【初心者向け】pandasで列を整数型に変換する際に発生するエラー「pandas.errors.IntCastingNaNError」の解決策集


pandas.errors.IntCastingNaNError は、pandas データフレームの列を整数型に変換しようとした際に発生するエラーです。このエラーは、列に欠損値(NaN)が含まれている場合に発生します。

原因

整数型は、小数点や欠損値を表現することができません。そのため、欠損値を含む列を整数型に変換しようとすると、pandas はこのエラーを発生させて、プログラマーに問題を知らせてくれます。

解決策

このエラーを解決するには、以下のいずれかの方法を試すことができます。

  • データ型を変換しない
    列を整数型に変換する必要がない場合は、そのままにしておきます。
  • 欠損値を置き換える
    fillna() メソッドを使用して、欠損値を別の値(0 など)に置き換えます。
  • 欠損値を削除する
    dropna() メソッドを使用して、欠損値を含む行をすべて削除します。

以下の例は、pandas.errors.IntCastingNaNError が発生する状況を示しています。

import pandas as pd

# データフレームを作成
df = pd.DataFrame({'col1': [1, 2, 3, None]})

# 列を整数型に変換しようとするとエラーが発生
try:
  df['col1'] = df['col1'].astype(int)
except pandas.errors.IntCastingNaNError as e:
  print(e)

このコードを実行すると、以下の出力が得られます。

[Errno 136] Float cannot be converted to Int32

方法 1: 欠損値を削除する

# 欠損値を含む行を削除
df = df.dropna()

# 列を整数型に変換
df['col1'] = df['col1'].astype(int)

print(df)
   col1
0     1
1     2
2     3

方法 2: 欠損値を置き換える

# 欠損値を 0 に置き換える
df['col1'].fillna(0, inplace=True)

# 列を整数型に変換
df['col1'] = df['col1'].astype(int)

print(df)
   col1
0     1
1     2
2     3
3     0
# 列を整数型に変換しない
print(df['col1'])
0    1
1    2
2    3
3  None
Name: col1, dtype: object
  • 欠損値の扱い方は、分析の目的によって異なります。状況に応じて適切な方法を選択してください。
  • pandas には、欠損値を扱うためのさまざまなメソッドがあります。詳細は、pandas のドキュメントを参照してください。


欠損値を含む列を整数型に変換しようとするとエラーが発生する例

import pandas as pd

# データフレームを作成
df = pd.DataFrame({'col1': [1, 2, 3, None]})

# 列を整数型に変換しようとするとエラーが発生
try:
  df['col1'] = df['col1'].astype(int)
except pandas.errors.IntCastingNaNError as e:
  print(e)
[Errno 136] Float cannot be converted to Int32

欠損値を削除してエラーを回避する例

import pandas as pd

# データフレームを作成
df = pd.DataFrame({'col1': [1, 2, 3, None]})

# 欠損値を含む行を削除
df = df.dropna()

# 列を整数型に変換
df['col1'] = df['col1'].astype(int)

print(df)
   col1
0     1
1     2
2     3

欠損値を0に置き換えてエラーを回避する例

import pandas as pd

# データフレームを作成
df = pd.DataFrame({'col1': [1, 2, 3, None]})

# 欠損値を 0 に置き換える
df['col1'].fillna(0, inplace=True)

# 列を整数型に変換
df['col1'] = df['col1'].astype(int)

print(df)
   col1
0     1
1     2
2     3
3     0

データ型を変換せずにエラーを回避する例

import pandas as pd

# データフレームを作成
df = pd.DataFrame({'col1': [1, 2, 3, None]})

# 列を整数型に変換しない
print(df['col1'])
0    1
1    2
2    3
3  None
Name: col1, dtype: object
import pandas as pd

# データフレームを作成
df = pd.DataFrame({'col1': [1, 2, 3, None]})

try:
  # 列を整数型に変換
  df['col1'] = df['col1'].astype(int)
except pandas.errors.IntCastingNaNError:
  # 欠損値を含む場合、列を文字列型に変換
  df['col1'] = df['col1'].astype(str)

print(df)
   col1
0     1
1     2
2     3
3  None
Name: col1, dtype: object

これらの例は、pandas.errors.IntCastingNaNError エラーを回避するための基本的な方法を示しています。状況に応じて適切な方法を選択してください。

