テンソルリストの要素に個別に処理を施したい? PyTorchの便利な `torch._foreach_erf` 関数


  • 戻り値: torch.erf 関数を適用した結果のリスト (各要素はテンソル)
  • 引数:
    • self: 入力となるテンソルのリスト
  • 機能: 入力リスト内の各テンソルに対して torch.erf 関数を適用します。

torch._foreach_erf 関数の動作

  1. torch._foreach_erf 関数は、入力リスト内の各テンソルに対して以下の処理を実行します。
    • テンソルを torch.erf 関数の引数として渡します。
    • torch.erf 関数の結果を新しいテンソルとして保存します。
  2. 処理が完了すると、保存されたテンソルをリストとして返します。

torch._foreach_erf 関数の利点

  • 読みやすさ: コードが読みやすく、理解しやすくなります。
  • 効率性: PyTorch の内部処理を活用することで、ループよりも効率的に処理を実行できます。
  • 簡潔性: ループを使用して各テンソルに対して torch.erf 関数を適用するよりも簡潔に記述できます。
import torch

x = torch.linspace(-1, 1, 10)
y = torch._foreach_erf(x)

print(y)

このコードは、-1 から 1 までの範囲で 10 個の等間隔な値を持つテンソル x を作成し、torch._foreach_erf 関数を使用して各要素に torch.erf 関数を適用します。結果は y に格納され、コンソールに出力されます。

  • torch._foreach_erf 関数は、PyTorch 1.10 以降で使用できます。
  • torch._foreach_erf 関数は、カスタム関数にも適用できます。


基本的な使用例

import torch

x = torch.linspace(-1, 1, 10)
y = torch._foreach_erf(x)

print(y)

NumPy 配列への適用

import torch
import numpy as np

x = np.linspace(-1, 1, 10)
x_tensor = torch.from_numpy(x)
y = torch._foreach_erf(x_tensor)

print(y)

このコードは、NumPy 配列 x を作成し、torch.from_numpy 関数を使用してテンソルに変換します。その後、torch._foreach_erf 関数を使用して各要素に torch.erf 関数を適用し、結果を y に格納してコンソールに出力します。

import torch

def my_erf(x):
    return torch.sin(x) * torch.erf(x)

x = torch.linspace(-1, 1, 10)
y = torch._foreach_erf(x, my_erf)

print(y)

このコードは、my_erf というカスタム関数を作成し、torch._foreach_erf 関数を使用して x テンソル内の各要素に適用します。my_erf 関数は、入力 x に対して torch.sin(x)torch.erf(x) の積を返します。結果は y に格納され、コンソールに出力されます。

  • torch._foreach_erf 関数を使用して、条件分岐などの制御フローを組み込むことができます。
  • torch._foreach_erf 関数を使用して、異なるテンソル形状を持つ複数のテンソルに対する torch.erf 関数の適用を組み合わせることができます。


for ループと torch.erf 関数の組み合わせ

最も基本的な代替方法は、for ループを使用して各テンソルに対して torch.erf 関数を個別に呼び出すことです。

import torch

x = torch.linspace(-1, 1, 10)
y = []

for i in range(len(x)):
    y.append(torch.erf(x[i]))

y = torch.stack(y)
print(y)

このコードは、torch._foreach_erf 関数と同様の結果を生成しますが、コードが冗長になり、読みづらくなります。

torch.map 関数の使用

torch.map 関数は、リスト内の各要素に対して関数を適用する便利な関数です。

import torch

x = torch.linspace(-1, 1, 10)
y = torch.map(torch.erf, x)

print(y)

このコードは、torch._foreach_erf 関数よりも簡潔ですが、PyTorch 1.12 以降でのみ使用できます。

ベクトル化された torch.erf 関数の使用

PyTorch 1.9 以降では、torch.erf 関数がベクトル化されています。つまり、テンソル全体に対して torch.erf 関数を直接適用できます。

import torch

x = torch.linspace(-1, 1, 10)
y = torch.erf(x)

print(y)

このコードは、torch._foreach_erf 関数と torch.map 関数よりも簡潔で効率的ですが、テンソル全体に対してのみ使用できます。

  • カスタム関数を作成して、torch._foreach_erf 関数の機能を拡張できます。
  • torch.vectorized 関数を使用して、torch.erf 関数をベクトル化できます (PyTorch 1.7 以降)。

最適な代替方法の選択

最適な代替方法は、状況によって異なります。

  • 柔軟性: カスタム関数は、最も柔軟ですが、複雑になります。
  • 効率性: ベクトル化された torch.erf 関数が最も効率的ですが、テンソル全体に対してのみ使用できます。
  • 読みやすさ: for ループと torch.erf 関数の組み合わせは、最も読みやすいですが、冗長になります。
  • 簡潔性: torch.map 関数またはベクトル化された torch.erf 関数が最も簡潔です。