【初心者向け】Django `http.HttpRequest.accepts()` メソッドを徹底解説！

コンテンツタイプが受け入れられる場合は True を返し、そうでない場合は False を返します。
指定されたコンテンツタイプが Accept ヘッダーに含まれているかどうかを確認します。
クライアントが送信した Accept ヘッダーを解析します。

構文

accepts(media_type)

引数

media_type: 検証するコンテンツタイプ。例: text/html, application/json

戻り値

コンテンツタイプが受け入れられる場合は True 、そうでない場合は False

http.HttpRequest.accepts() メソッドは、品質パラメータをサポートしていません。
Accept ヘッダーには、品質パラメータ (q) を使用して、各コンテンツタイプの優先順位を指定することができます。
http.HttpRequest.accepts() メソッドは、ワイルドカードをサポートしています。つまり、ワイルドカードが含まれているコンテンツタイプは、そのワイルドカードに一致するすべてのコンテンツタイプとして解釈されます。
Accept ヘッダーには、ワイルドカード (*) を使用して複数のコンテンツタイプを指定することができます。
http.HttpRequest.accepts() メソッドは、Accept ヘッダーの優先順位を考慮します。つまり、より優先度の高いコンテンツタイプが最初に指定されている場合、そのコンテンツタイプが受け入れられると判断されます。
Accept ヘッダーは、クライアントが受け入れられるコンテンツタイプの優先順位リストを指定します。

例

def my_view(request):
    if request.accepts('text/html'):
        # クライアントは HTML を受け入れる
        return render(request, 'my_template.html', {'data': data})
    elif request.accepts('application/json'):
        # クライアントは JSON を受け入れる
        return JsonResponse({'data': data})
    else:
        # クライアントはサポートされていないコンテンツタイプを受け入れる
        return HttpResponseBadRequest('Unsupported content type')

この例では、my_view() 関数は、クライアントが送信した Accept ヘッダーに基づいて、HTML または JSON レスポンスを返します。

API リクエストのコンテンツタイプに基づいて応答を返す

from django.http import JsonResponse, HttpResponse

def my_api_view(request):
    data = get_data()

    if request.accepts('application/json'):
        return JsonResponse({'data': data})
    elif request.accepts('application/xml'):
        return HttpResponse(render_to_xml(data), content_type='application/xml')
    else:
        return HttpResponseBadRequest('Unsupported content type')

このコードでは、まず get_data() 関数を使用して、API リクエストのデータを取得します。次に、request.accepts() メソッドを使用して、クライアントが送信した Accept ヘッダーを解析します。

クライアントがサポートされていないコンテンツタイプを受け入れる場合、HttpResponseBadRequest オブジェクトを使用して、400 バッドリクエストエラーを返します。
クライアントが application/xml を受け入れる場合、render_to_xml() 関数を使用して XML 形式でデータをレンダリングし、HttpResponse オブジェクトを使用して XML 形式でデータを返します。
クライアントが application/json を受け入れる場合、JsonResponse オブジェクトを使用して JSON 形式でデータを返します。

この例では、クライアントが送信した Accept-Language ヘッダーに基づいて、HTML テンプレートを選択します。

from django.http import Http404

def my_view(request):
    # クライアントが送信した言語を取得
    language = request.META.get('HTTP_ACCEPT_LANGUAGE')

    # 言語に対応するテンプレートファイルが存在するかどうかを確認
    try:
        template_name = f'my_template_{language}.html'
        template = get_template(template_name)
    except TemplateDoesNotExist:
        raise Http404()

    # テンプレートを使用してレンダリングし、レスポンスを返す
    context = {'data': get_data()}
    return render(request, template_name, context)

このコードでは、まず request.META ディクショナリから HTTP_ACCEPT_LANGUAGE ヘッダーを取得します。次に、get_template() 関数を使用して、クライアントが送信した言語に対応するテンプレートファイルが存在するかどうかを確認します。

