setCornerWidget() を使った Qt アプリケーションのカスタマイズ【日本語チュートリアル】

具体的には、タブバー（タブが並んでいる部分）の右上の隅に、ボタンやラベルなどの任意のウィジェットを配置することができます。これは、タブに関連する追加のコントロールや情報を常に表示しておきたい場合に便利です。

関数のシグネチャは以下の通りです。

void QTabWidget::setCornerWidget(QWidget *widget, Qt::Corner corner = Qt::TopRightCorner)

引数について：

• Qt::Corner corner: どの隅にウィジェットを配置するかを指定するオプションの引数です。取りうる値は以下の通りです。デフォルト値は Qt::TopRightCorner（右上隅）です。
  • Qt::TopLeftCorner: 左上隅
  • Qt::TopRightCorner: 右上隅（デフォルト）
  • Qt::BottomLeftCorner: 左下隅
  • Qt::BottomRightCorner: 右下隅
• QWidget *widget: 配置したいウィジェットのポインタを指定します。このウィジェットは、タブウィジェットの隅に表示されます。nullptr（または 0）を渡すと、それまで設定されていたコーナーウィジェットは削除されます。

この関数を使うことで、例えば以下のようなことが実現できます。

• 検索バーなどの特定のコントロールを常に表示しておく。
• タブの内容に関する簡単なステータス情報を右上隅に表示する。
• タブの追加や削除を行うためのボタンを右上隅に常に表示する。

簡単なコード例（C++）：

#include <QApplication>
#include <QTabWidget>
#include <QPushButton>
#include <QLabel>

int main(int argc, char *argv[])
{
    QApplication a(argc, argv);

    QTabWidget tabWidget;

    // いくつかのタブを追加
    tabWidget.addTab(new QLabel("内容1"), "タブ1");
    tabWidget.addTab(new QLabel("内容2"), "タブ2");
    tabWidget.addTab(new QLabel("内容3"), "タブ3");

    // 右上隅にボタンを追加
    QPushButton *addButton = new QPushButton("+");
    tabWidget.setCornerWidget(addButton, Qt::TopRightCorner);

    // 左上隅にラベルを追加
    QLabel *statusLabel = new QLabel("準備完了");
    tabWidget.setCornerWidget(statusLabel, Qt::TopLeftCorner);

    tabWidget.show();

    return a.exec();
}

この例では、右上隅に「+」ボタン、左上隅に「準備完了」というラベルが表示されます。

---

ウィジェットが表示されない

• トラブルシューティング
  
  • setCornerWidget() に渡しているウィジェットのポインタが有効であることを確認してください。
  • コーナーウィジェット自身の isVisible() メソッドや、親ウィジェットの可視状態を確認してください。
  • タブウィジェットや親ウィジェットのレイアウト設定を見直し、コーナーウィジェットが適切なサイズで表示されるように調整してください。必要であれば、サイズヒントなどを設定することも検討してください。
• 原因
  
  • 指定したウィジェットのポインタが nullptr (または 0) である。
  • ウィジェット自体が hide() されているなど、非表示の状態になっている。
  • タブウィジェットまたはその親ウィジェットが非表示になっている。
  • レイアウトの問題で、コーナーウィジェットのサイズが極端に小さくなっている、または他のウィジェットに隠れている。

ウィジェットの位置が意図した隅ではない

• トラブルシューティング
  
  • Qt::TopLeftCorner, Qt::TopRightCorner, Qt::BottomLeftCorner, Qt::BottomRightCorner のいずれかを正しく指定しているか確認してください。
  • カスタムスタイルシートを適用している場合は、それがコーナーウィジェットの配置に影響を与えていないか確認してください。
• 原因
  
  • setCornerWidget() の第二引数である Qt::Corner に誤った値を指定している。
  • タブバーの配置やスタイルシートの影響で、コーナーの概念が通常と異なっている場合（稀なケース）。

