React Nativeフォントスケーリング問題解決！allowFontScalingとPixelRatio活用法

2025-06-06

You might be thinking of a different property or a custom component
Some custom libraries or specific implementations might introduce similar functionality, but it's not a native Text prop.
It's a misunderstanding or outdated information
React Native's API evolves, and sometimes information can become outdated.

しかし、おそらく以下のいずれかと混同されているか、または同様の機能を実現しようとしている可能性が高いです。

iOS 特有の minimumFontSize プロパティとの混同
フォントサイズのスケーリングやテキストの表示に関する一般的な問題

それぞれのケースについて、考えられる「一般的なエラーとトラブルシューティング」を説明します。

iOS 特有の minimumFontSize プロパティについて（混同している場合）

React Native の Text コンポーネントには、iOS プラットフォームでのみ動作する minimumFontSize というプロパティがあります。これは adjustsFontSizeToFit プロパティと組み合わせて使用され、テキストが与えられたスペースに収まるようにフォントサイズを縮小する際の最小サイズを指定します。

関連する「エラー」と「トラブルシューティング」

エラーの兆候:

テキストがコンテナからはみ出す（特に iOS で）。
テキストが十分に縮小されない、または全く縮小されない。

トラブルシューティング:

adjustsFontSizeToFit={true} を設定しているか確認する
minimumFontSize は、adjustsFontSizeToFit が true に設定されていないと効果がありません。テキストを縮小してフィットさせるには、必ずこのプロパティを有効にしてください。
```
<Text
  style={{ width: 100 }}
  numberOfLines={1}
  adjustsFontSizeToFit={true}
  minimumFontSize={10} // ここが機能しない場合
>
  非常に長いテキストの例
</Text>
```
numberOfLines を設定しているか確認する
adjustsFontSizeToFit は numberOfLines が設定されている場合にのみ動作します。通常、1行に収めたい場合は numberOfLines={1} を設定します。複数行の場合は、その行数を指定します。
```
<Text
  style={{ width: 100 }}
  numberOfLines={1} // これが重要
  adjustsFontSizeToFit={true}
  minimumFontSize={10}
>
  非常に長いテキストの例
</Text>
```

コンテナに十分な制約（幅や高さ）があるか確認する
テキストが縮小されるためには、Text コンポーネントが配置されている親コンテナや自身の style で、明示的な幅や高さの制約が必要です。制約がないと、テキストは無限に広がるため、フィットさせる必要がなくなります。

// 良い例（幅が指定されている）
<View style={{ width: 100 }}>
  <Text numberOfLines={1} adjustsFontSizeToFit={true} minimumFontSize={10}>
    非常に長いテキストの例
  </Text>
</View>

// 悪い例（幅がないとフィットしない）
<Text numberOfLines={1} adjustsFontSizeToFit={true} minimumFontSize={10}>
  非常に長いテキストの例
</Text>

minimumFontSize の値が大きすぎないか確認する
指定した minimumFontSize の値が、テキストが収まるために必要なサイズよりも大きい場合、それ以上フォントは小さくなりません。テキストがはみ出す場合は、minimumFontSize をより小さい値に設定するか、テキストの親コンテナのスペースを増やすことを検討してください。

React Native アプリでは、ユーザーのデバイス設定（アクセシビリティの「文字サイズ」など）によってフォントサイズが自動的にスケーリングされることがあります。これにより、レイアウトが崩れるなどの問題が発生することがあります。

異なるデバイス（画面サイズやDPIが異なるデバイス）でフォントの見た目が一貫しない。
テキストが小さすぎて読みにくい（特にユーザーの文字サイズ設定が小さい場合）。
テキストがコンテナからはみ出す（特にユーザーの文字サイズ設定が大きい場合）。

