もう迷わない!Cypressテストにおけるページリロード:`cy.reload()`コマンドとサンプルコード


cy.reload()コマンドは、Cypressテストにおいて現在のウェブページをリロードするためのものです。ページ上のデータを更新したり、サーバーとのやり取りをシミュレートしたりする際に役立ちます。

基本的な使用方法

以下の構文でcy.reload()コマンドを使用できます。

cy.reload();

このコマンドを実行すると、現在のページがリロードされ、cy.reload()コマンドが完了した後にウィンドウオブジェクトが返されます。

オプション

cy.reload()コマンドには、以下のオプションを指定することができます。

  • options: オブジェクト。リロードオプションを指定できます。現時点では、headersプロパティのみサポートされており、このプロパティには、リロード時に送信するHTTPヘッダーを指定できます。
  • forceReload: ブール値。デフォルトはfalseで、ページキャッシュが使用されます。trueに設定すると、キャッシュを無視してページを強制的にリロードします。

以下の例では、forceReloadオプションを使用してキャッシュを無視してページをリロードし、optionsオプションを使用してカスタムヘッダーを設定しています。

cy.reload({
  forceReload: true,
  options: {
    headers: {
      'X-Custom-Header': 'value'
    }
  }
});

注意事項

  • cy.reload()コマンドは、すべてのテストで頻繁に使用すると、テストの実行速度が遅くなる可能性があります。
  • リロードによってページの状態が変化する場合は、cy.wait()コマンドなどを組み合わせて、必要な状態になるまで待機する必要があります。
  • cy.reload()コマンドは、ページが完全にロードされるまで待機します。

cy.reload()コマンドの詳細については、Cypress公式ドキュメントを参照してください:

  • SPA(Single Page Application)をテストする場合、cy.reload()コマンドを使用する代わりに、cy.route()コマンドを使用してAPIモックを設定することがあります。
  • cy.visit()コマンドとは異なり、cy.reload()コマンドは現在のURLを変更しません。


describe('Reload page', () => {
  it('should reload the page and verify h1 element', () => {
    cy.visit('https://www.example.com'); // ページにアクセス

    // ページをリロード
    cy.reload();

    // <h1>要素が存在することを確認
    cy.get('h1').should('exist');
  });
});

オプションを使用した例

以下のコードは、forceReloadオプションを使用してキャッシュを無視してページをリロードし、optionsオプションを使用してカスタムヘッダーを設定し、リロード完了後に<h1>要素が存在することを確認する例です。

describe('Reload page with options', () => {
  it('should reload the page with custom headers and verify h1 element', () => {
    cy.visit('https://www.example.com'); // ページにアクセス

    // キャッシュを無視してリロードし、カスタムヘッダーを設定
    cy.reload({
      forceReload: true,
      options: {
        headers: {
          'X-Custom-Header': 'value'
        }
      }
    });

    // <h1>要素が存在することを確認
    cy.get('h1').should('exist');
  });
});

SPAでのAPIモック設定

以下のコードは、SPAをテストする場合に、cy.reload()コマンドの代わりにcy.route()コマンドを使用してAPIモックを設定する例です。

describe('SPA test with API mock', () => {
  it('should mock API and verify data', () => {
    cy.visit('/app'); // SPAのルートにアクセス

    // APIモックを設定
    cy.route({
      method: 'GET',
      url: '/api/data',
      response: [
        { id: 1, name: 'Item 1' },
        { id: 2, name: 'Item 2' }
      ]
    });

    // データが存在することを確認
    cy.get('data-list').find('li').should('have.length', 2);
  });
});
  • テストケースを作成する際には、ベストプラクティスに従い、テストコードが読みやすく、保守しやすいようにする必要があります。
  • 上記のコードはあくまで例であり、実際のテストケースでは状況に合わせて調整する必要があります。


Cypressにおける「reload」コマンドは、現在のウェブページをリロードするための便利なツールですが、状況によっては代替方法の方が適切な場合があります。ここでは、「reload」コマンドの代替方法として考えられるいくつかの方法をご紹介します。

代替方法

  1. cy.visit()コマンド

    cy.visit()コマンドは、URLを指定して新しいページにアクセスする際に使用されます。ページをリロードしたい場合は、現在のURLを再度指定することで、ページを再読み込みすることができます。

    cy.visit('https://www.example.com'); // ページにアクセス
    
    // ページをリロード
    cy.visit('https://www.example.com');
    

    利点

    • シンプルで分かりやすい
    • キャッシュをクリアする必要がない
    • ナビゲーションイベントが発生する
    • ページ遷移に伴うアニメーションなどが実行される
  2. cy.request()コマンド

    cy.request()コマンドは、HTTPリクエストを送信してサーバーからのレスポンスを取得する際に使用されます。ページ全体をリロードする代わりに、必要なデータのみを取得したい場合は、cy.request()コマンドを使用してAPIを呼び出すことができます。

    cy.request('https://www.example.com/api/data')
      .then((response) => {
        // レスポンスデータを使用する
        const data = response.body;
        // ...
      });
    

    利点

    • ページ全体をリロードする必要がない
    • 特定のデータのみを取得できる

    欠点

    • cy.reload()コマンドよりも複雑
    • APIの仕様を理解する必要がある
  3. JavaScriptコード

    Cypressテストの中でJavaScriptコードを実行することもできます。JavaScriptを使用して、window.location.reload()メソッドを呼び出すことで、ページをリロードすることができます。

    cy.window().then((window) => {
      window.location.reload();
    });
    

    利点

    • 柔軟性が高い
    • 複雑なロジックを実装できる

    欠点

    • テストコードが読みづらくなる
    • デバッグが難しい

選択の指針

どの代替方法を選択するかは、テストの状況によって異なります。

  • 複雑なロジックを実装する必要がある場合は、JavaScriptコードを使用することができます。
  • ページ全体をリロードする必要がなく、特定のデータのみを取得したい場合は、cy.request()コマンドがおすすめです。
  • シンプルで分かりやすい方法が必要な場合は、cy.visit()コマンドがおすすめです。
  • テストコードが読みやすく、保守しやすいようにすることが重要です。
  • テストケースを作成する際には、常に最適な方法を選択するように心がけましょう。
  • テストケースを作成する際には、Cypressの公式ドキュメントやベストプラクティスを参照することをおすすめします。
  • 上記の代替方法はあくまでも例であり、状況に合わせて最適な方法を選択する必要があります。