Django のテンプレートエンジンにおける SimpleTemplateResponse.rendered_content 属性の詳細解説

django.template.response.SimpleTemplateResponse.rendered_content は、Django のテンプレートエンジンを使用してレンダリングされたコンテンツを表す属性です。これは、SimpleTemplateResponse オブジェクトの一部であり、テンプレートとコンテキストデータに基づいて生成された最終的なHTMLコンテンツを取得するために使用できます。

使い方

rendered_content 属性は、SimpleTemplateResponse オブジェクトのインスタンスに対して直接アクセスできます。以下の例は、SimpleTemplateResponse オブジェクトを作成し、rendered_content 属性を使用してレンダリングされたコンテンツを取得する方法を示しています。

from django.template.response import SimpleTemplateResponse

template_name = 'mytemplate.html'
context_data = {'name': 'John Doe'}

response = SimpleTemplateResponse(template_name, context_data)

rendered_content = response.rendered_content
print(rendered_content)

上記の例では、mytemplate.html という名前のテンプレートと name という名前のコンテキスト変数が John Doe という値に設定された context_data ディクショナリーを使用して、SimpleTemplateResponse オブジェクトが作成されます。その後、rendered_content 属性を使用してレンダリングされたコンテンツが取得され、コンソールに出力されます。

rendered_content 属性の利点

rendered_content 属性を使用する利点は次のとおりです。

テンプレートがレンダリングされていない場合は、レンダリングを強制できます。
テンプレートがすでにレンダリングされているかどうかを確認できます。
テンプレートをレンダリングする必要なく、レンダリングされたコンテンツに直接アクセスできます。

rendered_content 属性の使用例

rendered_content 属性は、さまざまな目的に使用できます。たとえば、次の目的で使用できます。

キャッシュされたテンプレートコンテンツを使用する
テストコードを書く
テンプレートをデバッグする

rendered_content 属性は、テンプレートがレンダリングされていない場合は、レンダリングを強制できます。
テンプレートがレンダリングされると、rendered_content 属性はレンダリングされたコンテンツを含む文字列に設定されます。
rendered_content 属性は、テンプレートがレンダリングされるまで None 値を返します。

from django.template.response import SimpleTemplateResponse

template_name = 'mytemplate.html'
context_data = {'name': 'John Doe'}

response = SimpleTemplateResponse(template_name, context_data)

rendered_content = response.rendered_content
print(rendered_content)

# テンプレートのレンダリング結果をデバッガーで確認

例2：テストコードを書く

以下の例は、rendered_content 属性を使用してテストコードを書く方法を示しています。

from django.test import TestCase
from django.template.response import SimpleTemplateResponse

class MyTemplateTest(TestCase):

    def test_template_rendering(self):
        template_name = 'mytemplate.html'
        context_data = {'name': 'John Doe'}

        response = SimpleTemplateResponse(template_name, context_data)
        rendered_content = response.rendered_content

        # テンプレートのレンダリング結果を検証
        self.assertEqual(rendered_content, '<p>Hello, John Doe!</p>')

例3：キャッシュされたテンプレートコンテンツを使用する

以下の例は、rendered_content 属性を使用してキャッシュされたテンプレートコンテンツを使用する方法を示しています。

from django.core.cache import cache
from django.template.response import SimpleTemplateResponse

template_name = 'mytemplate.html'
context_data = {'name': 'John Doe'}

# テンプレートをキャッシュする
cached_content = cache.get('mytemplate_content')
if cached_content is None:
    response = SimpleTemplateResponse(template_name, context_data)
    rendered_content = response.rendered_content
    cache.set('mytemplate_content', rendered_content)
else:
    rendered_content = cached_content

# キャッシュされたテンプレートコンテンツを使用する
print(rendered_content)

代替方法

render() メソッドを使用する

SimpleTemplateResponse オブジェクトには render() メソッドがあり、テンプレートをレンダリングして HttpResponse オブジェクトを返します。HttpResponse オブジェクトの content 属性を使用して、レンダリングされたコンテンツを取得できます。

from django.template.response import SimpleTemplateResponse

template_name = 'mytemplate.html'
context_data = {'name': 'John Doe'}

response = SimpleTemplateResponse(template_name, context_data)

rendered_content = response.content.decode('utf-8')
print(rendered_content)

Template オブジェクトと render() メソッドを使用する

SimpleTemplateResponse オブジェクトを使用せずに、Template オブジェクトと render() メソッドを使用してテンプレートをレンダリングすることもできます。

from django.template import Template

template_text = """
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <title>My Template</title>
</head>
<body>
  <p>Hello, {{ name }}!</p>
</body>
</html>
"""

template = Template(template_text)
context_data = {'name': 'John Doe'}

rendered_content = template.render(context_data)
print(rendered_content)

サードパーティ製のライブラリを使用する

django-static や django-compressor などのサードパーティ製のライブラリを使用して、テンプレートをレンダリングし、静的コンテンツを圧縮することもできます。

どの方法を選択するべきか？

どの方法を選択するかは、状況によって異なります。

静的コンテンツを圧縮する必要がある場合は、サードパーティ製のライブラリを使用する
より柔軟な制御が必要な場合は、Template オブジェクトと render() メソッドを使用する
HttpResponse オブジェクトにアクセスする必要がある場合は、render() メソッドを使用する
シンプルで直接的な方法が必要な場合は、rendered_content 属性を使用する