
  • background-image: ウィザード全体の背景に画像を設定します。

QWizard {
  background-image: url("background.png");
  logo-image: url("logo.png");
}

カスタムウィジェットを使用する

カスタムウィジェットを作成して、ウィザードの外観をカスタマイズすることができます。カスタムウィジェットを使用すれば、より柔軟な制御が可能になり、複雑なレイアウトを作成することもできます。

class MyWizardBanner : public QWidget {
public:
  MyWizardBanner(const QPixmap &pixmap) {
    setFixedSize(pixmap.size());
    setBackgroundRole(QPalette::Base);
    setAutoFillBackground(true);

    QPainter painter(this);
    painter.drawPixmap(0, 0, pixmap);
  }
};

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // ウィザードを作成
  QWizard wizard;

  // バナーピクセルマップを作成
  QPixmap bannerPixmap("banner.png");

  // カスタムバナーウィジェットを作成
  MyWizardBanner *bannerWidget = new MyWizardBanner(bannerPixmap);

  // カスタムバナーウィジェットを設定
  wizard.setBanner(bannerWidget);

  // ウィザードを表示
  wizard.exec();

  return 0;
}

QPainter を使用する

QPainter クラスを使用して、ウィザードに直接描画することができます。QPainter を使用すれば、ピクセルマップだけでなく、ベクターグラフィックスやテキストも描画することができます。

#include <QApplication>
#include <QWizard>
#include <QPainter>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // ウィザードを作成
  QWizard wizard;

  // イベントハンドラをインストール
  wizard.connect(&wizard, SIGNAL(currentIdChanged(int)), &wizard, SLOT(paintEvent()));

  // ウィザードを表示
  wizard.exec();

  return 0;
}

void QWizard::paintEvent(QPaintEvent *event) {
  QPainter painter(this);

  // 背景ピクセルマップを描画
  QPixmap backgroundPixmap("background.png");
  painter.drawPixmap(0, 0, backgroundPixmap);

  // ロゴピクセルマップを描画
  QPixmap logoPixmap("logo.png");
  painter.drawPixmap(10, 10, logoPixmap);
}