【初心者向け】DjangoでGISプログラミング!gis.gdal.OGRGeometry.geom_nameを徹底解説
"django.contrib.gis" は、Django フレームワークに地理空間機能を追加する拡張モジュールです。 "gis.gdal.OGRGeometry.geom_name" は、このモジュールで提供されるメソッドの一つであり、ジオメトリのタイプ (POINT、POLYGON、LINESTRING など) を文字列として返します。
"gis.gdal.OGRGeometry.geom_name" の役割
"gis.gdal.OGRGeometry.geom_name" は、ジオメトリのタイプを特定する際に役立ちます。 例えば、データベースからジオメトリを取得した場合、そのタイプを判別することで、適切な処理を実行することができます。
"gis.gdal.OGRGeometry.geom_name" の使用方法
"gis.gdal.OGRGeometry.geom_name" メソッドは、OGRGeometry オブジェクトに対して呼び出すことができます。 以下のコード例は、ジオメトリのタイプをコンソールに出力する方法を示しています。
from django.contrib.gis.gdal import OGRGeometry
geometry = OGRGeometry('POLYGON((0 0, 5 0, 5 5, 0 5))')
print(geometry.geom_name)
このコードを実行すると、以下の出力が得られます。
POLYGON
"gis.gdal.OGRGeometry.geom_name" の応用例
"gis.gdal.OGRGeometry.geom_name" は、様々な場面で活用できます。 以下に、いくつかの例を挙げます。
- ジオメトリ同士の距離を計算する場合、ジオメトリのタイプに応じて適切な方法を使用することができます。
- ジオメトリの面積や長さを計算する場合、ジオメトリのタイプに応じて適切なアルゴリズムを使用することができます。
- データベースから取得したジオメトリを可視化する場合、ジオメトリのタイプに応じて適切なマーカーを使用することができます。
"gis.gdal.OGRGeometry.geom_name" は、"django.contrib.gis" における重要なメソッドの一つであり、ジオメトリのタイプを特定する際に役立ちます。 このメソッドを理解することで、様々な地理空間処理を効率的に実行することができます。
モデル定義
from django.contrib.gis import models
class MyModel(models.Model):
name = models.CharField(max_length=255)
location = models.PointField(srid=4326) # WGS84
objects = models.GeoManager()
ジオメトリの取得
from django.contrib.gis.geos import Point
point = Point(2.352941, 48.856692) # エッフェル塔の緯度経度
try:
my_object = MyModel.objects.get(location=point)
except MyModel.DoesNotExist:
my_object = MyModel(name="エッフェル塔", location=point)
my_object.save()
このコードは、MyModel
オブジェクトをジオメトリを使用して取得します。 まず、エッフェル塔の緯度経度を Point オブジェクトとして作成します。 次に、MyModel.objects.get()
メソッドを使用して、その緯度経度を持つオブジェクトを取得しようとします。 オブジェクトが見つからない場合は、新しいオブジェクトを作成して保存します。
ジオメトリの操作
from django.contrib.gis.geos import GEOSGeometry
geometry = GEOSGeometry.from_ewkt('SRID=4326;POLYGON((0 0, 5 0, 5 5, 0 5))')
# 面積を計算
area = geometry.area
# 長さを計算
length = geometry.length
# バッファを作成
buffer = geometry.buffer(1000)
このコードは、ジオメトリに対して様々な操作を実行します。 まず、EWKT 文字列から GEOSGeometry オブジェクトを作成します。 次に、area
メソッドを使用して面積を計算し、length
メソッドを使用して長さを計算します。 最後に、buffer
メソッドを使用して、ジオメトリの周囲 1000 メートルのバッファを作成します。
from django.contrib.gis.db.models.functions import Distance
# エッフェル塔から 10 キロメートル以内のすべての MyModel オブジェクトを取得
close_objects = MyModel.objects.filter(location__distance_lt=Point(2.352941, 48.856692), distance_field='location__distance')
# 結果を表示
for obj in close_objects:
print(obj.name, obj.location.distance(Point(2.352941, 48.856692)))
このコードは、空間検索を使用して、エッフェル塔から 10 キロメートル以内のすべての MyModel
オブジェクトを取得します。 まず、Distance
関数を使用して、エッフェル塔からの距離を計算する距離フィールドを作成します。 次に、filter()
メソッドを使用して、距離フィールドが 10 キロメートル未満のオブジェクトをフィルタリングします。 最後に、結果をループ処理して、各オブジェクトの名前とエッフェル塔からの距離を出力します。
geometry.geom_type 属性
"gis.gdal.OGRGeometry" オブジェクトには、geom_type
という属性があります。 この属性は、ジオメトリのタイプを整数として返します。 以下の表は、geom_type
の値とその意味を示しています。
値 | 意味 |
---|---|
1 | POINT |
2 | LINESTRING |
3 | POLYGON |
5 | MULTIPOINT |
6 | MULTILINESTRING |
7 | MULTIPOLYGON |
8 | GEOMETRYCOLLECTION |
255 | UNKNOWN |
以下のコード例は、geom_type
属性を使用してジオメトリのタイプをコンソールに出力する方法を示しています。
from django.contrib.gis.gdal import OGRGeometry
geometry = OGRGeometry('POLYGON((0 0, 5 0, 5 5, 0 5))')
print(geometry.geom_type)
3
geometry.geom_typename 属性
"gis.gdal.OGRGeometry" オブジェクトには、geom_typename
という属性があります。 この属性は、ジオメトリのタイプを文字列として返します。 以下のコード例は、geom_typename
属性を使用してジオメトリのタイプをコンソールに出力する方法を示しています。
from django.contrib.gis.gdal import OGRGeometry
geometry = OGRGeometry('POLYGON((0 0, 5 0, 5 5, 0 5))')
print(geometry.geom_typename)
POLYGON
isinstance() 関数
isinstance()
関数を使用して、ジオメトリのタイプをチェックすることもできます。 以下のコード例は、ジオメトリが Point
オブジェクトかどうかをチェックする方法を示しています。
from django.contrib.gis.geos import Point
geometry = OGRGeometry('POINT(2.352941, 48.856692)')
if isinstance(geometry, Point):
print('これは Point オブジェクトです')
else:
print('これは Point オブジェクトではありません')
これは Point オブジェクトです