Text.defaultProps.allowFontScaling = false の使用（注意が必要）
アプリ全体のフォントサイズスケーリングを無効にしたい場合、エントリポイント（例: App.js）で Text.defaultProps.allowFontScaling = false; を設定できます。
```
import { Text } from 'react-native';

// アプリのどこか（通常はルートコンポーネントの外部または初回レンダリング前）
Text.defaultProps = Text.defaultProps || {};
Text.defaultProps.allowFontScaling = false;

// ... アプリのコンポーネント ...
```
注意点
これはアクセシビリティを損なう可能性があるため、慎重に使用してください。特定のUI要素（例: ヘッダーのタイトルなど、常に固定サイズにしたいが、それ以外はスケーリングさせたい場合）にのみ適用することを検討するか、ユーザー設定を尊重することを優先すべきです。個別の Text コンポーネントに対して allowFontScaling={false} を設定することも可能です。

PixelRatio を使用してフォントサイズを動的に調整する
デバイスのピクセル比やフォントスケーリング係数に基づいて、フォントサイズを計算して適用する方法です。これにより、異なるデバイスやユーザー設定に対応しやすくなります。

import { Text, PixelRatio } from 'react-native';

const getFontSize = (size) => {
  const fontScale = PixelRatio.getFontScale();
  return size / fontScale; // デバイスのフォントスケールに応じて調整
};

// または、デバイスのDPIに基づいて調整
const getResponsiveFontSize = (size) => {
  const standardScreenHeight = 680; // 基準となるデバイスの高さ
  const currentScreenHeight = Dimensions.get('window').height;
  return Math.round(size * (currentScreenHeight / standardScreenHeight));
};

<Text style={{ fontSize: getFontSize(16) }}>
  スケーリング対応テキスト
</Text>

柔軟なレイアウト（Flexbox）を最大限に活用する
テキストが伸縮しても周囲の要素が適切に配置されるように、Flexbox レイアウトを効果的に使用します。flex: 1 などを活用して、利用可能なスペースに合わせてコンポーネントが伸縮するように設計します。
ellipsizeMode と numberOfLines でテキストの切り捨てを管理する
テキストがコンテナに収まらない場合に、どのように切り捨てるかを制御します。
```
<Text numberOfLines={1} ellipsizeMode="tail">
  非常に長いテキストがここに表示されます。
</Text>
// 結果: 非常に長いテキストがここに...
```
異なるデバイスやアクセシビリティ設定でテストする
実際のデバイスやエミュレータで、様々な画面サイズ、DPI、そして特にOSのアクセシビリティ設定（文字サイズ変更など）を変更して、アプリの表示が崩れないか入念にテストすることが重要です。

前回の説明で述べたように、React Native の標準の Text コンポーネントには minimumFontScale というプロパティは存在しません。

そのため、「Text#minimumFontScale に関連するプログラミング例」というものは直接的には提供できません。

しかし、おそらくあなたが実現しようとしているのは、以下のような機能ではないでしょうか？

iOS でテキストが小さくなりすぎないように、ある程度の最小フォントサイズを設定したい (これは minimumFontSize プロパティの機能です)。
デバイスのフォントスケーリングやアクセシビリティ設定に、フォントサイズがどう反応するかを制御したい。
テキストがコンテナに収まらない場合に、適切に表示されるようにしたい。

これらの機能に関連する、実際の React Native のプログラミング例を以下に示します。

iOS でテキストの最小フォントサイズを設定する例 (minimumFontSize)

このプロパティは iOS 専用であり、adjustsFontSizeToFit と numberOfLines の両方が設定されている場合にのみ効果があります。

import React from 'react';
import { View, Text, StyleSheet, Platform } from 'react-native';

const IOSMinimumFontSizeExample = () => {
  return (
    <View style={styles.container}>
      <Text style={styles.header}>
        iOS `minimumFontSize` の例 (iOSのみ有効)
      </Text>

