【完全ガイド】CSSで画像を装飾・制御する方法:初心者向けから上級者向けまで


本記事では、**「CSS Images」「Miscellaneous」**カテゴリに属する、画像の装飾に関わる重要なプロパティやテクニックについて、詳細かつ分かりやすく解説します。

画像の配置とサイズ調整

1 配置

  • marginpadding プロパティ:画像周囲の余白と内側の余白を制御します。
  • toprightbottomleft プロパティ:画像の位置をピクセル単位または百分率で調整できます。
  • position プロパティ:画像の配置方法を静的(static)または相対的(relative)、絶対的(absolute)、固定(fixed)などに設定できます。
  • display プロパティ:画像をどのように表示するかを制御します。inlineblockflexなどの値を設定できます。

2 サイズ調整

  • object-position プロパティ:画像がコンテナ内における配置位置を制御します。centertoprightなどの値を設定できます。
  • object-fit プロパティ:画像がコンテナ内にどのように収まるかを制御します。containcoverfillなどの値を設定できます。
  • min-widthmin-height プロパティ:画像の最小幅と最小高さを設定できます。
  • max-widthmax-height プロパティ:画像の最大幅と最大高さを設定できます。
  • widthheight プロパティ:画像の幅と高さをピクセル単位、または百分率で設定できます。
  • grid レイアウト:画像をグリッド状に配置するために使用できます。
  • flexbox レイアウト:柔軟なレイアウトを作成するために、画像をどのように配置するかを制御できます。
  • transform プロパティ:画像の回転、スケーリング、移動などの変換を適用できます。

画像の装飾

1 境界線

  • border-radius プロパティ:画像の角の丸みを設定できます。
  • border プロパティ:画像の周りに境界線を追加します。スタイル、幅、色を設定できます。

2 影

  • box-shadow プロパティ:画像に影を追加します。オフセット、ぼかし、拡散、色を設定できます。

3 フィルタ

  • filter プロパティ:ぼかし、色相変更、ドロップシャドウなどの効果を画像に適用できます。
  • cursor プロパティ:画像にカーソルを合わせたときのカーソル形状を変更できます。
  • background-image プロパティ:要素の背景に画像を設定できます。
  • opacity プロパティ:画像の透明度を設定できます。

レスポンシブな画像

1 メディアクエリ

  • picture 要素と srcset 属性を使用して、デバイスのピクセル密度に最適な画像を配信できます。
  • メディアクエリを使用して、画面サイズやデバイスの種類に応じて画像の表示を切り替えることができます。

1 画像の遅延読み込み

  • これにより、ページの読み込み速度が向上し、モバイルデバイスでのデータ使用量を節約できます。
  • loading 属性を使用して、画像の読み込みを遅らせることができます。

2 SVG画像

  • CSSを使用して、SVG画像の色やスタイルを動的に変更できます。
  • SVG 画像は、スケーラブルで軽量なベクター画像形式です。

3 背景画像

  • 繰り返し、配置、サイズなどを調整できます。
  • background-image プロパティを使用して、要素に背景画像を設定できます。

CSSは、Webページの画像を装飾および制御するための強力なツールを提供します。



/* 画像を中央に配置 */
.image {
  display: block;
  margin: 0 auto;
}

/* 画像の幅を100pxに固定し、高さを自動調整 */
.image {
  width: 100px;
  height: auto;
}

/* 画像を50%縮小 */
.image {
  transform: scale(0.5);
}
/* 画像に赤い境界線を追加 */
.image {
  border: 5px solid red;
}

/* 画像に丸みをつけ、影を追加 */
.image {
  border-radius: 10px;
  box-shadow: 5px 5px 10px rgba(0, 0, 0, 0.5);
}

/* 画像をぼかす */
.image {
  filter: blur(5px);
}

/* 画像の透明度を50%に設定 */
.image {
  opacity: 0.5;
}
/* デスクトップでは幅500px、モバイルでは幅100%で画像を表示 */
@media (max-width: 600px) {
  .image {
    width: 100%;
  }
}
/* 画像の遅延読み込み */
.image {
  loading: lazy;
}

/* SVG画像の色を変更 */
.image {
  fill: #ff0000; /* 赤色に変更 */
}

/* 背景画像を設定 */
body {
  background-image: url("image.jpg");
  background-repeat: repeat; /* 画像を繰り返し表示 */
  background-position: center; /* 画像を中央に配置 */
}
  • 多くのCSSプロパティは、ベンダープレフィックスを必要とする場合があります。最新の情報を調べて、必要に応じてプレフィックスを追加してください。


スクリーンリーダーなどの補助技術を使用するユーザーにとって、画像の内容を理解することは重要です。そのため、すべての画像には代替テキスト(alt属性)を記述する必要があります。これは、画像が表示できない場合や、ユーザーが画像を見ることができない場合に、画像の内容を説明するテキストです。

代替テキストは、単に画像のファイル名や説明ではなく、画像の内容を正確かつ簡潔に記述する必要があります。また、キーワードを含めることで、検索エンジンでの画像の発見にも役立ちます。

装飾用画像

画像を装飾目的で使用している場合は、CSSだけで画像を置き換えることができる場合があります。例えば、背景画像やアイコンなどです。

  • content プロパティと ::before または ::after 疑似要素を使用して、要素内に画像を挿入できます。
  • border-image プロパティを使用して、要素の境界線に画像を設定できます。
  • background-image プロパティを使用して、要素の背景に画像を設定できます。

これらの方法を使用すると、HTMLから画像を完全に削除し、よりアクセスしやすく、保守しやすいコードを作成することができます。

SVG画像

Scalable Vector Graphics (SVG) は、ベクターベースの画像形式です。これは、解像度に依存せずに拡大縮小できるため、Webデザインに最適です。また、CSSを使用してSVG画像の色やスタイルを動的に変更することもできます。

SVG画像を使用すると、ファイルサイズを小さくし、ページの読み込み速度を向上させることができます。また、アクセシビリティを向上させるために、SVG画像に代替テキストを追加することもできます。

上記以外にも、CSS画像を代替する方法はいくつかあります。

  • JavaScriptを使用する:JavaScriptを使用して、画像を動的にロードしたり、条件に応じて表示したりすることができます。これは、複雑な画像装飾が必要な場合に適しています。
  • Font Awesomeなどのアイコンフォントを使用する:アイコンフォントは、ベクターベースのアイコンのセットであり、CSSを使用してWebページに埋め込むことができます。これは、スケーラブルで、アクセシビリティにも優れています。
  • データURIを使用する:画像データをBase64エンコードし、data URLとしてCSSに埋め込むことができます。これは、小さな画像やアイコンなどに適しています。