Django のログをもっと深く掘り下げる: admin.AdminSite.get_log_entries() を活用した高度なテクニック

admin.AdminSite.get_log_entries() は、Django 管理サイトで使用される重要なメソッドです。これは、管理サイトのログビューで使用されるログエントリのリストを取得するために使用されます。このメソッドは、管理サイトのログビューに表示されるログエントリのフィルタリングとカスタマイズに役立ちます。

admin.AdminSite.get_log_entries() メソッドは、以下の引数を取ります。

• date_to: ログエントリをフィルタリングする終了日時（オプション）
• date_from: ログエントリをフィルタリングする開始日時（オプション）
• username: ログエントリをフィルタリングするユーザー名（オプション）
• request: 現在のHTTPリクエスト

このメソッドは、ログエントリのリストを返します。各ログエントリは、以下の属性を持つ辞書です。

• user: ログエントリを作成したユーザー
• change_message: ログエントリに関連する変更メッセージ
• action_flag: ログエントリのタイプ（作成、更新、削除など）
• object_repr: ログエントリに関連するオブジェクトの表現
• object_id: ログエントリに関連するオブジェクトのID
• action_time: ログエントリが作成された日時

使用方法

admin.AdminSite.get_log_entries() メソッドは、管理サイトのログビューで使用されます。このビューは、django.contrib.admin.views.AdminSite.log_action 関数によってレンダリングされます。この関数は、get_log_entries() メソッドを使用して、ログエントリのリストを取得します。その後、このリストを使用して、ログエントリのテーブルをレンダリングします。

カスタマイズ

admin.AdminSite.get_log_entries() メソッドは、ログエントリのリストをフィルタリングおよびカスタマイズするためにオーバーライドできます。これを行うには、AdminSite サブクラスを作成し、get_log_entries() メソッドをオーバーライドする必要があります。オーバーライドされたメソッドは、ログエントリのリストを取得し、必要なフィルタリングとカスタマイズを適用する必要があります。

例

以下の例は、get_log_entries() メソッドをオーバーライドして、特定のユーザーによって作成されたログエントリのみを返す方法を示しています。

from django.contrib import admin

class MyAdminSite(admin.AdminSite):

    def get_log_entries(self, request, username=None, date_from=None, date_to=None):
        if username is not None:
            user = get_object_or_none(User, username=username)
            if user is not None:
                return LogEntry.objects.filter(user=user).order_by('-action_time')
        return super().get_log_entries(request, username, date_from, date_to)

admin_site = MyAdminSite()

この例では、get_log_entries() メソッドは、username 引数が設定されている場合にのみオーバーライドされます。この場合、メソッドは User オブジェクトを取得し、そのユーザーによって作成されたログエントリのリストを返します。

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from django.contrib import admin

class MyAdminSite(admin.AdminSite):

    def get_log_entries(self, request, username=None, date_from=None, date_to=None):
        if username is not None:
            user = get_object_or_none(User, username=username)
            if user is not None:
                return LogEntry.objects.filter(user=user).order_by('-action_time')
        return super().get_log_entries(request, username, date_from, date_to)

admin_site = MyAdminSite()

例2：特定のオブジェクトに関連するログエントリのみを返す

この例は、get_log_entries() メソッドをオーバーライドして、特定のオブジェクトに関連するログエントリのみを返す方法を示します。

from django.contrib import admin

class MyAdminSite(admin.AdminSite):

    def get_log_entries(self, request, username=None, date_from=None, date_to=None):
        if object_id is not None:
            try:
                object = get_object_or_404(MyModel, pk=object_id)
            except MyModel.DoesNotExist:
                pass
            else:
                return LogEntry.objects.filter(object_id=object.pk).order_by('-action_time')
        return super().get_log_entries(request, username, date_from, date_to)

admin_site = MyAdminSite()

例3：ログエントリの変更メッセージをカスタマイズする

この例は、get_log_entries() メソッドをオーバーライドして、ログエントリの変更メッセージをカスタマイズする方法を示します。

from django.contrib import admin

class MyAdminSite(admin.AdminSite):

    def get_log_entries(self, request, username=None, date_from=None, date_to=None):
        log_entries = super().get_log_entries(request, username, date_from, date_to)

        for log_entry in log_entries:
            if log_entry.action_flag == LogEntry.ACTION_CHANGE:
                change_message = log_entry.change_message
                # 変更メッセージをカスタマイズする
                log_entry.change_message = f"{change_message} (カスタマイズ済み)"

        return log_entries

admin_site = MyAdminSite()

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代替方法

admin.AdminSite.get_log_entries() の代替方法として、以下の方法が考えられます。

• LogEntry.objects.all() を使用する

LogEntry.objects.all() を使用して、すべてのログエントリのリストを取得できます。このリストは、admin.AdminSite.get_log_entries() メソッドによって返されるリストと同じです。ただし、この方法では、ログエントリのフィルタリングやカスタマイズを行う機能は提供されません。

from django.contrib.admin import AdminSite, LogEntry

class MyAdminSite(AdminSite):

    def get_log_entries(self, request, username=None, date_from=None, date_to=None):
        # `admin.AdminSite.get_log_entries()` メソッドの代わりに、`LogEntry.objects.all()` を使用します
        log_entries = LogEntry.objects.all().order_by('-action_time')

        # 必要なフィルタリングやカスタマイズをここで行います

        return log_entries

admin_site = MyAdminSite()

• カスタムクエリを使用する

ログエントリのリストを取得するには、カスタムクエリを使用することもできます。これにより、より柔軟なフィルタリングとカスタマイズが可能になります。

from django.contrib.admin import AdminSite
from django.db.models import Q

class MyAdminSite(AdminSite):

    def get_log_entries(self, request, username=None, date_from=None, date_to=None):
        # カスタムクエリを使用して、ログエントリのリストを取得します
        log_entries = LogEntry.objects.filter(
            Q(user__username=username) | Q(action_time__gte=date_from) | Q(action_time__lte=date_to)
        ).order_by('-action_time')

        # 必要なフィルタリングやカスタマイズをここで行います

        return log_entries

admin_site = MyAdminSite()

• サードパーティ製のライブラリを使用する

ログエントリの処理を支援するサードパーティ製のライブラリもいくつかあります。これらのライブラリは、より高度な機能を提供したり、admin.AdminSite.get_log_entries() メソッドを使用するよりも効率的な場合があります。

例：django-admin-ext

は、Django 管理サイトのログビューを拡張するライブラリです。このライブラリを使用すると、ログエントリをより細かくフィルタリングおよびカスタマイズすることができます。