      {/* 例1: テキストが収まらない場合にフォントが縮小される */}
      <View style={styles.textContainer}>
        <Text
          style={styles.responsiveText}
          numberOfLines={1}
          adjustsFontSizeToFit={true}
          minimumFontSize={10} // iOSでのみ有効。フォントの最小サイズを10ptに設定
        >
          これは非常に長いテキストです。コンテナに収まらない場合、フォントが縮小されますが、10ptより小さくはなりません。
        </Text>
      </View>
      <Text style={styles.label}>
        (フォントが縮小されるが、10ptより小さくならないはず)
      </Text>

      {/* 例2: minimumFontSizeが指定されていない場合 (OSデフォルトの最小サイズ) */}
      <View style={styles.textContainer}>
        <Text
          style={styles.responsiveText}
          numberOfLines={1}
          adjustsFontSizeToFit={true}
          // minimumFontSize を指定しない
        >
          これは非常に長いテキストです。minimumFontSizeなしでどこまで縮小されるかテスト。
        </Text>
      </View>
      <Text style={styles.label}>
        (minimumFontSizeなしでフォントが縮小される)
      </Text>

      {/* 例3: adjustsFontSizeToFit が false の場合 (縮小されない) */}
      <View style={styles.textContainer}>
        <Text
          style={styles.responsiveText}
          numberOfLines={1}
          adjustsFontSizeToFit={false} // ここが false なので縮小されない
          minimumFontSize={10}
        >
          これは非常に長いテキストです。adjustsFontSizeToFit が false なので縮小されません。
        </Text>
      </View>
      <Text style={styles.label}>
        (フォントが縮小されず、切り捨てられる)
      </Text>

      {/* 例4: numberOfLines がない場合 (縮小されない) */}
      <View style={styles.textContainer}>
        <Text
          style={styles.responsiveText}
          // numberOfLines を指定しない
          adjustsFontSizeToFit={true}
          minimumFontSize={10}
        >
          これは非常に長いテキストです。numberOfLines がないので縮小されません。
        </Text>
      </View>
      <Text style={styles.label}>
        (numberOfLinesなしでフォントが縮小されず、切り捨てられる)
      </Text>
    </View>
  );
};

const styles = StyleSheet.create({
  container: {
    flex: 1,
    padding: 20,
    backgroundColor: '#f5f5f5',
  },
  header: {
    fontSize: 18,
    fontWeight: 'bold',
    marginBottom: 20,
  },
  textContainer: {
    width: Platform.OS === 'ios' ? 200 : 'auto', // iOSでは幅を固定して縮小をテスト
    height: 30, // 1行の高さ
    borderWidth: 1,
    borderColor: 'gray',
    justifyContent: 'center',
    marginBottom: 10,
    backgroundColor: '#fff',
    overflow: 'hidden', // はみ出しを隠す
  },
  responsiveText: {
    fontSize: 24, // 初期フォントサイズ
    color: 'navy',
  },
  label: {
    fontSize: 12,
    color: 'gray',
    marginBottom: 20,
  },
});

export default IOSMinimumFontSizeExample;

解説

textContainer には、width や height のようなテキストが収まるべき明確な制約が必要です。
adjustsFontSizeToFit={true} と numberOfLines={1} (または他の行数) が両方設定されていることが必須です。
minimumFontSize は、Platform.OS === 'ios' の場合にのみ意味を持ちます。

デバイスのフォントスケーリングに対応する例

ユーザーがデバイスのアクセシビリティ設定で文字サイズを変更した場合に、アプリ内のフォントサイズが影響を受けるのを制御したり、またはそれに対応したりする方法です。

個別の Text コンポーネントでフォントスケーリングを無効にする例

特定のテキスト要素がデバイス設定に影響されないようにしたい場合に使用します。

import React from 'react';
import { View, Text, StyleSheet } from 'react-native';

const DisableFontScalingExample = () => {
  return (
    <View style={styles.container}>
      <Text style={styles.header}>
        個別の `Text` でフォントスケーリングを無効にする
      </Text>

      <Text style={styles.scaledText}>
        このテキストはデバイスの文字サイズ設定によってスケーリングされます。
      </Text>

