【保存エラーをもっと詳しく】Djangoでカスタムエラーメッセージを設定する際の注意点

db.models.BaseConstraint.violation_error_message は、Django のデータベース制約違反エラーのデフォルトメッセージを設定するための属性です。この属性は、UniqueConstraint や CheckConstraint などの制約定義クラスで使用されます。

デフォルトメッセージ

デフォルトの violation_error_message は、以下のようになります。

"Constraint “%(name)s” is violated."

このメッセージは、制約の名前 (name) を含むシンプルなメッセージです。

例

以下の例は、UniqueConstraint を使用して、username フィールドの一意性を制約する方法を示します。

from django.db import models

class MyModel(models.Model):
    username = models.CharField(max_length=255, unique=True)

    # ...

この場合、username フィールドに重複する値を保存しようとすると、以下のエラーが発生します。

django.db.utils.IntegrityError: UNIQUE constraint 'mymodel_username_unique' violated.

カスタムメッセージの作成

violation_error_message 属性をオーバーライドすることで、より詳細なエラーメッセージを作成することができます。

from django.db import models

class MyModel(models.Model):
    username = models.CharField(max_length=255, unique=True,
                                violation_error_message="このユーザー名は既に使用されています。")

    # ...

django.db.utils.IntegrityError: このユーザー名は既に使用されています。

• violation_error_message 属性は、ValidationError 例外によって発生するエラーメッセージにのみ適用されます。
• violation_error_message 属性は、データベースバックエンドによってサポートされていない場合があります。

• Django のバージョンによって、API が変更される場合があります。最新の情報については、Django の公式ドキュメントを参照してください。
• 上記のコードはあくまで例であり、状況に応じて変更する必要があります。

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from django.db import models

class MyModel(models.Model):
    username = models.CharField(max_length=255, unique=True,
                                violation_error_message="このユーザー名は既に使用されています。")

    email = models.EmailField(unique=True,
                              violation_error_message="このメールアドレスは既に使用されています。")

    def save(self, *args, **kwargs):
        try:
            super().save(*args, **kwargs)
        except Exception as e:
            if isinstance(e, ValidationError):
                # エラーメッセージを独自のものに置き換える
                raise ValidationError({"username": "このユーザー名は既に使用されています。"})
            else:
                raise e


class MyModelManager(models.Manager):

    def create_unique(self, username, email):
        try:
            return self.create(username=username, email=email)
        except ValidationError as e:
            # エラーメッセージを独自のものに置き換える
            if "username" in e.error_dict:
                raise ValidationError({"username": "このユーザー名は既に使用されています。"})
            elif "email" in e.error_dict:
                raise ValidationError({"email": "このメールアドレスは既に使用されています。"})
            else:
                raise e

class Author(models.Model):
    first_name = models.CharField(max_length=255)
    last_name = models.CharField(max_length=255)

    def __str__(self):
        return f"{self.first_name} {self.last_name}"


class Book(models.Model):
    title = models.CharField(max_length=255)
    authors = models.ManyToManyField(Author, related_name="books")

    def __str__(self):
        return self.title

class BookManager(models.Manager):

    def with_at_least_two_authors(self):
        return self.filter(authors__len__gte=2)


class Article(models.Model):
    title = models.CharField(max_length=255)
    slug = models.SlugField(unique=True)
    content = models.TextField()

    objects = models.Manager()
    published_objects = BookManager()  # カスタムマネージャーを使用

    def __str__(self):
        return self.title

    def get_absolute_url(self):
        return f"/articles/{self.slug}/"


class Tag(models.Model):
    name = models.CharField(max_length=255)

    def __str__(self):
        return self.name


class TaggedArticle(models.Model):
    article = models.ForeignKey(Article, on_delete=models.CASCADE)
    tag = models.ForeignKey(Tag, on_delete=models.CASCADE)

• カスタムマネージャーを作成する方法
• save() メソッドをオーバーライドして、エラー処理をカスタマイズする方法
• violation_error_message 属性を使用して、カスタムエラーメッセージを設定する方法

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• ValidationError 例外によって発生するエラーメッセージにのみ適用されます。
• データベースバックエンドによってサポートされていない場合があります。

これらの制限を回避するために、以下の代替方法を検討することができます。

カスタム例外を使用する

カスタム例外を作成して、エラーメッセージを定義することができます。この方法は、より柔軟なエラー処理を可能にします。

from django.db import models
from django.core.exceptions import ValidationError

class MyValidationError(ValidationError):
    pass

class MyModel(models.Model):
    username = models.CharField(max_length=255, unique=True)

    def save(self, *args, **kwargs):
        try:
            super().save(*args, **kwargs)
        except ValidationError as e:
            if "unique_constraint" in e.error_dict:
                raise MyValidationError("このユーザー名は既に使用されています。")
            else:
                raise e

この例では、MyValidationError というカスタム例外を作成し、unique_constraint エラーが発生した場合にのみこの例外を発生させています。

シグナルを使用する

model_saved シグナルを使用して、モデルが保存された後にエラー処理を行うことができます。

from django.db.models.signals import post_save
from django.dispatch import receiver

@receiver(post_save, sender=MyModel)
def check_unique_constraint(sender, instance, created, **kwargs):
    if created and MyModel.objects.filter(username=instance.username).exclude(pk=instance.pk).exists():
        raise ValidationError("このユーザー名は既に使用されています。")

class MyModel(models.Model):
    username = models.CharField(max_length=255, unique=True)

この例では、check_unique_constraint というシグナルハンドラーを作成し、MyModel インスタンスが保存された後に実行するようにしています。このハンドラーは、インスタンスの username が既に存在するかどうかをチェックし、存在する場合は ValidationError を発生させています。

フォームバリデーションを使用する

フォームバリデーションを使用して、入力データのバリデーションを行うことができます。

from django import forms
from django.db import models

class MyModelForm(forms.ModelForm):
    class Meta:
        model = MyModel
        fields = ["username"]

    def clean_username(self):
        if MyModel.objects.filter(username=self.cleaned_data["username"]).exists():
            raise ValidationError("このユーザー名は既に使用されています。")
        return self.cleaned_data["username"]

この例では、MyModelForm というフォームクラスを作成し、clean_username() メソッドで username フィールドのバリデーションを行っています。このメソッドは、username が既に存在するかどうかをチェックし、存在する場合は ValidationError を発生させています。

サードパーティ製のライブラリを使用する

django-rest-framework や drf-extra-validators などのサードパーティ製のライブラリを使用して、より高度なエラー処理を行うことができます。

これらの代替方法のいずれを使用するかは、状況に応じて選択する必要があります。

• Django のバージョンによって、API が変更される場合があります。最新の情報については、Django の公式ドキュメントを参照してください。
• 上記のコードはあくまで例であり、状況に応じて変更する必要があります。