MariaDB mysql.db テーブル:プログラミング初心者向けガイド
このガイドでは、MariaDBデータベースにおける「mysql.db テーブル」の構造と、それを操作するための基本的なSQLステートメントについて、プログラミング初心者向けに分かりやすく解説します。
mysql.db テーブルとは?
MariaDBサーバーは、システム情報を格納する「mysql.db」というデータベースを内部的に保持しています。このデータベースには、ユーザーアカウント、権限、データベースやテーブルに関する情報などが格納されています。
mysql.db テーブルの構造
mysql.db テーブルには、主に以下の情報が格納されています。
- columns_priv
ユーザーごとのテーブルのカラムに対する権限を格納します。 - tables_priv
ユーザーごとのテーブルに対する権限を格納します。 - user_priv
ユーザーごとのデータベースおよびテーブルに対する権限を格納します。 - host
ホスト名、接続権限などを格納します。 - db
データベース名、作成日時、所有者などを格納します。 - user
ユーザー名、パスワード、権限などを格納します。
mysql.db テーブルの操作
mysql.db テーブルは、システム管理者のみが操作することを許可されています。一般ユーザーはこのテーブルを直接操作することはできません。
管理者権限での操作
管理者権限でログインしている場合は、以下のSQLステートメントを使用して、mysql.db テーブルを操作することができます。
- DELETE
テーブル内のデータを削除します。 - UPDATE
テーブル内の既存のデータを更新します。 - INSERT
テーブルに新しいデータを追加します。 - SELECT
テーブル内のデータを取得します。
例:SELECT ステートメントを使用してすべてのユーザーを表示
SELECT * FROM user;
例:INSERT ステートメントを使用して新しいユーザーを追加
INSERT INTO user (user, password, host) VALUES ('new_user', 'password', '%');
例:UPDATE ステートメントを使用してユーザーのパスワードを変更
UPDATE user SET password = 'new_password' WHERE user = 'existing_user';
例:DELETE ステートメントを使用してユーザーを削除
DELETE FROM user WHERE user = 'user_to_delete';
注意事項
- 操作に自信がない場合は、データベース管理者に依頼することをお勧めします。
- 間違った操作を行うと、データベースが破損する可能性があります。
- mysql.db テーブルを操作する前に、必ずバックアップを取ってください。
- mysql.db テーブルは、MariaDB 5.5 以降で使用できます。
- このガイドでは、基本的な操作のみを説明しています。より高度な操作については、MariaDB 公式ドキュメントを参照してください。
注記
以下のコードを実行する前に、必ずバックアップを取ってください。
新しいユーザーを作成する
INSERT INTO user (user, password, host) VALUES ('new_user', 'password', '%');
このコードは、new_user
という名前の新しいユーザーを作成し、パスワードを password
に設定します。 %
は、すべてのホストからの接続を許可することを意味します。
ユーザーのパスワードを変更する
UPDATE user SET password = 'new_password' WHERE user = 'existing_user';
このコードは、existing_user
という名前のユーザーのパスワードを new_password
に変更します。
ユーザーを削除する
DELETE FROM user WHERE user = 'user_to_delete';
このコードは、user_to_delete
という名前のユーザーを削除します。
特定のデータベースに対するユーザーの権限を付与する
GRANT ALL PRIVILEGES ON database_name TO 'user_name';
このコードは、user_name
というユーザーに、database_name
データベースに対するすべての権限を付与します。
特定のテーブルに対するユーザーの権限を付与する
GRANT SELECT, INSERT, UPDATE, DELETE ON database_name.table_name TO 'user_name';
このコードは、user_name
というユーザーに、database_name
データベースの table_name
テーブルに対する SELECT
, INSERT
, UPDATE
, DELETE
権限を付与します。
ユーザーのすべての権限を取り消す
REVOKE ALL PRIVILEGES FROM 'user_name';
このコードは、user_name
というユーザーのすべての権限を取り消します。
mysql.db テーブルのすべての内容を表示する
SELECT * FROM mysql.db;
このコードは、mysql.db テーブル内のすべてのデータを表示します。
- 操作に自信がない場合は、データベース管理者に依頼することをお勧めします。
- 間違った操作を行うと、データベースが破損する可能性があります。
- 上記のコードを実行する前に、必ずバックアップを取ってください。
サードパーティ製のツールを使用する
Navicat for MySQLなどのサードパーティ製ツールを使用して、mysql.db テーブルを操作することができます。これらのツールは、GUIに加えて、コマンドラインインターフェースも提供している場合があります。
APIを使用する
MariaDBは、データベースを操作するためのAPIを提供しています。このAPIを使用して、プログラムからmysql.db テーブルを操作することができます。
例:Pythonを使用してユーザーを作成する
import mysql.connector
# データベースへの接続
db = mysql.connector.connect(host="localhost", user="root", password="password")
# カーソルを取得
cursor = db.cursor()
# 新しいユーザーを作成する
cursor.execute("INSERT INTO user (user, password, host) VALUES (%s, %s, %s)", ("new_user", "password", "%"))
# 変更をコミット
db.commit()
# カーソルを閉じる
cursor.close()
# データベースとの接続を閉じる
db.close()
- 操作に自信がない場合は、データベース管理者に依頼することをお勧めします。
- 間違った操作を行うと、データベースが破損する可能性があります。
- 上記のコードを実行する前に、必ずバックアップを取ってください。