Django: 静的ファイルテストを理解する - django.contrib.staticfiles と staticfiles.testing.StaticLiveServerTestCase を使いこなす

staticfiles.testing.StaticLiveServerTestCaseクラスは、Djangoのテストフレームワークと連携して、静的ファイルをテストするための機能を提供するテストクラスです。このクラスを使用すると、テスト中に静的ファイルが適切に配信されていることを検証することができます。

静的ファイルの自動配信

StaticLiveServerTestCaseは、テスト実行中に静的ファイルを自動的に配信するローカルサーバーを起動します。これにより、テストコードから静的ファイルにアクセスし、その動作を確認することができます。

テスト対象のURL生成

StaticLiveServerTestCaseは、テスト対象のURLを生成するユーティリティメソッドを提供します。このメソッドを使用すると、テストコードから静的ファイルへの完全なURLを取得することができます。

静的ファイルの読み込みと検証

StaticLiveServerTestCaseは、静的ファイルを読み込み、その内容を検証するためのユーティリティメソッドを提供します。このメソッドを使用すると、テストコードから静的ファイルのコンテンツを確認することができます。

テストクラスの作成

StaticLiveServerTestCaseを継承したテストクラスを作成します。

from django.contrib.staticfiles.testing import StaticLiveServerTestCase

class MyStaticFileTests(StaticLiveServerTestCase):
    pass

テストメソッドの作成

テストクラス内に、静的ファイルの動作を検証するテストメソッドを作成します。

def test_static_file_access(self):
    # 静的ファイルへのURLを生成
    url = self.live_server_url('/static/image.png')

    # 静的ファイルをリクエスト
    response = self.client.get(url)

    # レスポンスのステータスコードを確認
    self.assertEqual(response.status_code, 200)

    # レスポンスのコンテンツを確認
    self.assertEqual(response.content, b'PNG image data')

テストの実行

テストクラスを実行します。

python manage.py test

django.contrib.staticfilesモジュールとstaticfiles.testing.StaticLiveServerTestCaseクラスは、Djangoアプリケーションにおける静的ファイルの管理とテストを容易にする強力なツールです。これらのツールを活用することで、静的ファイルが適切に配信され、アプリケーションが期待通りに動作することを確認することができます。

• StaticLiveServerTestCaseクラスを使用する場合は、テスト対象のアプリケーションが静的ファイルを配信するように設定する必要があります。
• StaticLiveServerTestCaseクラスは、Django 1.7以降で使用することができます。

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settings.py

# settings.py

STATIC_URL = '/static/'

STATICFILES_DIRS = [
    BASE_DIR / 'static',
]

urls.py

# urls.py

from django.contrib import staticfiles
from django.urls import path

urlpatterns = [
    # ... your other urls here ...
    path('', include('myapp.urls')),
    path('staticfiles/', include(staticfiles.urls)),
]

myapp/static/image.png

このファイルは、Djangoプロジェクトのmyappアプリのstaticディレクトリに配置します。このファイルは、テストでアクセスされる静的ファイルです。

myapp/tests.py

# myapp/tests.py

from django.contrib.staticfiles.testing import StaticLiveServerTestCase
from django.test import Client


class MyStaticFileTests(StaticLiveServerTestCase):

    def test_static_file_access(self):
        # 静的ファイルへのURLを生成
        url = self.live_server_url('/static/image.png')

        # 静的ファイルをリクエスト
        response = self.client.get(url)

        # レスポンスのステータスコードを確認
        self.assertEqual(response.status_code, 200)

        # レスポンスのコンテンツを確認
        self.assertEqual(response.content, b'PNG image data')

テストの実行

python manage.py test

このコードを実行すると、以下のテストが実行されます。

1. Djangoプロジェクトの静的ファイル配信設定が正しいことを確認します。
2. myappアプリのstaticディレクトリに配置されたimage.pngファイルにアクセスできることを確認します。
3. image.pngファイルのコンテンツが正しいことを確認します。

• テスト対象のアプリケーションが異なる場合は、設定やテストコードを適宜変更する必要があります。

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LiveServerTestCase を使用する

LiveServerTestCase は、Django 1.10 以降で使用できる新しいテストクラスです。StaticLiveServerTestCase と同様に、テスト実行中にローカルサーバーを起動し、テスト対象のアプリケーションにアクセスできるようにします。ただし、LiveServerTestCase は、静的ファイル配信に関する特定の機能を提供していないため、staticfiles.testing.StaticLiveServerTestCase よりも汎用的なテストクラスです。

例

from django.contrib.staticfiles.testing import LiveServerTestCase

class MyStaticFileTests(LiveServerTestCase):
    def test_static_file_access(self):
        # 静的ファイルへのURLを生成
        url = self.live_server_url('/static/image.png')

        # 静的ファイルをリクエスト
        response = self.client.get(url)

        # レスポンスのステータスコードを確認
        self.assertEqual(response.status_code, 200)

        # レスポンスのコンテンツを確認
        self.assertEqual(response.content, b'PNG image data')

手動でサーバーを起動する

StaticLiveServerTestCase や LiveServerTestCase を使用せずに、テスト実行前に手動でサーバーを起動することもできます。この方法は、より複雑なテスト環境が必要な場合に役立ちます。

例

import os
import subprocess

def start_server():
    subprocess.call(['python', 'manage.py', 'runserver'])

def stop_server():
    os.system('pkill -f python')

# テスト前にサーバーを起動
start_server()

# テストを実行
# ...

# テスト後にサーバーを停止
stop_server()

テストフレームワークを使用する

pytest や nose などのサードパーティ製テストフレームワークを使用することもできます。これらのフレームワークは、静的ファイルのテストを含むさまざまな機能を提供しています。

例

import pytest
from requests import get

@pytest.fixture(scope='session')
def start_server():
    subprocess.call(['python', 'manage.py', 'runserver'])
    yield
    os.system('pkill -f python')

def test_static_file_access(start_server):
    # 静的ファイルへのURLを生成
    url = 'http://127.0.0.1:8000/static/image.png'

    # 静的ファイルをリクエスト
    response = get(url)

    # レスポンスのステータスコードを確認
    assert response.status_code == 200

    # レスポンスのコンテンツを確認
    assert response.content == b'PNG image data'

ブラウザで直接テストする

簡単なテストの場合は、ブラウザで直接アプリケーションにアクセスしてテストすることもできます。

例

1. 開発サーバーを起動します。
2. ブラウザで静的ファイルにアクセスします。
3. 静的ファイルが表示されていることを確認します。

静的ファイルのテスト専用のツールもいくつかあります。これらのツールは、より高度な機能を提供する場合があります。

例

どの方法が最適かは、テストの要件と個人の好みによって異なります。

• テスト対象のアプリケーションが異なる場合は、設定やテストコードを適宜変更する必要があります。