      <Text style={styles.fixedText} allowFontScaling={false}>
        このテキストは `allowFontScaling={false}` なので、デバイスの文字サイズ設定の影響を受けません。
      </Text>

      <Text style={styles.scaledText}>
        これもスケーリングされるテキストです。
      </Text>
    </View>
  );
};

const styles = StyleSheet.create({
  container: {
    flex: 1,
    padding: 20,
    backgroundColor: '#f5f5f5',
    justifyContent: 'center',
    alignItems: 'center',
  },
  header: {
    fontSize: 18,
    fontWeight: 'bold',
    marginBottom: 30,
  },
  scaledText: {
    fontSize: 20,
    marginVertical: 10,
    textAlign: 'center',
    color: 'blue',
  },
  fixedText: {
    fontSize: 20,
    marginVertical: 10,
    textAlign: 'center',
    color: 'red',
    backgroundColor: '#eee',
    padding: 5,
  },
});

export default DisableFontScalingExample;

解説

注意
アクセシビリティの観点から、このプロパティの使用は慎重に行うべきです。通常、ユーザーの文字サイズ設定は尊重されるべきです。
allowFontScaling={false} を Text コンポーネントに直接適用することで、そのテキストだけがスケーリングの影響を受けなくなります。

アプリ全体のデフォルトフォントスケーリングを無効にする例

アプリ全体でフォントサイズのスケーリングを完全に制御したい場合（非推奨ですが、特定の要件で使われることがあります）。

// App.js (またはアプリのエントリーポイント)
import React from 'react';
import { Text, View, StyleSheet } from 'react-native';
import SomeComponent from './SomeComponent'; // 他のコンポーネントをインポート

// アプリケーション起動時に一度だけ設定
// WARNING: これはアクセシビリティを損なう可能性があります。
// 慎重に、かつ必要性が高い場合にのみ使用してください。
Text.defaultProps = Text.defaultProps || {};
Text.defaultProps.allowFontScaling = false; // 全てのTextコンポーネントのデフォルトをfalseに設定

const App = () => {
  return (
    <View style={styles.container}>
      <Text style={styles.header}>
        アプリ全体でフォントスケーリングを無効にした例
      </Text>
      <Text style={styles.normalText}>
        このテキストは `Text.defaultProps.allowFontScaling = false` の影響を受けます。
      </Text>
      <SomeComponent /> {/* 他のコンポーネントも影響を受ける */}
    </View>
  );
};

const styles = StyleSheet.create({
  container: {
    flex: 1,
    padding: 20,
    backgroundColor: '#f5f5f5',
    justifyContent: 'center',
    alignItems: 'center',
  },
  header: {
    fontSize: 18,
    fontWeight: 'bold',
    marginBottom: 30,
  },
  normalText: {
    fontSize: 16,
    marginVertical: 10,
    textAlign: 'center',
  },
});

export default App;

// SomeComponent.js の例 (上記 App.js と一緒に使用)
import React from 'react';
import { View, Text, StyleSheet } from 'react-native';

const SomeComponent = () => {
  return (
    <View style={styles.componentContainer}>
      <Text style={styles.componentText}>
        これは別のコンポーネントのテキストです。
        App.js で設定した `defaultProps` の影響を受けます。
      </Text>
    </View>
  );
};

const styles = StyleSheet.create({
  componentContainer: {
    marginTop: 20,
    padding: 15,
    backgroundColor: '#e0f7fa',
    borderRadius: 8,
    alignItems: 'center',
  },
  componentText: {
    fontSize: 14,
    color: '#006064',
    textAlign: 'center',
  },
});

export default SomeComponent;

解説

個々の Text コンポーネントで allowFontScaling={true} を明示的に設定すれば、そのコンポーネントだけはスケーリングを再度有効にできます。
Text.defaultProps.allowFontScaling = false; は、アプリ内のすべての Text コンポーネントのデフォルトの allowFontScaling 値を false に設定します。

