【初心者向け】MariaDBで空間データを扱う!MultiPointFromTextでマルチポイントを操作


MariaDB の "MultiPointFromText" 関数は、Well-Known Text (WKT) 表記を使用してマルチポイントジオメトリを作成するためのものです。 WKT は、空間データを表すための標準テキスト形式です。

構文

MultiPointFromText(wkt_text)

引数

  • wkt_text: マルチポイントジオメトリを表す WKT 文字列。 例: MULTIPOINT(0 0,10 10,10 20,20 20)

戻り値

  • マルチポイントジオメトリ

SELECT MultiPointFromText('MULTIPOINT(0 0,10 10,10 20,20 20)');

このクエリは、以下のマルチポイントジオメトリを返します。

MULTIPOINT((0,0), (10,10), (10,20), (20,20))

使い方

"MultiPointFromText" 関数は、空間データの操作や分析を行う様々な場面で使用できます。 例えば、以下のことができます。

  • マルチポイントジオメトリを可視化する
  • 空間クエリを実行する
  • データベースにマルチポイントジオメトリを保存する
  • "MultiPointFromText" 関数は、エラーが発生した場合、NULL を返します。
  • "MultiPointFromText" 関数は、SRID (空間参照系識別子) を指定することもできます。 SRID は、ジオメトリがどの座標系で表現されているかを指定します。


CREATE TABLE points (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  geometry MULTIPOINT
);

INSERT INTO points (geometry)
VALUES (MultiPointFromText('MULTIPOINT(0 0,10 10,10 20,20 20)'));

このコードは、points という名前のテーブルを作成し、その中に geometry という名前のマルチポイントジオメトリ列を追加します。 そして、MULTIPOINT(0 0,10 10,10 20,20 20) というマルチポイントジオメトリを geometry 列に挿入します。

例 2: 空間クエリを実行する

SELECT * FROM points
WHERE geometry && ST_GeomFromText('POLYGON((0 0,10 0,10 10,0 10,0 0))');

このコードは、points テーブル内のすべてのマルチポイントジオメトリについて、POLYGON((0 0,10 0,10 10,0 10,0 0)) というポリゴンと交差するかどうかを調べます。 交差するマルチポイントジオメトリはすべてクエリ結果として返されます。

SELECT geometry
FROM points;

ST_AsText(geometry);


ST_GeomFromText() 関数

"ST_GeomFromText()" 関数は、WKT 文字列を使用して任意の空間ジオメトリを作成することができます。 マルチポイントジオメトリを作成するには、WKT 文字列の先頭に MULTIPOINT というキーワードを追加する必要があります。 例:

SELECT ST_GeomFromText('MULTIPOINT(0 0,10 10,10 20,20 20)');

このクエリは、"MultiPointFromText" 関数と同じマルチポイントジオメトリを返します。

ST_MultiPointFromWKB() 関数

"ST_MultiPointFromWKB()" 関数は、Well-Known Binary (WKB) 表記を使用してマルチポイントジオメトリを作成することができます。 WKB は、空間データをバイナリ形式で表すための標準形式です。

ST_MakePoint() 関数と ST_Union() 関数

"ST_MakePoint()" 関数は、単一のポイントジオメトリを作成することができます。 "ST_Union()" 関数は、複数の空間ジオメトリを結合することができます。 以下のコードは、"MultiPointFromText" 関数と同じマルチポイントジオメトリを作成する方法を示しています。

SELECT ST_Union(
  ST_MakePoint(0, 0),
  ST_MakePoint(10, 10),
  ST_MakePoint(10, 20),
  ST_MakePoint(20, 20)
);

空間データライブラリ

GDAL や Shapely などの空間データライブラリを使用して、マルチポイントジオメトリを作成することもできます。 これらのライブラリは、より高度な空間データ操作を実行するために使用できます。

最適な方法の選択

"MultiPointFromText" の代替方法を選択する際には、以下の要素を考慮する必要があります。

  • 実行する必要のある空間データ操作
  • 作成する必要のあるマルチポイントジオメトリの複雑さ
  • 使用している MariaDB のバージョン