Pythonで日付をスマートに操作！`datetime`モジュール、`dateutil`ライブラリ、`arrow`ライブラリを使いこなそう

django.utils.dateparse.parse_date() 関数は、文字列形式の日付を datetime.date オブジェクトに変換するものです。Django のフォームやテンプレートエンジンなどで、ユーザーが入力した日付情報を扱う際に役立ちます。

使い方

from django.utils.dateparse import parse_date

# 例1: "2024-05-25" という文字列を `datetime.date` オブジェクトに変換
date_object = parse_date("2024-05-25")
print(date_object)  # 出力: 2024-05-25

入力形式

parse_date() 関数は、以下の形式の文字列を受け付けます。

MM-DD-YYYY: 月-日-年の形式 (例: "05-25-2024")
DD/MM/YYYY: 日-月-年の形式 (例: "25/05/2024")
YYYY-MM-DD: 年-月-日の形式 (例: "2024-05-25")

出力

parse_date() 関数は、成功した場合、入力された文字列を datetime.date オブジェクトに変換して返します。失敗した場合、None を返します。

エラー処理

parse_date() 関数は、以下の場合に ValueError を発生させます:

入力された日付が無効な場合 (例: "2024-02-31")
入力形式が正しくない場合

Django の設定 TIME_ZONE によって、日付の解釈が変わる場合があります。
parse_date() 関数は、タイムゾーン情報を含まない日付のみを処理します。タイムゾーン情報を含む日付を処理するには、parse_datetime() 関数を使用する必要があります。

例1: 文字列形式の日付を datetime.date オブジェクトに変換

from django.utils.dateparse import parse_date

# "2024-05-25" という文字列を `datetime.date` オブジェクトに変換
date_object = parse_date("2024-05-25")
print(date_object)  # 出力: 2024-05-25

例2: 異なる形式の文字列を datetime.date オブジェクトに変換

from django.utils.dateparse import parse_date

# さまざまな形式の文字列を `datetime.date` オブジェクトに変換
date_objects = [
    parse_date("2024-05-25"),
    parse_date("25/05/2024"),
    parse_date("05-25-2024"),
    parse_date("Mon, 21 Jul 1987 17:34:23"),
    parse_date("21 July 1987"),
    parse_date("July 21, 1987"),
]

for date_object in date_objects:
    print(date_object)

例3: エラー処理

from django.utils.dateparse import parse_date

# 無効な形式の文字列を入力
try:
    parse_date("invalid_date_format")
except ValueError:
    print("エラー: 無効な形式の文字列です")

# 無効な日付を入力
try:
    parse_date("2024-02-31")
except ValueError:
    print("エラー: 無効な日付です")

from django.utils.dateparse import parse_datetime

# タイムゾーン情報を含む文字列を入力
date_string = "2024-05-25 13:00:00+09:00"

# `parse_date()` 関数はタイムゾーン情報を含まない日付のみを処理するため、`parse_datetime()` 関数を使用する
date_object = parse_datetime(date_string)
print(date_object)  # 出力: 2024-05-25 13:00:00+09:00

代替方法

以下に、django.utils.dateparse.parse_date() 関数の代替方法をいくつか紹介します。

標準ライブラリの datetime モジュール

datetime モジュールは、Python に標準で用意されている日付処理ライブラリです。strptime() 関数を使用して、文字列形式の日付を datetime.date オブジェクトに変換することができます。

import datetime

# "2024-05-25" という文字列を `datetime.date` オブジェクトに変換
date_object = datetime.datetime.strptime("2024-05-25", "%Y-%m-%d").date()
print(date_object)  # 出力: 2024-05-25

dateutil ライブラリ

dateutil ライブラリは、datetime モジュールよりも多くの機能を提供するサードパーティ製ライブラリです。parser.parse() 関数を使用して、さまざまな形式の文字列形式の日付を datetime.date オブジェクトに変換することができます。

import dateutil.parser

# "2024-05-25" という文字列を `datetime.date` オブジェクトに変換
date_object = dateutil.parser.parse("2024-05-25")
print(date_object)  # 出力: 2024-05-25

arrow ライブラリ

arrow ライブラリは、人間にとって使いやすい日付処理 API を提供するサードパーティ製ライブラリです。parse() 関数を使用して、さまざまな形式の文字列形式の日付を arrow.Arrow オブジェクトに変換することができます。

import arrow

# "2024-05-25" という文字列を `arrow.Arrow` オブジェクトに変換
date_object = arrow.parse("2024-05-25")
print(date_object.date())  # 出力: 2024-05-25

方法	利点	欠点
`django.utils.dateparse.parse_date()`	シンプルで使いやすい	タイムゾーン情報を含む日付を処理できない
標準ライブラリの `datetime` モジュール	標準ライブラリに含まれている	`dateutil` や `arrow` ライブラリほど多くの機能がない
`dateutil` ライブラリ	さまざまな形式の文字列形式の日付を処理できる	標準ライブラリに含まれていない
`arrow` ライブラリ	人間にとって使いやすい API を提供する	`dateutil` ライブラリほど多くの機能がない