【図解あり】Django + GDALでジオメトリ境界線を簡単取得:`gis.gdal.OGRGeometry.boundary()`の使い方
django.contrib.gis.gdal.OGRGeometry.boundary()
メソッドは、ジオメトリの境界線を取得するために使用されます。境界線とは、ジオメトリの形状を定義する一連のポイントです。
メソッドの引数
このメソッドは引数を取らず、ジオメトリの境界線のみを返します。
戻り値
このメソッドは、境界線を表す新しい OGRGeometry
オブジェクトを返します。
コード例
from django.contrib.gis.gdal import OGRGeometry
polygon = OGRGeometry('POLYGON((0 0, 5 0, 5 5, 0 5))')
boundary = polygon.boundary()
print(boundary.wkt)
このコードは、四角形のジオメトリを作成し、その境界線を boundary
変数に格納します。その後、boundary
オブジェクトの wkt
属性を使用して、境界線の WKT 表現を出力します。
OGRGeometry.boundary()
メソッドは、パフォーマンスに影響を与える可能性があるため、大規模なジオメトリに対しては注意して使用する必要があります。- 境界線の形状は、元のジオメトリの形状によって異なります。たとえば、円形のジオメトリの境界線は円周になります。
OGRGeometry.boundary()
メソッドは、単純なジオメトリでのみ動作します。複雑なジオメトリの場合、このメソッドは複数の境界線を含む結果を返す可能性があります。
from django.contrib.gis.gdal import OGRGeometry
polygon = OGRGeometry('POLYGON((0 0, 5 0, 5 5, 0 5))')
boundary = polygon.boundary()
print(boundary.wkt)
例 2: 多角形の境界線を取得
from django.contrib.gis.gdal import OGRGeometry
multipolygon = OGRGeometry('MULTIPOLYGON(((0 0, 5 0, 5 5, 0 5), (10 10, 15 10, 15 15, 10 15)))')
boundary = multipolygon.boundary()
print(boundary.wkt)
例 3: 線の境界線を取得
from django.contrib.gis.gdal import OGRGeometry
line = OGRGeometry('LINESTRING((0 0, 10 0))')
boundary = line.boundary()
print(boundary.wkt)
例 4: 点の境界線を取得
from django.contrib.gis.gdal import OGRGeometry
point = OGRGeometry('POINT(5 5)')
boundary = point.boundary()
print(boundary.wkt)
例 5: コレクションの境界線を取得
from django.contrib.gis.gdal import OGRGeometry
collection = OGRGeometry('GEOMETRYCOLLECTION((POLYGON((0 0, 5 0, 5 5, 0 5)), LINESTRING((0 0, 10 0))))')
boundary = collection.boundary()
print(boundary.wkt)
これらの例は、django.contrib.gis.gdal.OGRGeometry.boundary()
メソッドを使用して、さまざまなジオメトリの境界線を取得する方法を示しています。
boundary
オブジェクトは、変更可能です。boundary
オブジェクトは、元のジオメトリと同じ座標系を使用します。- これらの例は、基本的な使用方法を示すのみです。より複雑なジオメトリの場合は、
boundary
オブジェクトをさらに処理する必要がある場合があります。
ogr2ogr ツールを使用する
ogr2ogr
ツールは、GDAL ライブラリの一部であり、ジオメトリの変換や処理に使用できます。このツールを使用して、ジオメトリの境界線を別のジオメトリ形式に変換することができます。
利点
- 複雑なジオメトリの境界線を処理することができます。
- 柔軟性が高い。さまざまなジオメトリ形式の境界線を取得することができます。
欠点
- コマンドラインインターフェースを使用する必要があり、GUI を使用するツールよりも使いにくい場合があります。
ogr2ogr
ツールの使用方法を習得する必要がある。
例
ogr2ogr -f GeoJSON boundary.geojson input.shp
このコマンドは、input.shp
ファイル内のすべてのジオメトリの境界線を boundary.geojson
ファイルに出力します。
シェイプファイルライブラリを使用する
シェイプファイルライブラリは、Python でシェイプファイルを操作するためのライブラリです。このライブラリを使用して、ジオメトリの境界線を別のジオメトリ形式に変換することができます。
利点
ogr2ogr
ツールよりも使い方が簡単。- Python で簡単に使用できる。
欠点
- 複雑なジオメトリの境界線を処理するのが難しい場合があります。
ogr2ogr
ツールほど柔軟性がない。
例
from shapely.geometry import shape
geometry = shape('input.shp')
boundary = geometry.boundary
print(boundary.wkt)
このコードは、input.shp
ファイル内のすべてのジオメトリの境界線を WKT 表現で出力します。
カスタムアルゴリズムを使用する
特定のニーズに合った境界線を取得したい場合は、カスタムアルゴリズムを作成することができます。
利点
- 複雑なジオメトリの境界線を処理することができます。
- 独自のニーズに合わせた境界線を取得することができます。
欠点
- コードをデバッグする必要がある。
- 開発に時間がかかる。
例
def get_boundary(geometry):
# 境界線を計算するアルゴリズムを実装する
pass
geometry = OGRGeometry('POLYGON((0 0, 5 0, 5 5, 0 5))')
boundary = get_boundary(geometry)
print(boundary.wkt)
このコードは、get_boundary
関数を使用して、四角形のジオメトリの境界線を計算します。
gis.gdal.OGRGeometry.boundary()
メソッドは、ジオメトリの境界線を取得するための便利なツールですが、状況によっては代替方法の方が適切な場合もあります。上記の代替方法を検討し、ニーズに合った方法を選択してください。
- 代替方法を使用する前に、その使用方法に関するドキュメントを参照してください。
- 使用する代替方法は、ジオメトリの複雑さ、ニーズ、およびスキルレベルによって異なります。