テキストが長すぎてコンテナに収まらない場合の一般的な対処法です。

import React from 'react';
import { View, Text, StyleSheet } from 'react-native';

const TextTruncationExample = () => {
  return (
    <View style={styles.container}>
      <Text style={styles.header}>
        テキストの切り捨てと表示制御の例
      </Text>

      {/* 例1: numberOfLines と ellipsizeMode を使用 */}
      <View style={styles.box}>
        <Text
          style={styles.text}
          numberOfLines={1}
          ellipsizeMode="tail" // 末尾を...で省略
        >
          これは非常に非常に非常に非常に非常に非常に非常に非常に長いテキストの例です。
        </Text>
      </View>
      <Text style={styles.label}>(1行表示、末尾を...で省略)</Text>

      <View style={styles.box}>
        <Text
          style={styles.text}
          numberOfLines={2}
          ellipsizeMode="middle" // 中央を...で省略
        >
          これは複数行のテキストです。非常に非常に非常に非常に非常に非常に非常に非常に長いテキストです。中央を省略する例です。
        </Text>
      </View>
      <Text style={styles.label}>(2行表示、中央を...で省略)</Text>

      {/* 例2: truncation を使用しない場合 (はみ出す) */}
      <View style={styles.box}>
        <Text style={styles.text}>
          これは切り捨て設定がないテキストです。コンテナからはみ出す可能性があります。
        </Text>
      </View>
      <Text style={styles.label}>(はみ出す可能性あり)</Text>

      {/* 例3: コンテナの overflow を hidden にして強制的に隠す */}
      <View style={[styles.box, { overflow: 'hidden' }]}>
        <Text style={styles.text}>
          これはコンテナの overflow: 'hidden' で強制的に隠されるテキストです。
        </Text>
      </View>
      <Text style={styles.label}>(overflow: hidden で隠される)</Text>
    </View>
  );
};

const styles = StyleSheet.create({
  container: {
    flex: 1,
    padding: 20,
    backgroundColor: '#f5f5f5',
  },
  header: {
    fontSize: 18,
    fontWeight: 'bold',
    marginBottom: 20,
  },
  box: {
    width: 250,
    height: 40, // 1行の場合は固定
    borderWidth: 1,
    borderColor: '#ccc',
    padding: 5,
    marginBottom: 10,
    backgroundColor: '#fff',
    justifyContent: 'center',
  },
  text: {
    fontSize: 16,
  },
  label: {
    fontSize: 12,
    color: 'gray',
    marginBottom: 20,
  },
});

export default TextTruncationExample;

コンテナの overflow: 'hidden' は、テキストがコンテナからはみ出した部分を強制的に非表示にするスタイルプロパティです。
ellipsizeMode: numberOfLines と組み合わせて、テキストが切り捨てられる位置（head、middle、tail、clip）と、省略記号（...）の表示方法を制御します。
numberOfLines: 表示する最大行数を指定します。これを超えるとテキストは切り捨てられます。

しかし、あなたが「Text#minimumFontScale」という言葉で実現しようとしているであろう機能、つまり「テキストの最小フォントサイズを制御する」または「フォントサイズのスケーリングを調整する」ための代替手段はいくつか存在します。これらは、React Native でフォントサイズを扱う際の主要な方法です。

「Text#minimumFontScale」の代替方法

目的別に、以下の方法が考えられます。

- 方法
  adjustsFontSizeToFit および minimumFontSize プロパティを使用します。
- 特徴
  これはiOS専用のプロパティであり、Androidでは効果がありません。テキストが指定された領域に収まらない場合に、フォントサイズを自動的に縮小する機能を提供し、その縮小の限界を設定します。
ユーザーのデバイス設定（アクセシビリティの文字サイズなど）によるフォントスケーリングを制御したい場合
- 方法
  allowFontScaling プロパティを使用するか、PixelRatio モジュールを利用して動的にフォントサイズを調整します。
- 特徴
  アプリのアクセシビリティに直接関わる部分です。ユーザーが読みやすいようにフォントサイズを調整したいのか、それともデザインを厳密に保ちたいのかによって、アプローチが変わります。
テキストがコンテナに収まらない場合の表示方法を制御したい場合
- 方法
  numberOfLines および ellipsizeMode プロパティを使用します。
- 特徴
  フォントサイズを直接変更するわけではありませんが、テキストがはみ出す（これもフォントサイズが大きすぎることが原因の一つ）問題を解決するための重要な手段です。

