Djangoカスタムユーザーモデルでcreate_superuser()を理解する

auth.models.CustomUserManager.create_superuser() は、Django のカスタムユーザーモデルでスーパーユーザーを作成するためのメソッドです。このメソッドは、管理画面へのアクセスやデータの編集など、システムを管理する権限を持つ特別なユーザーを作成するために使用されます。

使用方法

このメソッドは、以下の引数を受け取ります。

password: パスワード (必須)
email: メールアドレス (必須)
username: ユーザー名 (必須)

例:

from django.contrib.auth import get_user_model

CustomUser = get_user_model()

superuser = CustomUser.objects.create_superuser(
    username="admin",
    email="[email protected]",
    password="mypassword",
)

内部処理

このメソッドは、以下の処理を実行します。

ユーザー名の正規化
メールアドレスの正規化
ユーザーインスタンスの作成
パスワードのハッシュ化
ユーザーインスタンスの保存
ユーザーをスーパーユーザーとして設定
ユーザーを保存

スーパーユーザーは、他のユーザーのデータを作成、編集、削除できます。
スーパーユーザーは、管理画面にアクセスできます。
スーパーユーザーは、is_staff 属性も自動的に True に設定されます。
スーパーユーザーは、is_superuser 属性が True に設定されています。

カスタムユーザーモデルでの使用

カスタムユーザーモデルを使用している場合は、auth.models.CustomUserManager を継承したカスタムユーザーマネージャーを作成する必要があります。このカスタムユーザーマネージャーで、create_superuser() メソッドをオーバーライドして、カスタムロジックを実装することができます。

from django.contrib.auth import get_user_model
from django.contrib.auth.hashers import make_password

from myapp.models import MyUser

class MyUserManager(BaseUserManager):

    def create_user(self, email, password=None, **extra_fields):
        if not email:
            raise ValueError('The Email must be set')
        email = self.normalize_email(email)
        user = self.model(email=email, **extra_fields)
        user.set_password(password)
        user.save(using=self._db)
        return user

    def create_superuser(self, email, password=None, **extra_fields):
        user = self.create_user(email, password, **extra_fields)
        user.is_staff = True
        user.is_superuser = True
        user.save(using=self._db)
        return user

CustomUser = get_user_model()

カスタムユーザーモデルの作成

まず、カスタムユーザーモデルを作成する必要があります。このモデルは、Django のデフォルトの User モデルを継承する必要があります。

from django.db import models
from django.contrib.auth import models as auth_models


class CustomUser(auth_models.AbstractUser):
    # 追加のフィールドを追加...
    phone_number = models.CharField(max_length=20, blank=True)

    objects = CustomUserManager()

class CustomUserManager(auth_models.BaseUserManager):

    def create_user(self, email, password=None, **extra_fields):
        if not email:
            raise ValueError('The Email must be set')
        email = self.normalize_email(email)
        user = self.model(email=email, **extra_fields)
        user.set_password(password)
        user.save(using=self._db)
        return user

    def create_superuser(self, email, password=None, **extra_fields):
        user = self.create_user(email, password, **extra_fields)
        user.is_staff = True
        user.is_superuser = True
        user.save(using=self._db)
        return user

スーパーユーザーの作成

次に、create_superuser() メソッドを使用してスーパーユーザーを作成します。

from myapp.models import CustomUser

superuser = CustomUser.objects.create_superuser(
    email="[email protected]",
    password="mypassword",
    phone_number="+819012345678",
)

このコードを実行すると、[email protected] というメールアドレスと mypassword というパスワードを持つスーパーユーザーが作成されます。また、電話番号 +819012345678 も設定されます。

設定の更新

カスタムユーザーモデルを使用するには、設定ファイルで認証バックエンドとユーザーモデルを更新する必要があります。

# settings.py

AUTHENTICATION_BACKENDS = [
    'django.contrib.auth.backends.ModelBackend',
]

AUTH_USER_MODEL = 'myapp.CustomUser'

管理画面へのアクセス

スーパーユーザーは、管理画面にアクセスして、システムを管理することができます。

create_superuser() メソッドをオーバーライドして、カスタムロジックを実装することができます。
カスタムユーザーモデルに additional fieldsを追加することができます。
このコードは、Django 4.1 を使用しています。

手動でスーパーユーザーを作成する

最も基本的な方法は、手動でスーパーユーザーを作成することです。これは、以下の手順で行うことができます。

Django シェルを開く
以下のコマンドを実行する

from django.contrib.auth.models import User

user = User.objects.create(username="admin", email="[email protected]")
user.set_password("mypassword")
user.is_staff = True
user.is_superuser = True
user.save()

この方法の利点は、シンプルでわかりやすいことです。一方、欠点は、毎回同じコマンドを実行する必要があることです。また、パスワードを誤って入力したり、必要なすべてのフィールドを設定しなかったりする可能性もあります。

カスタム管理コマンドを作成する

スーパーユーザーの作成を自動化するために、カスタム管理コマンドを作成することができます。これは、以下の手順で行うことができます。

management/commands ディレクトリに新しい Python ファイルを作成する
ファイルに以下のコードを追加する

from django.core.management.base import BaseCommand
from django.contrib.auth.models import User

class Command(BaseCommand):
    help = "Creates a superuser"

    def handle(self, *args, **options):
        username = input("Username: ")
        email = input("Email: ")
        password = input("Password: ")

        user = User.objects.create(username=username, email=email)
        user.set_password(password)
        user.is_staff = True
        user.is_superuser = True
        user.save()

        self.stdout.write("Superuser created successfully.")

以下のコマンドを実行して、コマンドを登録する

python manage.py register_command myapp.commands.createsuperuser

以下のコマンドを実行して、スーパーユーザーを作成する

python manage.py createsuperuser

この方法の利点は、スーパーユーザーの作成を自動化できることです。一方、欠点は、カスタムコマンドを作成する必要があることです。また、コマンドの使い方を覚える必要もあります。

サードパーティ製ライブラリを使用する

スーパーユーザーの作成を簡素化するために、いくつかのサードパーティ製ライブラリを使用することができます。例としては、以下のライブラリが挙げられます。

これらのライブラリは、スーパーユーザーの作成を含む、さまざまな管理タスクを実行するためのツールを提供しています。

この方法の利点は、使いやすいことです。一方、欠点は、追加のライブラリをインストールして設定する必要があることです。また、ライブラリの使用方法を覚える必要もあります。