JavaScript ライブラリで実現する cross-fade() 関数の代替方法


CSSのcross-fade()関数は、まるで魔法のように複数の画像を滑らかに合成し、美しいエフェクトを生み出す機能です。この関数はまだ実験段階ではありますが、主要なブラウザで徐々にサポートが進んでいます。

構文

cross-fade(<image1>, <percentage1>, <image2>, <percentage2>, ...);

この関数は、以下の引数を取ります。

  • ...: 任意の数の追加画像と透過度ペア
  • <percentage2>: 2番目の画像の透過度(0%~100%)
  • <image2>: 2番目の画像
  • <percentage1>: 最初の画像の透過度(0%~100%)
  • <image1>: 最初の画像

次のコードは、2つの画像を50%ずつ重ねて表示します。

.image {
  background-image: cross-fade(image1.jpg, 50%, image2.jpg, 50%);
}

応用例

cross-fade()関数は、以下のような様々な用途に使用できます。

  • アニメーション
    画像をアニメーションさせて、様々な効果を生み出すことができます。
  • ホバーエフェクト
    要素にマウスカーソルを合わせた際に、別の画像に滑らかに切り替えるエフェクトを作成できます。
  • 画像のスライダー
    複数の画像を滑らかに切り替えるスライダーを作成できます。

注意点

  • 複雑なエフェクトを作成するには、JavaScriptと組み合わせる必要があります。
  • cross-fade()関数はまだ実験段階であり、すべてのブラウザで完全にサポートされているわけではありません。

CSSには、cross-fade()関数以外にも、画像を操作するための様々な機能が用意されています。これらの機能を組み合わせることで、より高度なエフェクトを作成することができます。



画像スライダー

このコードは、3つの画像を滑らかに切り替えるスライダーを作成します。

.slider {
  width: 300px;
  height: 200px;
  overflow: hidden;
  position: relative;
}

.slider img {
  position: absolute;
  top: 0;
  left: 0;
  width: 100%;
  height: 100%;
  opacity: 0;
  transition: opacity 0.5s ease-in-out;
}

.slider .active {
  opacity: 1;
}

.slider img:nth-child(1) {
  z-index: 1;
}

.slider img:nth-child(2) {
  z-index: 2;
}

.slider img:nth-child(3) {
  z-index: 3;
}
<div class="slider">
  <img src="image1.jpg" alt="Image 1" class="active">
  <img src="image2.jpg" alt="Image 2">
  <img src="image3.jpg" alt="Image 3">
</div>

ホバーエフェクト

このコードは、要素にマウスカーソルを合わせた際に、別の画像に滑らかに切り替えるエフェクトを作成します。

.element {
  display: block;
  width: 200px;
  height: 100px;
  background-image: cross-fade(image1.jpg, 100%, image2.jpg, 0%);
  transition: background-image 0.5s ease-in-out;
}

.element:hover {
  background-image: cross-fade(image1.jpg, 0%, image2.jpg, 100%);
}

アニメーション

このコードは、画像をアニメーションさせて、様々な効果を生み出す例です。

.animation {
  width: 200px;
  height: 200px;
  animation: fade 2s infinite alternate;
}

@keyframes fade {
  0% {
    background-image: cross-fade(image1.jpg, 100%, image2.jpg, 0%);
  }
  50% {
    background-image: cross-fade(image1.jpg, 0%, image2.jpg, 100%);
  }
  100% {
    background-image: cross-fade(image1.jpg, 100%, image2.jpg, 0%);
  }
}

これらのコードはほんの一例です。cross-fade() 関数の可能性は無限大です。ぜひ色々と試してみてください。

  • cross-fade() 関数は、すべてのブラウザで完全にサポートされているわけではありません。互換性を考慮する場合は、JavaScriptと組み合わせることを検討してください。
  • 上記のコードはあくまでも例であり、必要に応じて調整する必要があります。


CSSのcross-fade()関数は、便利な機能ではありますが、まだ実験段階であり、すべてのブラウザで完全にサポートされているわけではありません。また、複雑なエフェクトを作成するには、JavaScriptと組み合わせる必要があるという難点もあります。

そこで、ここではcross-fade()関数の代替方法として、以下の3つの方法をご紹介します。

グラデーションとマスク

linear-gradient()radial-gradient()などのグラデーション関数と、maskプロパティを組み合わせることで、cross-fade()関数と同様の効果を得ることができます。この方法は、比較的シンプルで、ブラウザの互換性も高いという利点があります。

.image {
  background-image: linear-gradient(to right, image1.jpg 50%, image2.jpg 50%);
  mask: linear-gradient(to right, 0% 50%, 100% 50%);
}

SVG フィルタ

SVGフィルタを使用することで、より複雑なエフェクトを作成することができます。ただし、この方法は難易度が高く、ブラウザの互換性も低くなります。

.image {
  filter: url(#cross-fade-filter);
}

svg {
  display: none;
}

#cross-fade-filter {
  filter: feGaussianBlur(stdDeviation=10)
         feColorMatrix(type="matrix" values="0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0");
}

JavaScript ライブラリ

cross-fade()関数のような機能を提供するJavaScriptライブラリがいくつか存在します。これらのライブラリを使用することで、より簡単に複雑なエフェクトを作成することができます。

方法利点欠点
グラデーションとマスクシンプル、ブラウザ互換性が高い表現力が限られる
SVG フィルタ複雑なエフェクトを作成できる難易度が高い、ブラウザ互換性低い
JavaScript ライブラリ簡単、表現力豊かライブラリの導入が必要