これらの代替方法をもう少し詳しく見ていきましょう。

minimumFontSize (iOS のみ) と adjustsFontSizeToFit

これが「minimumFontScale」という名前から最も連想される機能でしょう。テキストを縮小してフィットさせる際に、これ以上小さくならない最小のポイントサイズを指定します。

使用場面

特にiOSのデザインガイドラインに準拠する必要がある場合。
タイトルやボタンのテキストなど、限られたスペースにテキストを収めつつ、特定のサイズ以下にはしたくない場合。

注意点

numberOfLines を設定する必要があります。
Androidではこのプロパティは効果がありません。Androidで同様の挙動を実現するには、異なるロジック（例: 動的なフォントサイズ計算）が必要です。

プログラミングの考え方

import React from 'react';
import { View, Text, StyleSheet, Platform } from 'react-native';

const IOSMinimumFontSizeAlternative = () => {
  return (
    <View style={styles.sectionContainer}>
      <Text style={styles.sectionHeader}>
        代替手段1: iOSの `minimumFontSize` を使用
      </Text>

      {/* 例: 幅200pxのコンテナにテキストを収める */}
      <View style={styles.textWrapper}>
        <Text
          style={styles.fittingText}
          numberOfLines={1}             // 必須: 何行に収めるか
          adjustsFontSizeToFit={true}   // 必須: フォントサイズを自動調整
          minimumFontSize={Platform.OS === 'ios' ? 10 : undefined} // iOSのみ有効
        >
          これは非常に長いテキストです。最小フォントサイズを10ptに設定しています。
        </Text>
      </View>
      <Text style={styles.noteText}>
        (iOSでは、テキストが収まらない場合にフォントが縮小されますが、10ptより小さくはなりません。Androidではこの機能はありません。)
      </Text>
    </View>
  );
};

const styles = StyleSheet.create({
  sectionContainer: {
    marginBottom: 20,
    borderWidth: 1,
    borderColor: '#ddd',
    padding: 15,
    borderRadius: 8,
    backgroundColor: '#fff',
  },
  sectionHeader: {
    fontSize: 16,
    fontWeight: 'bold',
    marginBottom: 10,
  },
  textWrapper: {
    width: 200, // テキストが収まるコンテナの幅
    height: 24, // 1行テキストの高さ目安
    borderWidth: 1,
    borderColor: 'blue',
    justifyContent: 'center',
    marginBottom: 5,
    overflow: 'hidden', // はみ出しを隠す
  },
  fittingText: {
    fontSize: 24, // 初期フォントサイズ
    color: 'darkblue',
  },
  noteText: {
    fontSize: 12,
    color: 'gray',
  },
});

export default IOSMinimumFontSizeAlternative;

allowFontScaling によるユーザー設定への対応、または PixelRatio による動的調整

ユーザーのアクセシビリティ設定を尊重するか、無視するか、またはそれに基づいてフォントサイズを動的に計算する代替手段です。

a. `allowFontScaling` でユーザー設定を制御

使用場面

allowFontScaling={false}
特定のUI要素（例: ロゴのテキスト、デザイン上絶対にサイズを変えたくない要素）で、フォントサイズをユーザー設定から独立させたい場合に限定的に使用します。ただし、アクセシビリティの観点から推奨されません。
allowFontScaling={true} (デフォルト)
ほとんどのテキストで推奨されます。ユーザーがデバイスの文字サイズを大きくすると、アプリ内のテキストも大きくなり、読みやすさが向上します。