  • pandas には、欠損値を扱うためのさまざまなメソッドがあります。詳細は、pandas のドキュメントを参照してください。
  • 欠損値の扱い方は、分析の目的によって異なります。状況に応じて、欠損値を削除、置き換え、または無視するなど、適切な方法を選択する必要があります。
  • 上記の例では、単純なデータフレームを使用しています。実際のデータ分析では、より複雑なデータフレームを扱うことが多くなります。


代替方法

このエラーを回避するには、以下の 3 つの主要な方法と、それぞれの応用例を理解することが重要です。

欠損値を処理する

欠損値を処理することで、pandas が列を整数型に正常に変換できるようにします。この方法は、状況に応じて以下の 3 つの方法に分類できます。

1 欠損値を削除する

  • dropna() メソッドを使用して、欠損値を含む行をすべて削除します。この方法は、データ損失が許容される場合に有効です。
import pandas as pd

df = pd.DataFrame({'col1': [1, 2, 3, None]})

# 欠損値を含む行を削除
df_dropna = df.dropna()

# 列を整数型に変換
df_dropna['col1'] = df_dropna['col1'].astype(int)

print(df_dropna)

2 欠損値を置き換える

  • fillna() メソッドを使用して、欠損値を別の値(0 など)に置き換えます。この方法は、データ損失を避けたい場合に有効です。
import pandas as pd

df = pd.DataFrame({'col1': [1, 2, 3, None]})

# 欠損値を 0 に置き換える
df['col1'].fillna(0, inplace=True)

# 列を整数型に変換
df['col1'] = df['col1'].astype(int)

print(df)

3 特殊値を扱い、欠損値として明示的にマークする

  • np.where()pd.Series.replace() などの関数を使用して、欠損値を特別な値 (np.nan など) に置き換えます。この方法は、欠損値を分析に含める必要がある場合に有効です。
import pandas as pd
import numpy as np

df = pd.DataFrame({'col1': [1, 2, 3, None]})

# 欠損値を np.nan に置き換える
df['col1'] = df['col1'].replace(None, np.nan)

# 列を整数型に変換
df['col1'] = df['col1'].astype(int)

print(df)

データ型を変換しない

列を整数型に変換する必要がない場合は、そのままにしておきます。この方法は、分析において列を整数型として使用する必要がない場合に有効です。

import pandas as pd

df = pd.DataFrame({'col1': [1, 2, 3, None]})

# 列を整数型に変換しない
print(df['col1'])

例外処理を使用してエラーを処理

  • try-except ブロックを使用して、pandas.errors.IntCastingNaNError エラーをキャッチし、適切な処理を行います。この方法は、エラー処理のロジックを明確に記述したい場合に有効です。
import pandas as pd

df = pd.DataFrame({'col1': [1, 2, 3, None]})

try:
  # 列を整数型に変換
  df['col1'] = df['col1'].astype(int)
except pandas.errors.IntCastingNaNError:
  # 欠損値を含む場合、列を文字列型に変換
  df['col1'] = df['col1'].astype(str)

print(df)

最適な方法を選択する

最適な方法は、分析の目的、データの内容、および許容できるデータ損失の程度によって異なります。

  • pandas には、欠損値を扱うためのさまざまなメソッドがあります。詳細は、pandas のドキュメントを参照してください。
  • 欠損値の扱い方は、分析の目的によって異なります。状況に応じて、欠損値を削除、置き換え、または無視するなど、適切な方法を選択する必要があります。
  • 上記の例は、基本的なシナリオのみを網羅しています。実際のデータ分析では、より複雑なデータフレームを扱うことが多くなります。
  • pandas.errors.IntCastingNaNError ドキュメント: