Django サイトマップ: sitemaps.Sitemap.get_languages_for_item() の代替方法

"django.contrib.sitemaps" モジュールは、Django アプリケーションで XML サイトマップを生成するためのフレームワークを提供します。 "sitemaps.Sitemap.get_languages_for_item()" メソッドは、サイトマップ項目に関連する言語リストを取得するために使用されます。

機能

このメソッドは、サイトマップ項目に関連する言語リストを返します。各言語は、言語コードと優先度のタプルとして表されます。優先度は、0 から 1 までの浮動小数点値です。値が大きいほど、その言語はより重要であることを示します。

引数

このメソッドは、1 つの引数を受け取ります。

item: サイトマップ項目を表すオブジェクト。

戻り値

このメソッドは、言語コードと優先度のタプルのリストを返します。

例

以下の例は、GenericSitemap サブクラスを使用してサイトマップを作成する方法を示しています。このサブクラスは、get_languages_for_item() メソッドをオーバーライドして、各項目に関連する言語リストを返します。

from django.contrib.sitemaps.views import sitemap
from django.contrib.sitemaps import GenericSitemap

class MySitemap(GenericSitemap):
    def get_languages_for_item(self, item):
        if item.is_published:
            return [(item.language_code, 1.0)]
        else:
            return []

urlpatterns = [
    path('sitemap.xml', sitemap, {'sitemaps': {MySitemap: 'mysitemap'}}, name='django.contrib.sitemaps.views.sitemap'),
]

この例では、MySitemap サブクラスは get_languages_for_item() メソッドをオーバーライドして、各項目の is_published 属性に基づいて言語リストを返します。項目が公開されている場合、言語コードと 1.0 の優先度のタプルを含むリストが返されます。項目が公開されていない場合、空のリストが返されます。

このメソッドは、カスタムロジックを使用して言語リストを生成するために使用できます。
このメソッドは、サイトマップ項目に関連するすべての言語を返す必要はありません。必要な言語のみを返すことができます。
get_languages_for_item() メソッドは、サイトマップ項目の言語を決定するために使用されます。この情報は、XML サイトマップファイル内の <loc> 要素の xml:lang 属性に使用されます。

from django.contrib.sitemaps.views import sitemap
from django.contrib.sitemaps import GenericSitemap
from .models import Article, Category


class ArticleSitemap(GenericSitemap):
    model = Article
    changefreq = 'weekly'
    priority = 0.5

    def get_languages_for_item(self, item):
        if item.is_published:
            return [(item.language_code, 1.0)]
        else:
            return []


class CategorySitemap(GenericSitemap):
    model = Category
    changefreq = 'monthly'
    priority = 0.3

    def get_languages_for_item(self, item):
        return [(item.language_code, 1.0)]


urlpatterns = [
    path('sitemap.xml', sitemap, {'sitemaps': {
        'articles': ArticleSitemap,
        'categories': CategorySitemap,
    }}, name='django.contrib.sitemaps.views.sitemap'),
]

説明

この例では、以下の 2 つのサイトマップが定義されています。

CategorySitemap: Category モデルのインスタンスを表すサイトマップ項目を生成します。
ArticleSitemap: Article モデルのインスタンスを表すサイトマップ項目を生成します。

それぞれのサイトマップは、get_languages_for_item() メソッドをオーバーライドして、各項目に関連する言語リストを返します。項目が公開されている場合、言語コードと 1.0 の優先度のタプルを含むリストが返されます。項目が公開されていない場合、空のリストが返されます。

この例は、基本的なサイトマップの生成方法を示しています。実際のアプリケーションでは、独自の要件に合わせてサイトマップをカスタマイズする必要がある場合があります。

sitemap ビューを使用して、生成されたサイトマップを公開しています。
changefreq と priority 属性を使用して、サイトマップ項目の更新頻度と重要度を設定しています。
get_languages_for_item() メソッドをオーバーライドして、各項目に関連する言語リストを返しています。
GenericSitemap クラスを使用して、モデルインスタンスに基づいてサイトマップ項目を生成しています。

しかし、language_code 属性が常に正確な言語情報を提供しているとは限りません。例えば、項目が複数の言語で利用可能な場合、language_code 属性はデフォルト言語のみを反映している可能性があります。

このような場合、"sitemaps.Sitemap.get_languages_for_item()" メソッドの代替方法が必要となります。以下に、いくつかの代替方法を紹介します。

独自の言語リストを生成する

get_languages_for_item() メソッドをオーバーライドして、独自の言語リストを生成することができます。この方法は、項目の language_code 属性以外の情報に基づいて言語リストを生成したい場合に有効です。

例

from django.contrib.sitemaps.views import sitemap
from django.contrib.sitemaps import GenericSitemap
from .models import Article


class ArticleSitemap(GenericSitemap):
    model = Article
    changefreq = 'weekly'
    priority = 0.5

    def get_languages_for_item(self, item):
        if item.is_published:
            languages = []
            for translation in item.translations.all():
                languages.append((translation.language_code, 1.0))
            return languages
        else:
            return []

この例では、ArticleSitemap サブクラスは get_languages_for_item() メソッドをオーバーライドして、各項目の translations 関連オブジェクトに基づいて言語リストを生成しています。

カスタムロジックを使用する

get_languages_for_item() メソッドは、カスタムロジックを使用して言語リストを生成するために使用することができます。この方法は、複雑な言語決定ロジックが必要な場合に有効です。

例

from django.contrib.sitemaps.views import sitemap
from django.contrib.sitemaps import GenericSitemap
from .models import Article


class ArticleSitemap(GenericSitemap):
    model = Article
    changefreq = 'weekly'
    priority = 0.5

    def get_languages_for_item(self, item):
        if item.is_published:
            languages = []
            if item.user.language_code:
                languages.append((item.user.language_code, 1.0))
            if item.content_object.language_code:
                languages.append((item.content_object.language_code, 0.5))
            return languages
        else:
            return []

この例では、ArticleSitemap サブクラスは get_languages_for_item() メソッドをオーバーライドして、各項目の user 属性と content_object 属性に基づいて言語リストを生成しています。

サードパーティライブラリを使用する

"django-modeltranslation" や "django-polyglot" などのサードパーティライブラリを使用して、言語リストを生成することができます。これらのライブラリは、get_languages_for_item() メソッドよりも多くの機能を提供する場合があります。

例

from django.contrib.sitemaps.views import sitemap
from django.contrib.sitemaps import GenericSitemap
from modeltranslation.utils import get_language_code
from .models import Article


class ArticleSitemap(GenericSitemap):
    model = Article
    changefreq = 'weekly'
    priority = 0.5

    def get_languages_for_item(self, item):
        if item.is_published:
            languages = []
            for language in get_language_codes_for_object(item):
                languages.append((language, 1.0))
            return languages
        else:
            return []

この例では、django-modeltranslation ライブラリを使用して、get_languages_for_item() メソッドが各項目の言語リストを生成します。