プログラミングの考え方

import React from 'react';
import { View, Text, StyleSheet } from 'react-native';

const AllowFontScalingAlternative = () => {
  return (
    <View style={styles.sectionContainer}>
      <Text style={styles.sectionHeader}>
        代替手段2a: `allowFontScaling` でユーザー設定に対応
      </Text>

      <Text style={styles.scalableText}>
        このテキストはデフォルトでフォントスケーリングが有効です。
        (デバイスの文字サイズ設定に追従)
      </Text>

      <Text style={[styles.scalableText, { color: 'red' }]} allowFontScaling={false}>
        このテキストは `allowFontScaling={false}` なので、
        デバイスの文字サイズ設定の影響を受けません。
      </Text>
      <Text style={styles.noteText}>
        (アクセシビリティを損なう可能性があるので注意深く使用)
      </Text>
    </View>
  );
};

const styles = StyleSheet.create({
  sectionContainer: {
    marginBottom: 20,
    borderWidth: 1,
    borderColor: '#ddd',
    padding: 15,
    borderRadius: 8,
    backgroundColor: '#fff',
  },
  sectionHeader: {
    fontSize: 16,
    fontWeight: 'bold',
    marginBottom: 10,
  },
  scalableText: {
    fontSize: 16,
    marginVertical: 5,
    textAlign: 'center',
  },
  noteText: {
    fontSize: 12,
    color: 'gray',
    textAlign: 'center',
    marginTop: 5,
  },
});

export default AllowFontScalingAlternative;

b. `PixelRatio` を使用して動的にフォントサイズを計算する

使用場面

より複雑なレスポンシブデザインで、テキストサイズをより細かく制御したい場合。
デバイスのピクセル密度や、現在のフォントスケーリング係数に基づいて、フォントサイズを微調整したい場合。

プログラミングの考え方

import React from 'react';
import { View, Text, StyleSheet, PixelRatio, Dimensions } from 'react-native';

// 画面の高さに基づいてフォントサイズを調整するヘルパー関数
// (様々なデバイスサイズで見た目を統一したい場合に有効)
const { height: screenHeight } = Dimensions.get('window');
const BASE_HEIGHT = 680; // iPhone 8などの基準となる画面高さ

const getResponsiveFontSize = (fontSize) => {
  const scale = screenHeight / BASE_HEIGHT;
  const newSize = fontSize * scale;
  return Math.round(PixelRatio.roundToNearestPixel(newSize));
};

// または、現在のデバイスのフォントスケールに基づいて調整（allowFontScaling:falseと併用することも）
const getAdjustedFontSize = (baseFontSize) => {
  const fontScale = PixelRatio.getFontScale();
  return baseFontSize / fontScale; // デバイスのフォント設定を考慮したサイズ
};

const PixelRatioAlternative = () => {
  return (
    <View style={styles.sectionContainer}>
      <Text style={styles.sectionHeader}>
        代替手段2b: `PixelRatio` でフォントサイズを動的に調整
      </Text>

      <Text style={{ fontSize: getResponsiveFontSize(18), ...styles.dynamicText }}>
        画面サイズに応じて調整されたフォントサイズ (18pt基準)
      </Text>
      <Text style={{ fontSize: getResponsiveFontSize(14), ...styles.dynamicText }}>
        画面サイズに応じて調整されたフォントサイズ (14pt基準)
      </Text>

      <Text style={{ fontSize: getAdjustedFontSize(20), ...styles.dynamicText, color: 'purple' }}>
        デバイスのフォントスケールを考慮して調整されたフォントサイズ (20pt基準)
      </Text>
      <Text style={styles.noteText}>
        (`PixelRatio.getFontScale()` はユーザーの文字サイズ設定を反映します)
      </Text>
    </View>
  );
};

const styles = StyleSheet.create({
  sectionContainer: {
    marginBottom: 20,
    borderWidth: 1,
    borderColor: '#ddd',
    padding: 15,
    borderRadius: 8,
    backgroundColor: '#fff',
  },
  sectionHeader: {
    fontSize: 16,
    fontWeight: 'bold',
    marginBottom: 10,
  },
  dynamicText: {
    marginVertical: 5,
    textAlign: 'center',
    color: 'green',
  },
  noteText: {
    fontSize: 12,
    color: 'gray',
    textAlign: 'center',
    marginTop: 5,
  },
});

export default PixelRatioAlternative;

