HTMX でコンテンツを非同期更新:hx-history-elt 属性と hx-get 属性の組み合わせ
利点
- プライバシーを保護するために、機密情報を含む要素を除外することができます。
- パフォーマンスを向上させることができます。
- 特定の要素のみの状態を保持したい場合に役立ちます。
使用方法
hx-history-elt
属性を、スナップショットを作成および復元する要素に追加します。- 属性値には、要素の CSS セレクターを指定します。
<div hx-history-elt="#main-content">
</div>
注意点
hx-history-elt
とhx-boost
を同じページで使用すると、ブラウザの戻るボタンの動作が正しく動作しない場合があります。- ほとんどの場合、履歴スナップショットを限定することはお勧めできません。
hx-history-elt
は継承されません。
例
以下の例では、#main-content
要素のみの状態をスナップショットし、ページ遷移時に復元します。
<div hx-history-elt="#main-content">
<h1>タイトル</h1>
<p>本文</p>
</div>
<a href="/other-page" hx-get>別のページへ</a>
例 1:フォームの入力内容を保持する
この例では、hx-history-elt
属性を使用して、フォームに入力された値をページ遷移間で保持します。
<form hx-post="/submit">
<input type="text" name="name" hx-history-elt>
<input type="submit" value="送信">
</form>
この例では、ユーザーがフォームに入力し、送信ボタンをクリックすると、HTMX は #name
入力要素の内容をスナップショットし、/submit
エンドポイントに送信します。送信が完了すると、HTMX は #name
入力要素の内容をスナップショットから復元します。
例 2:ページの一部を更新する
この例では、hx-history-elt
属性を使用して、ページの一部のみを更新し、残りの部分は保持します。
<div hx-history-elt="#content">
<h1>タイトル</h1>
<p>本文</p>
</div>
<a href="/update-content" hx-get>コンテンツを更新</a>
この例では、ユーザーが "コンテンツを更新" リンクをクリックすると、HTMX は #content
要素の内容をスナップショットし、/update-content
エンドポイントに GET リクエストを送信します。送信が完了すると、HTMX は #content
要素の内容を新しいコンテンツで更新し、残りの部分はスナップショットから復元します。
例 3:機密情報を保護する
この例では、hx-history-elt
属性を使用して、機密情報を含む要素を履歴スナップショットから除外します。
<div>
<p>公開情報</p>
<div hx-history="false">
<p>機密情報</p>
</div>
</div>
この例では、hx-history="false"
属性が div
要素に設定されているため、HTMX は div
要素の内容を履歴スナップショットに含めません。
hx-swap 属性
- 欠点:
- 常にページ全体を置き換えるため、パフォーマンスが低下する可能性がある
- 状態の復元が不完全になる可能性がある (例: フォーム入力内容)
- 利点:
- シンプルで使いやすい
- コードが簡潔になる
<a href="/other-page" hx-swap>別のページへ</a>
JavaScript
- 欠点:
- コード量が増える
- HTMXよりも習得難易度が高い
- 利点:
- 柔軟性と制御性に優れている
- 複雑な状態の管理が可能
document.addEventListener('DOMContentLoaded', function() {
const historyElement = document.getElementById('main-content');
document.querySelectorAll('a[hx-get]').forEach(function(link) {
link.addEventListener('click', function(event) {
event.preventDefault();
const url = link.getAttribute('href');
fetch(url)
.then(function(response) {
return response.text();
})
.then(function(html) {
historyElement.innerHTML = html;
});
});
});
});
Inertia.js
- 利点:
- Vue.js、React、Svelteなどのフレームワークと統合可能
- シングルページアプリケーション (SPA) に適している
- 欠点:
- HTMXよりも習得難易度が高い
- 複雑な設定が必要
- 利点:
- 利点:
- Ajax によるページ遷移をサポート
- ページ遷移時のアニメーションを提供
- 欠点:
- HTMXと比べて機能が少ない
- 追加のライブラリを導入する必要がある
- 利点:
最適な代替方法の選択
- すでに他のライブラリを使用している場合は、そのライブラリが HTMX の代替機能を提供しているかどうかを確認してください。
- 柔軟性と制御性に優れた方法が必要場合は、JavaScript を使用するのがおすすめです。
- シンプルで使いやすい方法を求めている場合は、
hx-swap
属性がおすすめです。