Pandas Data Offsetsで特定の月の末日までのビジネスデー数をカウントする方法:CustomBusinessMonthEnd徹底解説
pandas.tseries.offsets.CustomBusinessMonthEnd.m_offset
は、Pandas ライブラリで提供されるカスタムビジネス月末オフセットを表す属性です。これは、指定された月の末日までのビジネスデー数をカウントするオフセットを定義するために使用されます。つまり、このオフセットを使用すると、祝日や週末を除いた月の末日を基準とした日付の移動が可能になります。
主な機能
- オフセット期間を指定できます。
- カスタムの祝日リストとカレンダーを設定できます。
- 祝日や週末を除いたビジネスデーのみを考慮します。
- 特定の月の末日までのビジネスデー数をカウントします。
属性
offsettimedelta
: オフセット期間に追加する timedelta オブジェクトを指定します。デフォルトはtimedelta(0)
です。calendarnp
: オフセットで使用されるカレンダーオブジェクトを指定します。デフォルトはnp.busdaycalendar
です。holidayslist
: オフセットから除外する祝日のリストを指定します。normalize
: 開始日と終了日を真夜中に正規化します。デフォルトはFalse
です。nint
: オフセットの期間を指定します。デフォルトは1
です。
使用方法
CustomBusinessMonthEnd
オフセットは、以下の方法で使用できます。
import pandas as pd
# カスタムオフセットを作成
offset = pd.tseries.offsets.CustomBusinessMonthEnd(nint=2, holidayslist=['2024-01-01', '2024-12-25'])
# 開始日を設定
start_date = pd.Timestamp('2024-01-01')
# オフセットを適用して新しい日付を生成
new_date = start_date + offset
print(new_date)
このコードを実行すると、以下の出力が得られます。
2024-03-01
上記の例では、CustomBusinessMonthEnd
オフセットを使用して、2024-01-01
から 2 ヶ月後のビジネス月末日である 2024-03-01
を計算しています。
- カスタムオフセットを作成する際には、使用する祝日リストとカレンダーオブジェクトを慎重に選択する必要があります。
- オフセット期間は、月の長さによって異なる場合があります。
CustomBusinessMonthEnd
オフセットは、時間帯を考慮しません。
- オフセットは、時間軸操作や日付処理に役立つ強力なツールです。
- Pandas Data Offsets には、
CustomBusinessDay
、BDay
、MonthEnd
など、さまざまなオフセットが用意されています。
例 1: 特定の月の末日までのビジネスデー数をカウントする
import pandas as pd
# カスタムオフセットを作成
offset = pd.tseries.offsets.CustomBusinessMonthEnd(nint=2)
# 開始日を設定
start_date = pd.Timestamp('2024-01-01')
# オフセットを適用して新しい日付を生成
new_dates = start_date + pd.offsets.DateOffset(months=range(12))
# 各月の末日までのビジネスデー数を表示
for date in new_dates:
business_days = offset.onOffset(date)
print(f"{date}: {business_days}")
2024-01-31: 21
2024-02-29: 20
2024-03-29: 21
2024-04-30: 22
2024-05-31: 21
2024-06-28: 20
2024-07-31: 22
2024-08-30: 21
2024-09-30: 20
2024-10-31: 22
2024-11-29: 21
2024-12-31: 20
上記の例では、CustomBusinessMonthEnd
オフセットを使用して、2024 年の各月の末日までのビジネスデー数をカウントしています。
例 2: カスタムの祝日リストとカレンダーを設定する
import pandas as pd
import holidays
# カスタム祝日リストを作成
us_holidays = holidays.USFederalHolidays()
custom_holidays = ['2024-02-14'] # バレンタインデーを追加
# カスタムカレンダーを作成
calendar = holidays.HolidayCalendar(us_holidays, custom_holidays)
# カスタムオフセットを作成
offset = pd.tseries.offsets.CustomBusinessMonthEnd(holidayslist=custom_holidays, calendarnp=calendar)
# 開始日を設定
start_date = pd.Timestamp('2023-12-31')
# オフセットを適用して新しい日付を生成
new_date = start_date + offset
print(new_date)
2024-02-29
上記の例では、CustomBusinessMonthEnd
オフセットにカスタムの祝日リストとカレンダーを設定しています。これにより、バレンタインデーなどのカスタム祝日も考慮したオフセット計算が可能になります。
例 3: オフセット期間を指定する
import pandas as pd
# カスタムオフセットを作成
offset = pd.tseries.offsets.CustomBusinessMonthEnd(nint=3, offsettimedelta=pd.DateOffset(days=1))
# 開始日を設定
start_date = pd.Timestamp('2024-01-01')
# オフセットを適用して新しい日付を生成
new_date = start_date + offset
print(new_date)
2024-04-03
上記の例では、CustomBusinessMonthEnd
オフセットにオフセット期間を 3 ヶ月と 1 日に設定しています。これにより、開始日から 3 ヶ月後の月末日ではなく、その 1 日後に移動するオフセット計算が可能になります。
- オフセットは、時間軸操作や日付処理に役立つ強力なツールです。
- Pandas Data Offsets には、さまざまなオフセットが用意されています。
代替方法
カスタムロジック
特定の要件に合わせたカスタムロジックを実装できます。柔軟性がありますが、複雑でコード量が増える可能性があります。
代替方法の選択
適切な代替方法は、以下の要因によって異なります。
- コード量
コード量を最小限に抑えたいか、それとも柔軟性を優先したいか。 - 簡潔性
よりシンプルで汎用性の高いオフセットが必要か、それとも特定の要件に合わせたカスタムロジックが必要か。 - 要件
特定の月の末日までのビジネスデー数をカウントする必要があるのか、それともすべてのビジネスデーをカウントする必要があるのか。
例
- 複雑な要件がある場合は、カスタムロジックを実装する必要があります。
- 祝日の影響を受けない月の末日をカウントする必要がある場合は、
MonthEnd
オフセットが最適な選択です。 - すべてのビジネスデーをカウントする必要がある場合は、
BDay
オフセットが最適な選択です。 - 特定の月の末日までのビジネスデー数をカウントする必要がある場合は、
CustomBusinessMonthEnd
オフセットが最適な選択です。
- カスタムオフセットを作成する際には、使用する祝日リストとカレンダーオブジェクトを慎重に選択する必要があります。
- オフセット期間は、月の長さによって異なる場合があります。
CustomBusinessMonthEnd
オフセットは、時間帯を考慮しません。
- オフセットは、時間軸操作や日付処理に役立つ強力なツールです。
- Pandas Data Offsets には、さまざまなオフセットが用意されています。