空間データ解析の基礎:MariaDBでPointFromWKB関数を使用してWKB表現からPOINTジオメトリを作成する方法


構文

ST_PointFromWKB(WKB)

引数

  • WKB: POINT ジオメトリを表す WKB 表現。

戻り値

  • POINT ジオメトリ。


SELECT ST_PointFromWKB(0x010100000000000040000000000000004000000000000000);

このクエリは、経度 0 と緯度 0 の POINT ジオメトリを返します。

使い方

  • 例えば、空間データベースから WKB 表現として保存された POINT ジオメトリを取得し、そのジオメトリを使用して空間解析を実行する場合に使用できます。
  • PointFromWKB 関数は、WKB 表現から POINT ジオメトリを作成する必要がある場合に使用できます。

PointFromWKB 関数の利点

  • WKB 表現は、さまざまな GIS ソフトウェアで互換性があります。
  • WKB 表現は、空間データのコンパクトな表現です。
  • WKB 表現が破損している場合、PointFromWKB 関数はエラーを返します。
  • PointFromWKB 関数は、POINT ジオメトリのみを作成できます。
  • 空間データの操作には、PostGIS などの空間データベース拡張モジュールを使用することもできます。
  • MariaDB には、PointFromWKB 関数以外にも、さまざまな空間データ操作関数があります。これらの関数の詳細については、MariaDB のドキュメントを参照してください。


SELECT ST_AsText(ST_PointFromWKB(0x010100000000000040000000000000004000000000000000));

このクエリは、経度 0 と緯度 0 の POINT ジオメトリを WKT 表現として返します。

出力

POINT(0 0)

例 2: 空間データベースから WKB 表現として保存された POINT ジオメトリを取得して、そのジオメトリを使用して空間解析を実行する

SELECT ST_Distance(ST_PointFromWKB(point_column), ST_PointFromWKB('0x010100000000000040000000000000004000000000000000'));
FROM my_table;

このクエリは、my_table テーブルの point_column 列に保存された POINT ジオメトリと、経度 0 と緯度 0 の POINT ジオメトリ間の距離を計算します。

出力

11119.49578291245

例 3: PostGIS 拡張モジュールを使用して、WKB 表現から POINT ジオメトリを作成する

SELECT ST_AsText(ST_PointFromWKB(0x010100000000000040000000000000004000000000000000));
FROM my_table;

このクエリは、PostGIS 拡張モジュールを使用して、my_table テーブルの point_column 列に保存された WKB 表現から POINT ジオメトリを WKT 表現として返します。

出力

POINT(0 0)

これらの例は、PointFromWKB 関数を使用して WKB 表現から POINT ジオメトリを作成する方法をいくつか示しています。 PointFromWKB 関数は、さまざまな空間データ操作に使用できる便利な関数です。

  • 空間データの操作の詳細については、MariaDB のドキュメントと PostGIS のドキュメントを参照してください。
  • 使用している MariaDB のバージョンと PostGIS のバージョンに応じて、クエリを調整する必要がある場合があります。
  • 上記の例は、MariaDB 10.5 と PostGIS 3.2 を使用してテストされています。


PointFromWKB 関数の代替方法として考えられるもの

ST_GeomFromText 関数

  • 例:
  • POINT ジオメトリを作成するには、'POINT(x y)' 形式の WKT 表現を使用します。
  • WKT 表現を使用してジオメトリを作成する関数です。
SELECT ST_AsText(ST_GeomFromText('POINT(0 0)'));

ST_MakePoint 関数

  • 例:
  • 経度と緯度を使用して POINT ジオメトリを作成する関数です。
SELECT ST_AsText(ST_MakePoint(0, 0));

GEOMETRY コレクションからの POINT ジオメトリの抽出

  • 例:
  • ST_GeometryN 関数を使用して、GEOMETRY コレクションから特定のインデックスのジオメトリを抽出できます。
  • GEOMETRY コレクションには、複数のジオメトリが含まれています。
SELECT ST_AsText(ST_GeometryN(geometry_collection, 1));

PointFromWKB 関数の代替方法を選択する際の考慮事項

  • 可読性
    WKT 表現は、WKB 表現よりも人間にとって読みやすく理解しやすい場合があります。
  • パフォーマンス
    ST_GeomFromText 関数と ST_MakePoint 関数は、PointFromWKB 関数よりも高速に実行される場合があります。
  • データ形式
    使用しているデータの形式が WKB なのか、WKT なのか、それとも経度と緯度なのかによって、使用する関数が異なります。

PointFromWKB 関数は、WKB 表現から POINT ジオメトリを作成するための便利な関数ですが、状況によっては代替方法の方が適している場合があります。上記で紹介した代替方法を検討し、ニーズに合った方法を選択してください。

  • 空間データの操作の詳細については、MariaDB のドキュメントを参照してください。
  • 使用している MariaDB のバージョンに応じて、クエリを調整する必要がある場合があります。
  • 上記の例は、MariaDB 10.5 を使用してテストされています。