CSSのセレクター「:valid」でフォーム入力の検証状況に基づいたスタイルを適用

":valid" の使い方

":valid" セレクターは、単独で使用したり、他のセレクターと組み合わせて使用することができます。構文は以下の通りです。

selector:valid {
  /* スタイル定義 */
}

例

以下の例では、input 要素が検証済みの場合に背景色を緑色に変更します。

input:valid {
  background-color: green;
}

":valid" の利点

":valid" セレクターを使用する利点は次のとおりです。

フォームのデザインをより洗練させることができる
入力エラーを減らすことができる
ユーザー入力が正しく行われたことを視覚的に示すことができる

":valid" の注意点

":valid" セレクターを使用する際は、以下の点に注意する必要があります。

":valid" は、すべてのブラウザで同じようにサポートされているわけではありません。古いブラウザでは、意図したように動作しない可能性があります。
":valid" は、クライアント側の検証に基づいています。そのため、JavaScript を無効にしているユーザーには適用されない可能性があります。

":valid" の代替手段

":valid" セレクターの代替手段として、JavaScript を使用して入力項目の検証状態を制御する方法があります。JavaScript を使用すると、より柔軟な検証ロジックを実装することができます。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>CSS :valid セレクター</title>
  <style>
    input:valid {
      background-color: green;
    }
  </style>
</head>
<body>
  <form action="#">
    <label for="name">名前:</label>
    <input type="text" id="name" name="name" required>

    <label for="email">メールアドレス:</label>
    <input type="email" id="email" name="email" required>

    <input type="submit" value="送信">
  </form>
</body>
</html>

例 2: 検証済みの入力項目に影を付ける

この例では、検証済みの入力項目に影を付けます。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>CSS :valid セレクター</title>
  <style>
    input:valid {
      box-shadow: 0 0 5px green;
    }
  </style>
</head>
<body>
  <form action="#">
    <label for="name">名前:</label>
    <input type="text" id="name" name="name" required>

    <label for="email">メールアドレス:</label>
    <input type="email" id="email" name="email" required>

    <input type="submit" value="送信">
  </form>
</body>
</html>

例 3: 検証済みの入力項目のラベルの色を変更する

この例では、検証済みの入力項目のラベルの色を変更します。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>CSS :valid セレクター</title>
  <style>
    label for:valid {
      color: green;
    }
  </style>
</head>
<body>
  <form action="#">
    <label for="name">名前:</label>
    <input type="text" id="name" name="name" required>

    <label for="email">メールアドレス:</label>
    <input type="email" id="email" name="email" required>

    <input type="submit" value="送信">
  </form>
</body>
</html>

例 4: 検証済みの入力項目にカスタムアイコンを表示する

この例では、検証済みの入力項目にカスタムアイコンを表示します。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>CSS :valid セレクター</title>
  <style>
    input:valid + .valid-icon {
      display: inline-block;
      margin-left: 5px;
    }

    .valid-icon {
      width: 16px;
      height: 16px;
      background-image: url('valid-icon.png');
      background-size: cover;
    }
  </style>
</head>
<body>
  <form action="#">
    <label for="name">名前:</label>
    <input type="text" id="name" name="name" required>
    <span class="valid-icon"></span>

    <label for="email">メールアドレス:</label>
    <input type="email" id="email" name="email" required>
    <span class="valid-icon"></span>

    <input type="submit" value="送信">
  </form>
</body>
</html>

":valid" セレクターの制限事項

すべてのブラウザで同じようにサポートされているわけではない
":valid" セレクターは、すべてのブラウザで同じようにサポートされているわけではありません。古いブラウザでは、意図したように動作しない可能性があります。
クライアント側の検証に依存している
":valid" セレクターは、クライアント側の検証に基づいています。そのため、JavaScript を無効にしているユーザーには適用されない可能性があります。

これらの制限事項を克服するために、":valid" セレクターの代替方法をいくつか紹介します。

JavaScript を使用する

JavaScript を使用して、入力項目の検証状態を制御することができます。JavaScript を使用すると、より柔軟な検証ロジックを実装することができます。

例

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>JavaScript で検証を制御する</title>
  <style>
    .valid {
      background-color: green;
    }
  </style>
</head>
<body>
  <form action="#">
    <label for="name">名前:</label>
    <input type="text" id="name" name="name" required>

    <label for="email">メールアドレス:</label>
    <input type="email" id="email" name="email" required>

    <input type="submit" value="送信">
  </form>

  <script>
    const form = document.querySelector('form');
    const inputs = form.querySelectorAll('input');

    form.addEventListener('submit', function(event) {
      event.preventDefault();

      let isValid = true;

      for (const input of inputs) {
        if (input.value.trim() === '') {
          isValid = false;
          input.classList.add('invalid');
        } else {
          input.classList.remove('invalid');
        }
      }

      if (isValid) {
        // フォーム送信処理
        alert('フォームが送信されました');
      }
    });
  </script>
</body>
</html>

属性セレクターを使用する

入力項目の required 属性と value 属性を使用して、検証状態に基づいてスタイルを適用することができます。

例

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>属性セレクターを使用する</title>
  <style>
    input[required]:valid {
      background-color: green;
    }

    input:not(:valid) {
      background-color: red;
    }
  </style>
</head>
<body>
  <form action="#">
    <label for="name">名前:</label>
    <input type="text" id="name" name="name" required>

    <label for="email">メールアドレス:</label>
    <input type="email" id="email" name="email" required>

    <input type="submit" value="送信">
  </form>
</body>
</html>

カスタム属性を使用する

入力項目にカスタム属性を追加して、検証状態を保存することができます。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>カスタム属性を使用する</title>
  <style>
    input[data-valid="true"] {
      background-color: green;
    }

    input[data-valid="false"] {
      background-color: red;
    }
  </style>
</head>
<body>
  <form action="#">
    <label for="name">名前:</label>
    <input type="text" id="name" name="name" required>

    <label for="email">メールアドレス:</label>
    <input type="email" id="email" name="email" required>

    <input type="submit" value="送信">
  </form>

  <script>
    const form = document.querySelector('form');
    const inputs = form.querySelectorAll('input');

    form.addEventListener('submit', function(event) {
      event.preventDefault();

      let isValid = true;

      for

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