ウィジェットのサイズやレイアウトが崩れる

• トラブルシューティング
  
  • コーナーウィジェットの sizeHint() や minimumSizeHint() を適切に設定し、タブウィジェットに推奨されるサイズを伝えるようにしてください。
  • コーナーウィジェットに複雑なレイアウトを使用する場合は、固定サイズを設定するか、タブウィジェットのサイズ変更に合わせて適切にリサイズされるようにレイアウトを調整してください。QSizePolicy の設定も重要です。
• 原因
  
  • コーナーウィジェットのサイズヒントが適切に設定されていないため、タブウィジェットのレイアウトによって無理やりサイズが変更されている。
  • コーナーウィジェット自体が複雑なレイアウトを持っており、タブウィジェットの限られたスペースにうまく収まらない。

コーナーウィジェットがタブバーと重なって表示される

• トラブルシューティング
  
  • コーナーウィジェットのサイズをタブバーの高さなどを考慮して調整してください。
  • スタイルシートを見直し、タブバーとコーナーウィジェットの間に適切なスペースが確保されているか確認してください。
• 原因
  
  • タブバーの高さや、コーナーウィジェットのサイズが適切に調整されていない場合に起こり得ます。
  • カスタムスタイルシートが原因で、タブバーとコーナーウィジェットの間のスペースがなくなっている。

• トラブルシューティング
  
  • 頻繁な呼び出しが必要な場合は、本当に必要かどうか再検討してください。
  • setCornerWidget(nullptr) でコーナーウィジェットを削除した場合、必要であれば削除したウィジェットのメモリを delete で解放してください（親を持たないウィジェットの場合）。親を持つウィジェットの場合は、親が削除される際に自動的に削除されます。
• 原因
  
  • setCornerWidget() を頻繁に呼び出すと、パフォーマンスに影響が出る可能性があります（通常は軽微ですが）。
  • 削除したウィジェットのメモリ管理を適切に行わないと、メモリリークが発生する可能性があります。

• Qtドキュメントの参照
  QTabWidget および QWidget クラスの公式ドキュメントは、詳細な情報と注意点を提供してくれます。
• デバッグの活用
  qDebug() などのデバッグ出力を利用して、ウィジェットのポインタ、可視状態、サイズなどを確認すると、問題の原因特定に役立ちます。

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例1：右上隅に閉じるボタンを追加する

この例では、タブウィジェットの右上隅に、タブウィジェット自体を閉じるためのボタンを追加します。

#include <QApplication>
#include <QTabWidget>
#include <QPushButton>

int main(int argc, char *argv[])
{
    QApplication a(argc, argv);

    QTabWidget tabWidget;
    tabWidget.setWindowTitle("コーナーウィジェットの例");

    // いくつかのタブを追加
    tabWidget.addTab(new QLabel("内容1"), "タブ1");
    tabWidget.addTab(new QLabel("内容2"), "タブ2");
    tabWidget.addTab(new QLabel("内容3"), "タブ3");

    // 右上隅に閉じるボタンを作成
    QPushButton *closeButton = new QPushButton("閉じる");
    QObject::connect(closeButton, &QPushButton::clicked, &tabWidget, &QTabWidget::close);

    // コーナーウィジェットを設定
    tabWidget.setCornerWidget(closeButton, Qt::TopRightCorner);

    tabWidget.show();

    return a.exec();
}

説明

1. QApplication と必要なヘッダーファイルをインクルードします。
2. QTabWidget のインスタンス tabWidget を作成し、ウィンドウタイトルを設定します。
3. いくつかのQLabelを内容とするタブを addTab() で追加します。
4. QPushButton のインスタンス closeButton を作成し、テキストを「閉じる」に設定します。
5. QObject::connect() を使用して、ボタンの clicked シグナルを tabWidget の close スロットに接続します。これにより、ボタンがクリックされるとタブウィジェットが閉じられます。
6. tabWidget.setCornerWidget(closeButton, Qt::TopRightCorner); で、作成したボタンをタブウィジェットの右上隅に設定します。
7. tabWidget.show() でタブウィジェットを表示します。

例2：左上隅に現在のタブ数を表示するラベルを追加し、タブが追加・削除されるたびに更新する

この例では、タブウィジェットの左上隅に、現在のタブ数を表示するラベルを追加します。tabAdded および tabRemoved シグナルに接続して、タブ数が変更されるたびにラベルを更新します。

#include <QApplication>
#include <QTabWidget>
#include <QLabel>
#include <QString>

int main(int argc, char *argv[])
{
    QApplication a(argc, argv);

    QTabWidget tabWidget;
    tabWidget.setWindowTitle("動的なコーナーウィジェットの例");

    QLabel *tabCountLabel = new QLabel();
    tabWidget.setCornerWidget(tabCountLabel, Qt::TopLeftCorner);

    // タブ数を更新する関数
    auto updateTabCount = [&]() {
        tabCountLabel->setText(QString("タブ数: %1").arg(tabWidget.count()));
    };

    // 初期表示
    updateTabCount();

    // タブが追加されたときの処理
    QObject::connect(&tabWidget, &QTabWidget::tabAdded, [&](int index) {
        updateTabCount();
    });

    // タブが削除されたときの処理
    QObject::connect(&tabWidget, &QTabWidget::tabRemoved, [&](int index) {
        updateTabCount();
    });

    // いくつかのタブを追加
    tabWidget.addTab(new QLabel("内容A"), "タブA");
    tabWidget.addTab(new QLabel("内容B"), "タブB");

    // 後からタブを追加するボタン
    QPushButton *addTabButton = new QPushButton("タブを追加");
    QObject::connect(addTabButton, &QPushButton::clicked, [&]() {
        tabWidget.addTab(new QLabel(QString("内容%1").arg(tabWidget.count() + 1)), QString("タブ%1").arg(tabWidget.count() + 1));
    });
    tabWidget.setCornerWidget(addTabButton, Qt::BottomRightCorner); // 右下隅に追加

    tabWidget.show();

    return a.exec();
}

説明

1. 必要なヘッダーファイルをインクルードします。
2. QTabWidget のインスタンス tabWidget を作成します。
3. QLabel のインスタンス tabCountLabel を作成し、setCornerWidget() で左上隅に設定します。初期状態ではテキストは空です。
4. ラムダ関数 updateTabCount を定義します。この関数は現在のタブ数を取得し、ラベルのテキストを更新します。
5. 初期状態で updateTabCount() を呼び出し、最初のタブ数を表示します。
6. QObject::connect() を使用して、tabWidget の tabAdded シグナルと tabRemoved シグナルをラムダ関数に接続します。タブが追加または削除されるたびに updateTabCount() が呼び出され、ラベルが更新されます。
7. いくつかの初期タブを追加します。
8. 「タブを追加」ボタンを作成し、右下隅に設定します。このボタンがクリックされると、新しいタブが追加され、tabAdded シグナルが発行されてタブ数ラベルが更新されます。

例3：コーナーウィジェットの表示/非表示を切り替える

この例では、チェックボックスを使って、右上隅に配置したウィジェット（ここではQLabel）の表示/非表示を切り替えます。

#include <QApplication>
#include <QTabWidget>
#include <QLabel>
#include <QCheckBox>
#include <QVBoxLayout>
#include <QWidget>

int main(int argc, char *argv[])
{
    QApplication a(argc, argv);

    QTabWidget tabWidget;
    tabWidget.setWindowTitle("コーナーウィジェットの切り替え例");

    tabWidget.addTab(new QLabel("内容1"), "タブ1");
    tabWidget.addTab(new QLabel("内容2"), "タブ2");

    QLabel *cornerLabel = new QLabel("コーナー表示");
    tabWidget.setCornerWidget(cornerLabel, Qt::TopRightCorner);

    QCheckBox *toggleCheckbox = new QCheckBox("コーナーウィジェットを表示");
    toggleCheckbox->setChecked(true); // 初期状態は表示

    QObject::connect(toggleCheckbox, &QCheckBox::stateChanged, [&](int state) {
        cornerLabel->setVisible(state == Qt::Checked);
    });

