MariaDBでSQLステートメントの実行をトレースする「ps_trace_thread」の使い道とは？

"ps_trace_thread" の役割

"ps_trace_thread" は、以下の情報を収集します。

ステートメントの行数
ステートメントで使用されたテーブル
ステートメントで使用されたインデックス
ステートメントの実行時間
実行された SQL ステートメント

この情報は、以下の用途に使用できます。

テーブルのアクセスパターンを分析する
インデックスの使用状況を調査する
クエリの実行計画を分析する
複雑なクエリをデバッグする
パフォーマンスのボトルネックを特定する

"ps_trace_thread" の使用方法

"ps_trace_thread" を使用するには、以下の手順が必要です。

performance_schema スキーマを有効にする
ps_trace_enable セッション変数を TRUE に設定する
トレースしたいセッションまたはスレッドを指定する
トレースを終了する

例

SET GLOBAL performance_schema = ON;
SET SESSION ps_trace_enable = TRUE;
SET SESSION ps_trace_session_id = 12345;
-- ここで SQL ステートメントを実行する
SET SESSION ps_trace_enable = FALSE;

"ps_trace_thread" の結果の分析

"ps_trace_thread" の結果は、events_statements_summary_by_digest テーブルに格納されます。このテーブルには、以下の情報が含まれています。

ステートメントの行数
ステートメントで使用されたテーブル
ステートメントで使用されたインデックス
ステートメントの実行時間
ステートメントのダイジェスト

この情報は、SQL ステートメントのパフォーマンスを分析するために使用できます。

SELECT * FROM performance_schema.events_statements_summary_by_digest;

"ps_trace_thread" は、本番環境ではなく、開発環境で使用してください。
"ps_trace_thread" は、複雑なクエリをデバッグする場合にのみ使用する必要があります。
"ps_trace_thread" を使用すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。

SET GLOBAL performance_schema = ON;
SET SESSION ps_trace_enable = TRUE;
SET SESSION ps_trace_session_id = 12345;
-- ここで SQL ステートメントを実行する
SET SESSION ps_trace_enable = FALSE;

SELECT * FROM performance_schema.events_statements_summary_by_digest;

例 2: 特定のスレッドの SQL ステートメントをトレースする

SET GLOBAL performance_schema = ON;
SET SESSION ps_trace_enable = TRUE;
SET SESSION ps_trace_thread_id = 12345;
-- ここで SQL ステートメントを実行する
SET SESSION ps_trace_enable = FALSE;

SELECT * FROM performance_schema.events_statements_summary_by_digest;

例 3: 特定のデータベースの SQL ステートメントをトレースする

SET GLOBAL performance_schema = ON;
SET SESSION ps_trace_enable = TRUE;
SET SESSION ps_trace_schema = 'mydatabase';
-- ここで SQL ステートメントを実行する
SET SESSION ps_trace_enable = FALSE;

SELECT * FROM performance_schema.events_statements_summary_by_digest;

例 4: 特定のテーブルの SQL ステートメントをトレースする

SET GLOBAL performance_schema = ON;
SET SESSION ps_trace_enable = TRUE;
SET SESSION ps_trace_table = 'mytable';
-- ここで SQL ステートメントを実行する
SET SESSION ps_trace_enable = FALSE;

SELECT * FROM performance_schema.events_statements_summary_by_digest;

SET GLOBAL performance_schema = ON;
SET SESSION ps_trace_enable = TRUE;
-- ここで分析したいクエリを実行する
SET SESSION ps_trace_enable = FALSE;

SELECT * FROM performance_schema.events_statements_summary_by_digest
WHERE digest = SHA2(query_text);

EXPLAIN キーワード

EXPLAIN キーワードは、クエリの実行計画を表示します。これは、クエリのパフォーマンスを分析し、潜在的なボトルネックを特定するのに役立ちます。

例

EXPLAIN SELECT * FROM mytable;

MySQL クエリアナライザ

MySQL クエリアナライザは、グラフィカルなインターフェースを使用してクエリのパフォーマンスを分析するツールです。これは、複雑なクエリを視覚化し、問題を特定するのに役立ちます。

pt-query-digest

pt-query-digest は、オープンソースのツールで、MariaDB のパフォーマンスログを分析し、最も時間がかかるクエリを特定します。これは、パフォーマンスのボトルネックを迅速に見つけるのに役立ちます。

Percona toolkit

Percona toolkit は、MariaDB のパフォーマンスを分析および最適化するためのオープンソースのコレクションです。 इसमें、クエリのパフォーマンスを分析するためのツール、スロークエリログを分析するためのツール、データベースのチューニングツールなどが含まれています。

Database Profiler

Database Profiler は、商用ツールのカテゴリで、クエリのパフォーマンス、データベースアクティビティ、アプリケーションパフォーマンスを包括的に分析します。高度な機能とサポートを提供しますが、ライセンス費用が発生します。

上記以外にも、MariaDB のパフォーマンスを分析するために使用できる多くのツールがあります。ニーズに合ったツールを選択することが重要です。

コスト
ツールによっては、ライセンス費用が発生する場合があります。
使いやすさ
ツールによっては、"ps_trace_thread" よりも使いやすいかもしれません。
機能
ツールによっては、"ps_trace_thread" よりも多くの機能を提供している場合があります。
パフォーマンスへの影響
ツールによっては、"ps_trace_thread" よりもパフォーマンスへの影響が少ない場合があります。