テキストが長すぎてコンテナに収まらない場合に、テキストの表示方法を制御します。これはフォントサイズを直接調整するわけではありませんが、フォントサイズが大きいことによって発生する表示崩れを緩和する一般的な代替手段です。

使用場面

デザインを損なわずにテキストの冗長性を管理したい場合。
タイトルや説明文など、表示スペースが固定されているが、テキスト内容が可変である場合。

プログラミングの考え方

import React from 'react';
import { View, Text, StyleSheet } from 'react-native';

const TextTruncationAlternative = () => {
  return (
    <View style={styles.sectionContainer}>
      <Text style={styles.sectionHeader}>
        代替手段3: `numberOfLines` と `ellipsizeMode`
      </Text>

      {/* 例: 1行に収めて末尾を省略 */}
      <View style={styles.textContainerFixed}>
        <Text
          style={styles.longText}
          numberOfLines={1}
          ellipsizeMode="tail" // 末尾を "..." で省略
        >
          これは非常に非常に非常に非常に非常に非常に非常に非常に長いテキストです。
        </Text>
      </View>
      <Text style={styles.noteText}>(1行表示、末尾を...で省略)</Text>

      {/* 例: 2行に収めて中央を省略 */}
      <View style={styles.textContainerFixed}>
        <Text
          style={styles.longText}
          numberOfLines={2}
          ellipsizeMode="middle" // 中央を "..." で省略
        >
          これは複数行のテキストです。非常に非常に非常に非常に非常に非常に非常に非常に長いテキストです。中央を省略する例です。
        </Text>
      </View>
      <Text style={styles.noteText}>(2行表示、中央を...で省略)</Text>
    </View>
  );
};

const styles = StyleSheet.create({
  sectionContainer: {
    marginBottom: 20,
    borderWidth: 1,
    borderColor: '#ddd',
    padding: 15,
    borderRadius: 8,
    backgroundColor: '#fff',
  },
  sectionHeader: {
    fontSize: 16,
    fontWeight: 'bold',
    marginBottom: 10,
  },
  textContainerFixed: {
    width: 250, // コンテナの幅を固定
    height: 40, // 2行の場合は適切な高さ
    borderWidth: 1,
    borderColor: 'gray',
    padding: 5,
    marginBottom: 5,
    backgroundColor: '#eee',
    justifyContent: 'center',
  },
  longText: {
    fontSize: 18,
    color: 'black',
  },
  noteText: {
    fontSize: 12,
    color: 'gray',
    textAlign: 'center',
    marginTop: 5,
  },
});

export default TextTruncationAlternative;

React Nativeフォントスケーリング問題解決！allowFontScalingとPixelRatio活用法

iOS 特有の minimumFontSize プロパティについて（混同している場合）

エラーの兆候:

トラブルシューティング:

iOS でテキストの最小フォントサイズを設定する例 (minimumFontSize)

デバイスのフォントスケーリングに対応する例

個別の Text コンポーネントでフォントスケーリングを無効にする例

アプリ全体のデフォルトフォントスケーリングを無効にする例

「Text#minimumFontScale」の代替方法

minimumFontSize (iOS のみ) と adjustsFontSizeToFit

allowFontScaling によるユーザー設定への対応、または PixelRatio による動的調整

a. allowFontScaling でユーザー設定を制御

b. PixelRatio を使用して動的にフォントサイズを計算する

a. `allowFontScaling` でユーザー設定を制御

b. `PixelRatio` を使用して動的にフォントサイズを計算する