セキュリティ対策に必須!Djangoのmake_random_password()で安全なパスワードを生成
Django の django.contrib.auth
モジュールに含まれる auth.models.BaseUserManager.make_random_password()
メソッドは、ランダムなパスワードを生成するためのものです。このメソッドは、ユーザー登録やパスワードリセットなどの際に使用されます。
使い方
make_random_password()
メソッドは、以下の引数を受け取ります。
allowed_chars
: パスワードに使用できる文字列 (デフォルト:'abcdefghjkmnpqrstuvwxyzABCDEFGHJKLMNPQRSTUVWXYZ23456789'
)length
: パスワードの長さ (デフォルト: 10)
例:
from django.contrib.auth.models import User
password = User.objects.make_random_password()
print(password)
上記のコードは、10文字のランダムなパスワードを生成し、コンソールに出力します。
内部処理
make_random_password()
メソッドは、以下の手順でランダムなパスワードを生成します。
allowed_chars
で指定された文字列から、ランダムな文字をlength
個選択します。- 選択された文字を結合して、パスワードを生成します。
セキュリティ
make_random_password()
メソッドは、パスワードの強度を高めるために、以下の対策を講じています。
- パスワードには、よく推測されるような文字列 (例:
'password'
,'123456'
) は含まれません。 - パスワードには、大小文字、数字、特殊文字を含めることができます。
- パスワードの長さは、デフォルトで10文字ですが、任意の長さに変更できます。
注意点
上記の内容に加えて、以下の点にも注意が必要です。
make_random_password()
メソッドは、パスワードの長さや使用する文字列を制限できますが、完全にランダムなパスワードを生成するわけではありません。そのため、パスワードの強度を保証するものではありません。make_random_password()
メソッドは、Django 4.2 以降では非推奨となっています。代わりに、django.contrib.auth.utils.random_string()
メソッドを使用することを推奨します。
例 1: デフォルトの長さのパスワードを生成
from django.contrib.auth.models import User
password = User.objects.make_random_password()
print(password)
例 2: 長さを指定してパスワードを生成
from django.contrib.auth.models import User
password = User.objects.make_random_password(length=20)
print(password)
例 3: 使用可能な文字列を指定してパスワードを生成
from django.contrib.auth.models import User
password = User.objects.make_random_password(allowed_chars='abcdef12345')
print(password)
このコードは、英小文字と数字のみを含む、10文字のランダムなパスワードを生成し、コンソールに出力します。
例 4: random_string()
メソッドを使用したパスワード生成
from django.contrib.auth.utils import random_string
password = random_string(length=20, charset='abcdefghjkmnpqrstuvwxyzABCDEFGHJKLMNPQRSTUVWXYZ123456789')
print(password)
このコードは、Django 4.2 以降で使用できる random_string()
メソッドを使用して、20文字のランダムなパスワードを生成し、コンソールに出力します。
- パスワードは、安全な場所に保存する必要があります。
- 上記のコードは、Django プロジェクト内で実行する必要があります。
第三者製のライブラリを使用する
独自のパスワード生成ロジックを実装する
以下の要件を満たすように、独自のパスワード生成ロジックを実装することもできます。
- パスワードには、よく推測されるような文字列 (例:
'password'
,'123456'
) を含めないこと。 - パスワードには、大小文字、数字、記号を含めること。
- パスワードは十分な長さであること (最低12文字以上が推奨されます)。
独自のロジックを実装する場合は、セキュリティ上のリスクを十分に考慮する必要があります。
Web サービスを使用する
オンラインでランダムなパスワードを生成できる Web サービスもいくつかあります。ただし、これらのサービスを使用する場合は、サービスのセキュリティを信頼できることを確認する必要があります。
例
以下のコードは、pwgen
ライブラリを使用して、12文字のランダムなパスワードを生成する例です。
import pwgen
password = pwgen.generate(12)
print(password)
このコードは、random_password
ライブラリを使用して、16文字のランダムなパスワードを生成し、英字、数字、記号すべてを含めるように指定する例です。
import random_password
password = random_password.generate(length=16, include_upper=True, include_lower=True, include_digits=True, include_symbols=True)
print(password)
これらの方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。状況に応じて、最適な方法を選択してください。
セキュリティ上の注意点
パスワードを生成する際には、以下の点に注意する必要があります。
- パスワードは、安全な場所に保存すること。
- パスワードには、よく推測されるような文字列 (例:
'password'
,'123456'
) を含めないこと。 - パスワードには、大小文字、数字、記号を含めること。
- パスワードは十分な長さであること (最低12文字以上が推奨されます)。