    QWidget *mainWidget = new QWidget();
    QVBoxLayout *layout = new QVBoxLayout(mainWidget);
    layout->addWidget(&tabWidget);
    layout->addWidget(toggleCheckbox);

    mainWidget->show();

    return a.exec();
}

1. 必要なヘッダーファイルをインクルードします。
2. QTabWidget のインスタンス tabWidget を作成し、いくつかのタブを追加します。
3. QLabel のインスタンス cornerLabel を作成し、初期テキストを設定して右上隅に配置します。
4. QCheckBox のインスタンス toggleCheckbox を作成し、初期状態をチェック済みにします。
5. チェックボックスの stateChanged シグナルをラムダ関数に接続します。チェックボックスの状態が変更されると、ラムダ関数内の処理が実行されます。
6. ラムダ関数内では、チェックボックスの状態 (state) が Qt::Checked であれば cornerLabel を表示 (setVisible(true)) し、そうでなければ非表示 (setVisible(false)) にします。
7. QVBoxLayout を使用して、タブウィジェットとチェックボックスを垂直に配置します。
8. メインウィジェットを表示します。

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タブバーのレイアウトにウィジェットを追加する

QTabWidget の内部には、タブが並んでいるタブバー (QTabBar) があります。このタブバーはレイアウトマネージャーを使用しているため、直接ウィジェットを追加できる場合があります。ただし、これは推奨される方法ではなく、内部構造に依存するため、Qtのバージョンによっては動作しなくなる可能性があります。

#include <QApplication>
#include <QTabWidget>
#include <QPushButton>
#include <QHBoxLayout>

int main(int argc, char *argv[])
{
    QApplication a(argc, argv);

    QTabWidget tabWidget;
    tabWidget.setWindowTitle("タブバーに直接ウィジェットを追加する例 (非推奨)");

    tabWidget.addTab(new QLabel("内容1"), "タブ1");
    tabWidget.addTab(new QLabel("内容2"), "タブ2");

    // タブバーを取得
    QTabBar *tabBar = tabWidget.tabBar();
    if (tabBar) {
        // タブバーのレイアウトを取得 (通常は内部レイアウト)
        QLayout *layout = tabBar->layout();
        if (layout) {
            QPushButton *extraButton = new QPushButton("追加");
            layout->addWidget(extraButton);
            // レイアウトの配置を調整する必要があるかもしれません
            layout->setAlignment(extraButton, Qt::AlignRight | Qt::AlignVCenter);
        }
    }

    tabWidget.show();

    return a.exec();
}

注意点

• コーナーのような特定の場所に正確に配置するのが難しい場合があります。
• レイアウトへの追加は、タブバーの既存のタブの配置に影響を与える可能性があります。
• QTabBar のレイアウトは内部実装であり、ドキュメント化されていません。したがって、この方法は将来のQtのバージョンで動作しなくなる可能性があります。

親ウィジェットのレイアウトを利用する

QTabWidget を他のウィジェットのレイアウト内に追加し、コーナーに相当する場所に別のウィジェットを配置する方法です。これにより、より柔軟なレイアウト管理が可能になります。

#include <QApplication>
#include <QMainWindow>
#include <QTabWidget>
#include <QPushButton>
#include <QHBoxLayout>
#include <QWidget>
#include <QLabel>

int main(int argc, char *argv[])
{
    QApplication a(argc, argv);

    QMainWindow mainWindow;
    QWidget *centralWidget = new QWidget();
    QHBoxLayout *mainLayout = new QHBoxLayout(centralWidget);

    QTabWidget *tabWidget = new QTabWidget();
    tabWidget->addTab(new QLabel("内容A"), "タブA");
    tabWidget->addTab(new QLabel("内容B"), "タブB");

    QPushButton *cornerButton = new QPushButton("オプション");

    // レイアウトにタブウィジェットとボタンを追加
    mainLayout->addWidget(tabWidget);
    mainLayout->addWidget(cornerButton, 0, Qt::AlignTop | Qt::AlignRight); // 右上に配置

    mainWindow.setCentralWidget(centralWidget);
    mainWindow.setWindowTitle("親レイアウトを利用する例");
    mainWindow.show();

    return a.exec();
}

説明

1. QMainWindow を作成し、中央ウィジェットを設定します。
2. 中央ウィジェットに QHBoxLayout を作成します。
3. QTabWidget とコーナーに配置したい QPushButton を作成します。
4. mainLayout->addWidget() を使用して、タブウィジェットとボタンをレイアウトに追加します。Qt::AlignTop | Qt::AlignRight フラグを使って、ボタンを右上隅に配置します。
5. 中央ウィジェットを QMainWindow のセントラルウィジェットに設定します。

