SQLiteのDETACHコマンドを徹底解説!サンプルコード付き


SQLite の DETACH コマンドは、以前に ATTACH コマンドを使用して接続された外部データベースをデータベース接続から切り離すために使用されます。これは、データベースファイルを閉じたり、別のアプリケーションで使用できるようにしたりする場合に役立ちます。

構文

DETACH コマンドの構文は次のとおりです。

DETACH DATABASE '別名';

ここで、別名ATTACH コマンドで使用されたデータベースの別名です。

次の例は、mydb.db という名前のデータベースを myalias という別名で接続し、その後 myalias を切り離す方法を示します。

ATTACH DATABASE 'mydb.db' AS myalias;

-- データベースクエリを実行

DETACH DATABASE myalias;
  • 同じデータベースファイルが複数の別名で接続されている場合、DETACH コマンドは指定された別名のみを切り離します。他の別名は引き続き接続されたままになります。
  • メインデータベース (main) と一時データベース (temp) は切り離すことはできません。
  • DETACH コマンドは、アクティブなトランザクションがある場合は実行できません。トランザクションを完了してから DETACH コマンドを実行する必要があります。
  • データベースファイルを別のアプリケーションで使用できるようにするには、データベースファイルを別の場所にコピーする必要があります。
  • DETACH コマンドは、データベースファイルを閉じません。データベースファイルを閉じるには、CLOSE コマンドを使用する必要があります。


-- データベース接続を確立
PRAGMA busy_timeout = 5000;
PRAGMA journal_mode = OFF;
BEGIN TRANSACTION;

-- 外部データベースを接続
ATTACH DATABASE 'mydb.db' AS myalias;

-- 外部データベースのクエリを実行
SELECT * FROM myalias.mytable;

-- 外部データベースを切り離す
DETACH DATABASE myalias;

-- データベース接続をクローズ
COMMIT;

例 2: 複数の外部データベースを切り離す

この例では、mydb1.dbmydb2.db という名前の 2 つの外部データベースを別名 myalias1myalias2 で接続し、その後両方のデータベースを切り離す方法を示します。

-- データベース接続を確立
PRAGMA busy_timeout = 5000;
PRAGMA journal_mode = OFF;
BEGIN TRANSACTION;

-- 外部データベースを接続
ATTACH DATABASE 'mydb1.db' AS myalias1;
ATTACH DATABASE 'mydb2.db' AS myalias2;

-- 外部データベースのクエリを実行
SELECT * FROM myalias1.mytable1;
SELECT * FROM myalias2.mytable2;

-- 外部データベースを切り離す
DETACH DATABASE myalias1;
DETACH DATABASE myalias2;

-- データベース接続をクローズ
COMMIT;

例 3: エラー処理付きの DETACH コマンド

この例では、DETACH コマンドが失敗した場合にエラー処理を行う方法を示します。

-- データベース接続を確立
PRAGMA busy_timeout = 5000;
PRAGMA journal_mode = OFF;
BEGIN TRANSACTION;

-- 外部データベースを接続
ATTACH DATABASE 'mydb.db' AS myalias;

-- 外部データベースのクエリを実行
SELECT * FROM myalias.mytable;

-- 外部データベースを切り離す
BEGIN TRY
  DETACH DATABASE myalias;
END TRY
BEGIN CATCH
  -- エラー処理
  SELECT * FROM sqlite_error_log;
END CATCH;

-- データベース接続をクローズ
COMMIT;

これらの例は、SQLite の DETACH コマンドをさまざまな状況で使用する方法を示しています。具体的なニーズに合わせてコードを調整してください。

  • これらの例では、BEGIN TRANSACTIONCOMMIT ステートメントを使用して、トランザクションを開始してコミットしています。これは、DETACH コマンドを実行する前にトランザクションを開始する必要がある場合にのみ必要です。
  • これらの例では、PRAGMA ステートメントを使用して、データベース接続の設定を調整しています。これはオプションであり、必要に応じて省略できます。


