border-radiusを超えた柔軟な角丸め:border-start-end-radiusのすべて


論理的な開始端論理的な終了端とは、要素の書写モード、方向、テキスト方向によって決まります。例えば、英語の場合、論理的な開始端は左上、論理的な終了端は右下になります。

border-start-end-radius の値は、<length-percentage> [0,∞]{1,4} の形式で指定します。これは、長さまたは百分率の値を1つから4つまでカンマ区切りで指定できることを意味します。値を1つだけ指定した場合、上下左右すべての角に同じ丸みが適用されます。値を2つ指定した場合、最初の値は上部の角、2番目の値は下部の角に適用されます。3つまたは4つの値を指定した場合、左上、右上、右下、左下の角の順に適用されます。

border-start-end-radius の例:

.element {
  border-radius: 10px; /* すべての角を10pxの丸みにする */
}

.element {
  border-start-end-radius: 5px 10px; /* 上下の角を5pxと10pxの丸みにする */
}

.element {
  border-start-end-radius: 10px 20px 30px 40px; /* すべての角を異なる丸みにする */
}

border-start-end-radius は、以下の要素に特に役立ちます。

  • グリッドレイアウト:グリッドセルの角を丸くすることで、グリッドレイアウトに視覚的な興味を加えることができます。
  • フレックスボックスレイアウト:フレックスアイテムの角を丸くすることで、レイアウトに柔らかさを加えることができます。
  • インライン要素:ボタン、入力欄、リンクなどのインライン要素の角を丸くすることができます。

border-start-end-radius は、比較的新しいプロパティですが、多くのモダンなブラウザでサポートされています。古いブラウザとの互換性を考慮する必要がある場合は、border-radius プロパティと併用して使用する必要があります。



基本的な例

以下のコードは、要素のすべての角を10pxの丸みに設定します。

.element {
  border-start-end-radius: 10px;
}

このコードを実行すると、以下のようになります。

上下左右の角を個別に設定する例

以下のコードは、要素の上下の角を5px、左右の角を10pxの丸みに設定します。

.element {
  border-start-end-radius: 5px 10px;
}

すべての角を異なる丸みに設定する例

以下のコードは、要素の各角を異なる丸みに設定します。

.element {
  border-start-end-radius: 10px 20px 30px 40px;
}

ボタンに丸みを付ける例

以下のコードは、ボタンの角を丸くします。

.button {
  display: inline-block;
  padding: 10px 20px;
  border: none;
  border-start-end-radius: 5px;
  background-color: #4CAF50;
  color: white;
}

フレックスボックスレイアウトのアイテムに丸みを付ける例

以下のコードは、フレックスボックスレイアウトのアイテムの角を丸くします。

.container {
  display: flex;
  flex-wrap: wrap;
}

.item {
  flex: 1 0 300px;
  margin: 10px;
  padding: 20px;
  border: none;
  border-start-end-radius: 10px;
  background-color: #f0f0f0;
  text-align: center;
}

以下のコードは、グリッドレイアウトのセルの角を丸くします。

.grid-container {
  display: grid;
  grid-template-columns: repeat(auto-fit, minmax(200px, 1fr));
  gap: 10px;
}

.grid-item {
  border: none;
  border-start-end-radius: 10px;
  background-color: #f0f0f0;
  padding: 20px;
  text-align: center;
}

これらの例はほんの一例です。border-start-end-radius を使って、様々な要素の角を丸くすることができます。

  • ダイアログボックス
  • フローチャート
  • ナビゲーションメニュー
  • カードレイアウト
  • border-start-end-radius は比較的新しいプロパティであり、古いブラウザではサポートされていない場合があります。古いブラウザとの互換性を考慮する必要がある場合は、border-radius プロパティと併用して使用する必要があります。


代替方法

  1. border-radius を使用する

border-radius は、すべての角を同じ丸みに設定するために使用されるプロパティです。border-start-end-radius の代替として完璧ではありませんが、古いブラウザではより良い互換性を提供します。

.element {
  border-radius: 10px; /* すべての角を10pxの丸みにする */
}
  1. 擬似要素と背景画像を使用する

擬似要素と背景画像を使用して、要素の角を丸めることができます。この方法は、より複雑ですが、より多くのカスタマイズオプションを提供します。

.element {
  position: relative; /* 擬似要素を要素内に配置するために必要 */
}

.element::before {
  content: '';
  position: absolute;
  top: 0;
  left: 0;
  width: 100%;
  height: 100%;
  border-radius: 10px; /* 角の丸みを設定 */
  background-image: inherit; /* 要素の背景画像を継承する */
}
  1. SVG を使用する

SVGを使用して、要素のマスクを作成することができます。この方法は、高度なカスタマイズオプションを提供しますが、複雑さも増します。

<svg width="100%" height="100%">
  <rect x="0" y="0" width="100%" height="100%" rx="10" ry="10" fill="none" stroke="currentColor" />
</svg>

**どの代替方法を選択するかは、要件とスキルレベルによって異なります。

  • パフォーマンス
    複雑な代替方法は、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。
  • 複雑さ
    擬似要素と背景画像やSVGは、border-radius よりも複雑です。
  • カスタマイズ
    より多くのカスタマイズオプションが必要な場合は、擬似要素と背景画像またはSVGを使用する必要があります。
  • 互換性
    古いブラウザとの互換性を必要とする場合は、border-radius が最良の選択肢です。