利点

• 複雑なレイアウトを構築しやすいです。
• コーナー以外の場所にも柔軟にウィジェットを配置できます。
• より標準的なレイアウト管理の方法であり、Qtのバージョンによる影響を受けにくいです。

欠点

• タブバーの移動（例えば、左側や下側に配置した場合）に自動的に追従しません。
• タブウィジェットのコーナーにぴったりと配置するには、レイアウトの調整が必要になる場合があります。

カスタムウィジェットを作成する

QTabWidget を継承したカスタムウィジェットを作成し、その中でコーナーにウィジェットを配置するための独自のロジックを実装する方法です。これには、タブバーの位置やサイズに合わせてコーナーウィジェットの位置を計算し、ペイントイベントなどで描画する必要があります。これは比較的複雑な方法です。

#include <QApplication>
#include <QTabWidget>
#include <QPushButton>
#include <QTabBar>
#include <QPoint>
#include <QSize>
#include <QEvent>

class CustomTabWidget : public QTabWidget
{
public:
    CustomTabWidget(QWidget *parent = nullptr) : QTabWidget(parent)
    {
        m_cornerButton = new QPushButton("カスタム", this);
        // タブバーの位置が変わったときにボタンを再配置
        connect(tabBar(), &QTabBar::tabBarMoved, this, &CustomTabWidget::repositionCornerWidget);
        // サイズが変わったときにも再配置
        connect(this, &QTabWidget::resized, this, &CustomTabWidget::repositionCornerWidget);
        repositionCornerWidget();
    }

protected:
    void resizeEvent(QResizeEvent *event) override
    {
        QTabWidget::resizeEvent(event);
        emit resized();
    }

private slots:
    void repositionCornerWidget()
    {
        if (tabBar()) {
            QPoint topRight = tabBar()->mapToParent(tabBar()->rect().topRight());
            QSize buttonSize = m_cornerButton->sizeHint();
            m_cornerButton->move(topRight.x() - buttonSize.width(), topRight.y());
        }
    }

signals:
    void resized();

private:
    QPushButton *m_cornerButton;
};

int main(int argc, char *argv[])
{
    QApplication a(argc, argv);

    CustomTabWidget tabWidget;
    tabWidget.setWindowTitle("カスタムタブウィジェットの例");
    tabWidget.addTab(new QLabel("内容1"), "タブ1");
    tabWidget.addTab(new QLabel("内容2"), "タブ2");
    tabWidget.show();

    return a.exec();
}

説明

1. QTabWidget を継承した CustomTabWidget クラスを作成します。
2. コンストラクタで、コーナーに配置する QPushButton を作成し、タブウィジェットの子として追加します。
3. tabBarMoved シグナルと resized シグナルに接続して、タブバーの位置やウィジェットのサイズが変更されたときに repositionCornerWidget() スロットを呼び出すようにします。
4. repositionCornerWidget() スロットでは、タブバーの右上隅の座標を取得し、ボタンのサイズに合わせて位置を調整します。
5. resizeEvent() をオーバーライドして、リサイズ時に resized シグナルを発行します。

利点

• タブバーの位置変更にも対応できます。
• 完全にカスタマイズされたコーナーウィジェットの配置が可能です。

欠点

• タブバーの内部構造に関する知識が必要です。
• 実装が複雑になります。

これらの代替方法は、それぞれ異なるトレードオフがあります。通常は、QTabWidget::setCornerWidget() を使用するのが最も簡単で推奨される方法です。しかし、より複雑なレイアウトや、タブバーの位置に依存しない配置が必要な場合は、親ウィジェットのレイアウトを利用する方法や、カスタムウィジェットを作成する方法を検討することができます。