開発者必見! MariaDB Performance Schema の events_statements_summary_by_host_by_event_name テーブルでデータベースのパフォーマンスを極限まで高める
MariaDB Performance Schema の events_statements_summary_by_host_by_event_name
テーブルは、ホスト と イベント名 に基づいて、実行されたSQL文の統計情報を提供します。このテーブルは、データベースのパフォーマンスを監視し、問題を特定するのに役立ちます。
主な列
- QUANTILE_95_TIMER_WAIT: 実行されたSQL文の95パーセンタイル待機時間 (マイクロ秒)
- AVG_TIMER_WAIT: 実行されたSQL文の平均待機時間 (マイクロ秒)
- MAX_TIMER_WAIT: 実行されたSQL文の最大待機時間 (マイクロ秒)
- MIN_TIMER_WAIT: 実行されたSQL文の最小待機時間 (マイクロ秒)
- SUM_TIMER_WAIT: 実行されたSQL文の合計待機時間 (マイクロ秒)
- COUNT_STAR: 実行されたSQL文の合計回数
- HOST: SQL文を実行したクライアントホスト名
- EVENT_NAME: 実行されたSQL文の名前
使い方
このテーブルを使用して、データベースのパフォーマンスに関する様々な情報を取得できます。例えば、以下のことができます。
- 特定のSQL文のパフォーマンスを分析する:
EVENT_NAME
列を使用して、特定のSQL文のパフォーマンスを分析します。 - 特定のホストで実行されるSQL文を分析する:
HOST
列を使用して、特定のホストで実行されるSQL文をフィルタリングします。 - 最も時間がかかるSQL文を特定する:
SUM_TIMER_WAIT
列を使用して、実行されたSQL文の合計待機時間を降順にソートします。 - 最も頻繁に実行されるSQL文を特定する:
COUNT_STAR
列を使用して、実行されたSQL文の数を降順にソートします。
例
以下のクエリは、データベース上で実行された10件の最も時間がかかるSQL文を表示します。
SELECT EVENT_NAME, SUM_TIMER_WAIT
FROM events_statements_summary_by_host_by_event_name
ORDER BY SUM_TIMER_WAIT DESC
LIMIT 10;
以下のクエリは、特定のホストで実行された SELECT
文に関する情報をすべて表示します。
SELECT *
FROM events_statements_summary_by_host_by_event_name
WHERE EVENT_NAME LIKE 'SELECT%';
プログラミングでの活用
events_statements_summary_by_host_by_event_name
テーブルは、データベースのパフォーマンスを監視するアプリケーションを開発する際に役立ちます。このテーブルを使用して、以下のことができます。
- パフォーマンスの問題を解決する: パフォーマンスの問題を特定したら、このテーブルを使用して問題の根本原因を特定し、解決します。
- パフォーマンスの問題を特定する: アプリケーションをデプロイした後、このテーブルを使用してパフォーマンスの問題を特定します。
- データベースのパフォーマンスのベースラインを確立する: アプリケーションをデプロイする前に、このテーブルを使用してデータベースのパフォーマンスのベースラインを確立します。
- このテーブルは、多くの行を含む可能性があります。パフォーマンスを向上させるために、クエリを適切にフィルタリングする必要があります。
events_statements_summary_by_host_by_event_name
テーブルは、定期的に更新されます。
import mysql.connector
# データベースへの接続
db = mysql.connector.connect(
host="localhost",
user="username",
password="password",
database="database_name"
)
# カーソルを取得
cursor = db.cursor()
# クエリを実行
cursor.execute("""
SELECT *
FROM events_statements_summary_by_host_by_event_name
WHERE EVENT_NAME LIKE 'SELECT%';
""")
# 結果を取得
results = cursor.fetchall()
# 結果を処理
for row in results:
print(row)
# データベース接続を閉じる
db.close()
データベースのパフォーマンスのベースラインを確立する
import mysql.connector
import time
# データベースへの接続
db = mysql.connector.connect(
host="localhost",
user="username",
password="password",
database="database_name"
)
# カーソルを取得
cursor = db.cursor()
# ベースラインデータを収集
while True:
# クエリを実行
cursor.execute("""
SELECT *
FROM events_statements_summary_by_host_by_event_name;
""")
# 結果を取得
results = cursor.fetchall()
# 結果を処理
for row in results:
# データを保存
# 1分間待つ
time.sleep(60)
# データベース接続を閉じる
db.close()
パフォーマンスの問題を特定する
import mysql.connector
import time
# データベースへの接続
db = mysql.connector.connect(
host="localhost",
user="username",
password="password",
database="database_name"
)
# カーソルを取得
cursor = db.cursor()
# パフォーマンスデータの収集
while True:
# クエリを実行
cursor.execute("""
SELECT *
FROM events_statements_summary_by_host_by_event_name;
""")
# 結果を取得
results = cursor.fetchall()
# 結果を処理
for row in results:
# データを分析
# パフォーマンスの問題を特定
# 1分間待つ
time.sleep(60)
# データベース接続を閉じる
db.close()
パフォーマンスの問題を解決する
# 問題の原因を特定する
# 問題を解決するためのコードを記述
# データベースのパフォーマンスを再評価する
- データベースへの接続とクエリの実行に関する詳細については、MariaDB のドキュメントを参照してください。
- 上記のコードはあくまで例であり、実際の使用状況に合わせて変更する必要があります。
events_statements_summary_by_host_by_event_name
テーブルは、データベースのパフォーマンスを監視するための貴重な情報源ですが、いくつかの制限があります。
- 更新頻度の低さ: このテーブルは定期的に更新されますが、更新頻度が十分でない場合もあります。
- 大きなテーブル: このテーブルは、多くの行を含む可能性があり、クエリのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
これらの制限を克服するために、events_statements_summary_by_host_by_event_name
テーブルの代替方法をいくつか検討する必要があります。
代替方法
- 自分で統計情報を収集する: 独自のコードを作成して、実行されたSQL文に関する統計情報を収集することができます。これにより、より詳細な情報と、ニーズに合った更新頻度を得ることができます。
- サードパーティ製のツールを使用する: 多くのサードパーティ製ツールが、データベースのパフォーマンスを監視し、詳細な情報を提供することができます。これらのツールは、
events_statements_summary_by_host_by_event_name
テーブルよりも使いやすい場合もあります。 - 別のスキーマを使用する: 独自のスキーマを作成して、実行されたSQL文に関するデータを保存することができます。これにより、ニーズに合ったデータ構造と更新頻度を得ることができます。
各方法の比較
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
自分で統計情報を収集する | 詳細な情報と、ニーズに合った更新頻度を得られる | 開発とメンテナンスに時間がかかる |
サードパーティ製のツールを使用する | 使いやすく、詳細な情報が得られる | コストがかかる場合がある |
別のスキーマを使用する | ニーズに合ったデータ構造と更新頻度を得られる | 開発とメンテナンスに時間がかかる |
最適な方法を選択
最適な方法は、ニーズと要件によって異なります。
- シンプルな解決策が必要な場合:
events_statements_summary_by_host_by_event_name
テーブルを使用することができます。 - 使いやすく、詳細な情報が得られるツールが必要な場合: サードパーティ製のツールを使用する必要があります。
- 詳細な情報と、ニーズに合った更新頻度が必要な場合: 自分で統計情報を収集するか、別のスキーマを使用する必要があります。