Moment.js不要!JavaScriptで協定世界時(UTC)の日付を簡単操作!「Date.setUTCFullYear」の使い方
メソッドの構文
DateObj.setUTCFullYear(yearValue, [monthValue], [dayValue]);
引数
dayValue
(オプション): 設定する日の数値 (1から31までの範囲)。デフォルトは現在の月の日です。monthValue
(オプション): 設定する月の数値 (0から11までの範囲)。デフォルトは現在の月です。yearValue
: 設定する年の数値。
戻り値
このメソッドは、変更された Date
オブジェクトを返します。
例
// 2024 年 1 月 1 日に日付オブジェクトを設定
var date = new Date();
date.setUTCFullYear(2024, 0, 1);
console.log(date); // 2024-01-01T00:00:00.000Z
Date.setUTCFullYear
は、日付オブジェクトのミリ秒タイムスタンプを変更します。他の日付コンポーネント (時、分、秒) は影響を受けません。- 指定した値が有効範囲外の場合、
Date
オブジェクトは自動的に調整されます。例えば、monthValue
に 15 を設定すると、月は 3 になり、年は 1 増えます。 monthValue
とdayValue
を省略すると、現在の月と日が使用されます。
このメソッドのユースケース
- 協定世界時を基準とした日付処理を行う
- 過去のまたは将来の日付を操作する
- 特定の日の日付オブジェクトを作成する
Date.UTC()
: 協定世界時におけるミリ秒タイムスタンプを使用して新しいDate
オブジェクトを作成します。Date.setUTCDate()
: 日付オブジェクトの日を設定します。Date.setUTCMonth()
: 日付オブジェクトの月を設定します。Date.getUTCFullYear()
: 日付オブジェクトの年を取得します。
例 1: 特定の日の日付オブジェクトを作成する
// 2020 年 8 月 15 日に日付オブジェクトを設定
var date = new Date();
date.setUTCFullYear(2020, 7, 15);
console.log(date); // 2020-08-15T00:00:00.000Z
例 2: 過去のまたは将来の日付を操作する
// 1 年前の日付を取得
var today = new Date();
var oneYearAgo = new Date(today.getTime());
oneYearAgo.setUTCFullYear(today.getUTCFullYear() - 1);
console.log(oneYearAgo); // 2023-07-07T00:00:00.000Z
// 100 日後の日付を設定
var futureDate = new Date();
futureDate.setUTCFullYear(futureDate.getUTCFullYear(), futureDate.getUTCMonth(), futureDate.getUTCDate() + 100);
console.log(futureDate); // 2024-10-25T00:00:00.000Z
例 3: 協定世界時を基準とした日付処理を行う
// 協定世界時における現在の時刻を取得
var utcNow = new Date();
console.log(utcNow.toUTCString()); // Sun, 07 Jul 2024 00:00:00 GMT
// 協定世界時における特定の日付を設定
var specificDate = new Date(Date.UTC(2021, 11, 25));
console.log(specificDate.toUTCString()); // Fri, 25 Dec 2021 00:00:00 GMT
これらの例は、Date.setUTCFullYear
メソッドが、さまざまな日付操作シナリオでどのように使用できるかを示しています。
- 特定の期間の日付データを処理する
- 過去のイベントの記念日を祝う
- 休日の日付を計算する
- 誕生日の日付オブジェクトを作成する
Date
オブジェクトは、日付と時刻を操作するための便利なツールですが、複雑な日付計算が必要な場合は、 Moment.js などのライブラリを使用することを検討してください。- 協定世界時を使用する場合は、地域固有の時差の影響を受けないように注意してください。
代替方法の検討事項
- ライブラリの利用
Moment.js のようなライブラリを使用すると、より高度な日付処理機能にアクセスできます。 - 読みやすさ
特に複雑な日付操作を行う場合、代替方法の方がコードが読みやすくなる場合があります。 - 簡潔性
コードの簡潔性を優先する場合、代替方法の方が記述が短くなる場合があります。
代替方法の例
Date.UTC() メソッド
このメソッドは、ミリ秒タイムスタンプを使用して新しい Date
オブジェクトを作成します。年の設定には、year
引数を使用します。
// 2020 年 8 月 15 日に日付オブジェクトを設定
var date = Date.UTC(2020, 7, 15);
console.log(date); // 2020-08-15T00:00:00.000Z
new Date() コンストラクタと個別設定
この方法では、new Date()
コンストラクタを使用して新しい Date
オブジェクトを作成し、その後 setUTCFullYear()
, setUTCMonth()
, setUTCDate()
などの個別設定メソッドを使用して年、月、日を個別に設定します。
// 2020 年 8 月 15 日に日付オブジェクトを設定
var date = new Date();
date.setUTCFullYear(2020);
date.setUTCMonth(7); // 月は 0 から 11 までの範囲で指定
date.setUTCDate(15);
console.log(date); // 2020-08-15T00:00:00.000Z
Moment.js ライブラリの使用
Moment.js は、JavaScript での日付処理を容易にするライブラリです。このライブラリを使用すると、setUTCFullYear
メソッドと同様の機能を提供するメソッドが用意されています。
// Moment.js ライブラリをインストールする (npm, yarn などを使用)
// 例: npm install moment
// 2020 年 8 月 15 日に日付オブジェクトを設定
var moment = require('moment');
var date = moment.utc(2020, 7, 15);
console.log(date.format('YYYY-MM-DD')); // 2020-08-15
方法 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|
Date.UTC() | 簡潔 | 複雑な日付操作には不向き |
new Date() + 個別設定 | 柔軟性 | コードが冗長になる可能性がある |
Moment.js | 高度な機能、読みやすいコード | ライブラリのインストールが必要 |