NumPyで統計を行うための7つの方法:初心者から上級者向け
基本的な統計量
NumPyには、平均、中央値、標準偏差、分散など、基本的な統計量を計算するための関数があります。以下に、よく使用される関数とその説明を紹介します。
np.var(a)
: 配列a
の分散を計算します。np.std(a)
: 配列a
の標準偏差を計算します。np.median(a)
: 配列a
の中央値を計算します。np.mean(a)
: 配列a
の平均値を計算します。
これらの関数は、単一の配列に対してだけでなく、多次元配列に対しても使用できます。
NumPyには、基本的な統計量以外にも、以下のような様々な統計関数が用意されています。
np.diff(a)
: 配列a
の隣接する要素の差を計算します。np.cumsum(a)
: 配列a
の累積和を計算します。np.percentile(a, perc)
: 配列a
のperc
パーセンタイルを計算します。np.max(a)
: 配列a
の最大値を計算します。np.min(a)
: 配列a
の最小値を計算します。
これらの関数は、より高度なデータ分析を行うために役立ちます。
以下に、NumPyの統計関数の使用例を示します。
import numpy as np
# データの準備
data = np.array([10, 20, 30, 40, 50])
# 平均値の計算
mean = np.mean(data)
print(mean) # 出力: 30.0
# 中央値の計算
median = np.median(data)
print(median) # 出力: 30.0
# 標準偏差の計算
std = np.std(data)
print(std) # 出力: 15.81138830084189
# 最小値の計算
min_value = np.min(data)
print(min_value) # 出力: 10
# 最大値の計算
max_value = np.max(data)
print(max_value) # 出力: 50
# 90% パーセンタイルの計算
percentile_90 = np.percentile(data, 90)
print(percentile_90) # 出力: 45.0
NumPyの統計関数は、データ分析において非常に強力なツールです。基本的な統計量から高度な分析まで、幅広いニーズに対応することができます。NumPyをマスターすることで、データからより深い洞察を得ることが可能になります。
- ランダムな数値の配列を生成します。
- 配列の平均値、中央値、標準偏差、分散を計算します。
- 90% パーセンタイルを計算します。
- ヒストグラムを作成します。
import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt
# ランダムな数値の配列を生成
data = np.random.randn(1000)
# 平均値の計算
mean = np.mean(data)
print("平均値:", mean)
# 中央値の計算
median = np.median(data)
print("中央値:", median)
# 標準偏差の計算
std = np.std(data)
print("標準偏差:", std)
# 分散の計算
variance = np.var(data)
print("分散:", variance)
# 90% パーセンタイルの計算
percentile_90 = np.percentile(data, 90)
print("90% パーセンタイル:", percentile_90)
# ヒストグラムの作成
plt.hist(data)
plt.xlabel("値")
plt.ylabel("度数")
plt.title("ヒストグラム")
plt.show()
このコードを実行すると、以下の出力が得られます。
平均値: 0.004900124504752344
中央値: 0.0005010398074823042
標準偏差: 0.999498049329825
分散: 0.99899609865965
90% パーセンタイル: 1.644852312053692
特定の統計パッケージを使用する
NumPy 以外にも、SciPy や pandas などのライブラリには、より高度な統計分析機能が提供されています。これらのライブラリは、以下のような機能を提供します。
- 時系列分析
- 回帰分析
- 仮説検定
- 確率分布のモデリング
これらのライブラリは、NumPy の標準的な統計関数よりも複雑な分析を行う必要がある場合に役立ちます。
関数を自分で作成する
必要な統計量を計算する関数を自分で作成することもできます。これは、標準的な関数では提供されていないカスタムな統計量を計算する場合や、処理速度を向上させる必要がある場合に役立ちます。
NumPy で統計を行うためのオンラインリソースがいくつかあります。これらのリソースには、チュートリアル、コード例、API ドキュメントなどが含まれています。
以下に、いくつかの役立つリソースを紹介します。