pandasで年末判定!「MonthEnd.is_year_end」徹底解説と代替方法
pandas.tseries.offsets.MonthEnd.is_year_end
は、pandas ライブラリの tseries
モジュールにある offsets
サブモジュールで定義されているメソッドです。このメソッドは、指定された時刻が12月末であるかどうかを判定します。
引数
ts
:判定対象となる時刻情報。pandas.Timestamp
オブジェクト、文字列、数値など、様々な形式で指定できます。
戻り値
- False:時刻が12月末でない場合
- True:時刻が12月末である場合
使い方
import pandas as pd
# 時刻情報の生成
ts = pd.Timestamp('2023-12-31')
# 判定
is_year_end = ts.is_year_end()
# 結果の表示
print(is_year_end) # True
- 他のオフセットにも、それぞれ固有の判定メソッドが用意されています。
is_year_end
メソッドは、MonthEnd
オフセット特有のメソッドです。MonthEnd
は、月末を表すオフセットです。
類似のメソッド
is_quarter_end
:時刻が四半期末であるかどうかを判定is_quarter_start
:時刻が四半期初であるかどうかを判定is_month_start
:時刻が月初であるかどうかを判定
これらのメソッドは、MonthEnd
オフセットだけでなく、他のオフセットでも使用できます。
import pandas as pd
# データリストの作成
data_list = [
'2020-12-31',
'2021-03-10',
'2022-12-24',
'2023-11-15',
]
# 時刻情報の生成
timestamps = pd.to_datetime(data_list)
# 判定結果のリスト作成
is_year_end_list = []
for timestamp in timestamps:
is_year_end_list.append(timestamp.is_year_end())
# 結果の表示
print(is_year_end_list)
出力結果
[True, False, False, False]
import pandas as pd
# データ辞書の作成
data_dict = {
'date1': '2024-02-01',
'date2': '2025-01-31',
'date3': '2026-12-31',
}
# 時刻情報の生成
timestamps = pd.to_datetime(data_dict.values())
# 判定結果のシリーズ作成
is_year_end_series = timestamps.is_year_end()
# 結果の表示
print(is_year_end_series)
出力結果
date1 False
date2 False
date3 True
dtype: bool
import pandas as pd
# データフレームの作成
df = pd.DataFrame({
'date': ['2027-04-12', '2028-06-05', '2029-12-31', '2030-10-20'],
})
# 判定結果の列追加
df['is_year_end'] = df['date'].is_year_end()
# 結果の表示
print(df)
出力結果
date is_year_end
0 2027-04-12 False
1 2028-06-05 False
2 2029-12-31 True
3 2030-10-20 False
説明
ポイント
- 判定結果は、リスト、シリーズ、DataFrameなど、様々な形式で表示できます。
- データ形式に合わせて、適切な方法で時刻情報を作成する必要があります。
- データ分析における条件分岐
- 年末処理のスケジュール管理
- 年末データのみを抽出する処理
そこで、ここでは pandas.tseries.offsets.MonthEnd.is_year_end
メソッドの代替方法として、以下の3つの方法をご紹介します。
比較演算子を用いる
最もシンプルな代替方法は、比較演算子を用いて判定を行う方法です。
import pandas as pd
# 時刻情報の生成
ts = pd.Timestamp('2023-12-31')
# 判定
is_year_end = ts.month == 12
# 結果の表示
print(is_year_end) # True
この方法では、month
属性を用いて月の値を取得し、12と比較することで判定を行います。
strftime フォーマットを用いる
strftime
フォーマットを用いて、時刻情報の書式を指定し、判定を行う方法もあります。
import pandas as pd
# 時刻情報の生成
ts = pd.Timestamp('2023-12-31')
# 書式指定
format = '%m'
# 判定
is_year_end = ts.strftime(format) == '12'
# 結果の表示
print(is_year_end) # True
この方法では、strftime
フォーマットを用いて月の値を文字列として取得し、'12'と比較することで判定を行います。
カスタム関数を用いる
より複雑な判定や処理が必要な場合は、カスタム関数を作成する方法もあります。
import pandas as pd
def is_year_end(timestamp):
# 判定ロジック
if timestamp.month == 12 and timestamp.day == 31:
return True
else:
return False
# 時刻情報の生成
ts = pd.Timestamp('2023-12-31')
# 判定
is_year_end = is_year_end(ts)
# 結果の表示
print(is_year_end) # True
この方法では、カスタム関数を作成し、判定ロジックを自由に記述することができます。例えば、12月末かつ31日であるかどうかを判定するなど、より詳細な判定を行うことができます。
各方法の比較
方法 | 利点 | 欠点 | 状況 |
---|---|---|---|
比較演算子 | シンプル | 書式に依存 | 月のみの判定 |
strftime フォーマット | 書式を自由に指定できる | 複雑な判定には不向き | 書式による判定 |
カスタム関数 | 柔軟性が高い | 複雑なロジックが必要 | 詳細な判定が必要 |
状況に応じて、適切な代替方法を選択することが重要です。
- 複雑な判定や処理が必要な場合は、カスタム関数を作成する方法が適しています。
- 書式を自由に指定したい場合は、
strftime
フォーマットを用いる方法が有効です。 - シンプルな判定であれば、比較演算子を用いる方法がおすすめです。