CLOSE コマンドを使用する

DETACH コマンドと同様に、CLOSE コマンドを使用して外部データベース接続を閉じることができます。ただし、CLOSE コマンドは、データベースファイルを解放しないという点が異なります。データベースファイルを別のアプリケーションで使用できるようにするには、データベースファイルを別の場所にコピーする必要があります。

-- データベース接続を確立
PRAGMA busy_timeout = 5000;
PRAGMA journal_mode = OFF;
BEGIN TRANSACTION;

-- 外部データベースを接続
ATTACH DATABASE 'mydb.db' AS myalias;

-- 外部データベースのクエリを実行
SELECT * FROM myalias.mytable;

-- 外部データベースを閉じる
CLOSE DATABASE myalias;

-- データベース接続をクローズ
COMMIT;

ATTACH コマンドを WITHOUT オプションで使用して、一時的な接続を作成する

ATTACH コマンドの WITHOUT オプションを使用すると、一時的なデータベース接続を作成できます。この接続は、セッションが終了するか、DETACH コマンドが明示的に呼び出されるまで自動的に閉じられます。

-- データベース接続を確立
PRAGMA busy_timeout = 5000;
PRAGMA journal_mode = OFF;
BEGIN TRANSACTION;

-- 外部データベースを一時的に接続
ATTACH DATABASE 'mydb.db' AS myalias WITHOUT journaling;

-- 外部データベースのクエリを実行
SELECT * FROM myalias.mytable;

-- データベース接続は自動的に閉じられます

-- データベース接続をクローズ
COMMIT;

REATTACH コマンドを使用して、後でデータベースを再接続できるようにする

DETACH コマンドを実行する前に、REATTACH コマンドを使用してデータベース接続の情報を保存できます。これにより、後で REATTACH コマンドを使用してデータベースを再接続することができます。

-- データベース接続を確立
PRAGMA busy_timeout = 5000;
PRAGMA journal_mode = OFF;
BEGIN TRANSACTION;

-- 外部データベースを接続
ATTACH DATABASE 'mydb.db' AS myalias;

-- 外部データベースのクエリを実行
SELECT * FROM myalias.mytable;

-- データベース接続情報を保存
REATTACH DATABASE 'myalias_backup' TO 'mydb.db';

-- 外部データベースを切り離す
DETACH DATABASE myalias;

-- データベース接続をクローズ
COMMIT;

必要に応じて DROP DATABASE コマンドを使用する

データベースを永続的に削除する必要がある場合は、DROP DATABASE コマンドを使用できます。ただし、このコマンドは注意して使用する必要があります。データベースが削除されると、そのデータは失われます。

-- データベース接続を確立
PRAGMA busy_timeout = 5000;
PRAGMA journal_mode = OFF;
BEGIN TRANSACTION;

-- 外部データベースを接続
ATTACH DATABASE 'mydb.db' AS myalias;

-- 外部データベースのクエリを実行
SELECT * FROM myalias.mytable;

-- 外部データベースを削除 (注意!)
DROP DATABASE myalias;

-- データベース接続をクローズ
COMMIT;

最適な代替方法の選択

使用する代替方法は、状況によって異なります。データベースファイルを別のアプリケーションで使用できるようにする必要がある場合は、CLOSE コマンドを使用する必要があります。一時的なデータベース接続を作成する必要がある場合は、ATTACH コマンドの WITHOUT オプションを使用する必要があります。後でデータベースを再接続できるようにする必要がある場合は、REATTACH コマンドを使用する必要があります。データベースを永続的に削除する必要がある場合は、DROP DATABASE コマンドを使用する必要があります。

  • DETACH コマンドと同様に、これらの代替方法は、アクティブなトランザクションがある場合は実行できません。トランザクションを完了してから、これらのコマンドを実行する必要があります。
  • 上記の代替方法はすべて、SQLite 3.8.2 以降で使用できます。