C言語プログラマーのためのNumPy C-API:type npy_longlongを使いこなす
npy_longlong
型は、主に以下の用途で使用されます。
- C 言語とのやり取り
npy_longlong
型は、C 言語のlong long
型とのやり取りに使用できます。これは、NumPy の配列を C 言語の関数に渡したり、C 言語の関数から NumPy の配列を取得したりする場合に便利です。 - NumPy の他のデータ型との変換
npy_longlong
型は、npy_int8
、npy_int16
、npy_int32
などの他の整数型と相互に変換できます。また、npy_float64
やnpy_complex128
などの浮動小数点型と相互に変換することもできます。 - 64 ビット整数の配列の作成と操作
npy_longlong
型は、npy_int64
型の配列の要素型として使用できます。これは、大きな整数を扱う必要がある場合に便利です。
npy_longlong
型の使用方法
npy_longlong
型を使用するには、まず NumPy C-API ヘッダーファイルをインクルードする必要があります。
#include <numpy/carray.h>
次に、npy_longlong
型の変数を宣言できます。
npy_longlong my_longlong;
npy_longlong
型の変数の値を設定するには、npy_longlong_set
関数を使用できます。
npy_longlong_set(&my_longlong, 1234567890123456789LL);
npy_longlong value = npy_longlong_get(&my_longlong);
npy_longlong
型の変数を他のデータ型に変換するには、 соответствующие функции変換を使用できます。
npy_int32 my_int32 = npy_longlong_to_int32(&my_longlong);
npy_float64 my_float64 = npy_longlong_to_float64(&my_longlong);
次の例では、npy_longlong
型を使用して、64 ビット整数の配列を作成し、その要素に値を設定して取得する方法を示します。
#include <numpy/carray.h>
int main() {
// 64 ビット整数の配列を作成する
npy_intp ndims = 1;
npy_longlong shape[ndims] = {5};
npy_dtype *dtype = NPY_LONGLONG;
PyArrayObject *arr = PyArray_SimpleNewFromDescr(ndims, shape, dtype);
// 配列の要素に値を設定する
npy_longlong *data = (npy_longlong *)PyArray_DATA(arr);
for (int i = 0; i < 5; i++) {
data[i] = i * 10;
}
// 配列の要素を取得する
for (int i = 0; i < 5; i++) {
printf("%lld\n", data[i]);
}
// 配列を解放する
Py_DECREF(arr);
return 0;
}
このコードを実行すると、次の出力が表示されます。
0
10
20
30
40
npy_longlong
型に関する詳細については、NumPy C-API のドキュメントを参照してください。
#include <numpy/carray.h>
int main() {
// 64 ビット整数の配列を作成する
npy_intp ndims = 1;
npy_longlong shape[ndims] = {5};
npy_dtype *dtype = NPY_LONGLONG;
PyArrayObject *arr = PyArray_SimpleNewFromDescr(ndims, shape, dtype);
// 配列の要素に値を設定する
npy_longlong *data = (npy_longlong *)PyArray_DATA(arr);
for (int i = 0; i < 5; i++) {
data[i] = i * 10;
}
// 配列の要素を取得する
for (int i = 0; i < 5; i++) {
printf("%lld\n", data[i]);
}
// 配列を解放する
Py_DECREF(arr);
return 0;
}
0
10
20
30
40
このコードは、以下の手順で npy_longlong
型を使用しています。
PyArray_SimpleNewFromDescr
関数を使用して、64 ビット整数の配列を作成します。ndims
パラメータは、配列の次元数を指定します。この例では、1 次元の配列を作成します。shape
パラメータは、各次元の要素数を指定します。この例では、各次元が 5 つの要素を持つ配列を作成します。dtype
パラメータは、配列のデータ型を指定します。この例では、NPY_LONGLONG
型を指定します。
PyArray_DATA
マクロを使用して、配列のデータへのポインタを取得します。- 取得されたポインタは
npy_longlong
型のポインタです。
- 取得されたポインタは
- ループを使用して、配列の各要素に値を設定します。
data[i]
は、配列の i 番目の要素への参照です。i * 10
は、i 番目の要素に設定する値です。
- ループを使用して、配列の各要素の値を取得します。
printf("%lld\n", data[i]);
は、i 番目の要素の値をコンソールに出力します。
Py_DECREF
関数を使用して、配列を解放します。
npy_longlong の代替方法として検討すべき主なデータ型は次のとおりです。
- npy_complex128
128 ビットの複素数型です。複素数を扱う場合に適しています。 - npy_float64
64 ビットの浮動小数点型です。小数点を含む値を扱う場合に適しています。 - npy_int64
32 ビットの符号付き整数型です。npy_longlong
よりもメモリ使用量が少ないため、小さな整数を扱う場合に適しています。
各データ型の使用例を以下に示します。
- npy_complex128
電磁気学、流体力学、量子力学などの複素数を扱う場合に使用します。 - npy_float64
科学計算、財務モデリング、統計分析などの小数点を含む値を扱う場合に使用します。 - npy_int64
配列のインデックス、カウンタ、フラグなどの小さな整数を格納する場合に使用します。
npy_longlong
を使用する代わりにこれらのデータ型のいずれかを使用するかどうかを判断するには、次の要素を考慮する必要があります。
- メモリ使用量
32 ビットのデータ型は、64 ビットのデータ型よりもメモリ使用量が少ない。 - 必要な精度
32 ビットの精度で十分かどうか、64 ビットの精度が必要かどうか。 - 扱うデータの種類
整数、浮動小数点、複素数など。