テンプレートファイルが存在しない場合は、Http404 例外をスローし、404 ページが存在しないエラーを返します。
テンプレートファイルが存在する場合は、render() 関数を使用してテンプレートをレンダリングし、レスポンスを返します。

具体的な要件に応じて、コードを調整する必要があります。

複雑なロジックを実装するのが難しい: クライアントが送信した Accept ヘッダーに基づいて、複雑なロジックを実装する場合は、http.HttpRequest.accepts() メソッドを使用するのが難しくなる場合があります。
ワイルドカードと品質パラメータを完全にサポートしていない: Accept ヘッダーには、ワイルドカード (*) を使用して複数のコンテンツタイプを指定することができます。また、品質パラメータ (q) を使用して、各コンテンツタイプの優先順位を指定することもできます。しかし、http.HttpRequest.accepts() メソッドは、これらの機能を完全にサポートしていません。

これらの制限を克服するために、http.HttpRequest.accepts() メソッドの代替方法をいくつか検討することができます。

カスタムロジックを実装する

最も柔軟な方法は、カスタムロジックを実装することです。これにより、Accept ヘッダーを完全に制御し、ニーズに合ったロジックを実装することができます。

def accepts(request, media_types):
    # クライアントが送信した Accept ヘッダーを解析
    accept_headers = request.META.get('HTTP_ACCEPT', '')
    parsed_accept_headers = parse_accept_headers(accept_headers)

    # 指定されたコンテンツタイプが受け入れられるかどうかを確認
    for media_type in media_types:
        if media_type in parsed_accept_headers:
            return True

    return False

この例では、parse_accept_headers() 関数は、Accept ヘッダーを解析し、構造化されたデータに変換します。次に、accepts() 関数は、指定されたコンテンツタイプが parsed_accept_headers リストに含まれているかどうかを確認します。

django-rest-framework を使用する

django-rest-framework は、Django 用のの人気のある API フレームワークです。このフレームワークには、Accept ヘッダーを処理するための組み込み機能が含まれています。

from rest_framework.negotiation import Accept

def my_view(request):
    # クライアントが送信した Accept ヘッダーを解析
    negotiator = Accept()
    supported_content_types = negotiator.supported_content_types(request)

    # 指定されたコンテンツタイプがサポートされているかどうかを確認
    if 'application/json' in supported_content_types:
        # クライアントは JSON を受け入れる
        data = get_data()
        return JsonResponse(data)
    else:
        # クライアントはサポートされていないコンテンツタイプを受け入れる
        return HttpResponseBadRequest('Unsupported content type')

この例では、Accept() クラスを使用して、request オブジェクトに基づいてサポートされるコンテンツタイプのリストを取得します。次に、supported_content_types リストに application/json コンテンツタイプが含まれているかどうかを確認します。

mimeparse ライブラリを使用する

mimeparse は、Python で MIME タイプを処理するためのライブラリです。このライブラリを使用して、Accept ヘッダーを解析し、コンテンツタイプが受け入れられるかどうかを判断することができます。

import mimeparse

def my_view(request):
    # クライアントが送信した Accept ヘッダーを解析
    accept_headers = request.META.get('HTTP_ACCEPT', '')
    parsed_accept_headers = mimeparse.parse_mime_headers(accept_headers)

    # 指定されたコンテンツタイプが受け入れられるかどうかを確認
    for accept_header in parsed_accept_headers:
        if accept_header.media_type == 'application/json':
            # クライアントは JSON を受け入れる
            data = get_data()
            return JsonResponse(data)

    # クライアントはサポートされていないコンテンツタイプを受け入れる
    return HttpResponseBadRequest('Unsupported content type')

この例では、mimeparse.parse_mime_headers() 関数を使用して、Accept ヘッダーを解析し、構造化されたデータに変換します。次に、parsed_accept_headers リストを反復処理し、media_type 属性が application/json である AcceptHeader オブジェクトを検索します。

どの代替方法を使用するべきか

どの代替方法を使用するかは、具体的な要件によって異なります。

柔軟性が最も重要 な場合は