Gitリポジトリの達人になるための必須ツール!「git check-attr」コマンドの使い方
git check-attr
コマンドは、Gitリポジトリ内のファイルやディレクトリに設定されたGit属性を確認するためのものです。属性は、ファイルのdiff取り方法、マージ戦略、EOL(改行コード)の処理方法などを指定するために使用されます。
構文
git check-attr [-a | --all | attr...] [--] pathname...
git check-attr --stdin [-z] [-a | --all | attr...]
オプション
attr
:特定の属性を指定します。-z
:出力形式を機械可読形式に変更します。このオプションを使用すると、--stdin
オプションで入力されたパスはNUL文字で区切られます。--stdin
:ファイル名を標準入力から読み込みます。--cached
:インデックス内の.gitattributes
ファイルのみを考慮し、作業ツリーを無視します。-a
または--all
:すべての属性を表示します。
出力形式
出力形式は以下の通りです。
<path>:<attribute>:<info>
<info>
:属性の状態unspecified
:属性が定義されていないunset
:属性がfalseに設定されているset
:属性がtrueに設定されている<value>
:属性に値が割り当てられている
<attribute>
:確認する属性<path>
:属性を確認するファイルまたはディレクトリのパス
例
以下の例では、*.java
ファイルの diff
属性が java -crlf
に設定されているかどうかを確認します。
git check-attr diff *.java
出力例:
*.java:diff:set
この例では、*.java
ファイルの diff
属性は set
されており、java -crlf
コマンドを使用して差分が出力されることがわかります。
git check-attr -z --stdin < <(echo 'myfile.txt:eol:lf')
例2:すべての属性をすべてのファイルに表示
この例では、カレントディレクトリ内のすべてのファイルのすべての属性を表示します。
git check-attr -a .
例3:インデックス内の属性のみを表示
この例では、インデックス内の .gitattributes
ファイルのみを考慮し、作業ツリーを無視してすべての属性を表示します。
git check-attr --cached -a .
例4:標準入力からファイル名を指定して属性を表示
この例では、標準入力からファイル名を指定して diff
属性のみを表示します。
cat << EOF | git check-attr --stdin -z diff
myfile.txt
anotherfile.txt
EOF
myfile.txt:NUL:diff:NUL:set
anotherfile.txt:NUL:diff:NUL:unspecified
「git check-attr」コマンドの代替方法としては、以下の方法があります。
git config コマンドを使用する
git config
コマンドを使用して、特定のファイルやディレクトリに設定されたGit属性を確認することができます。
git config --get-all attribute.name path/to/file
上記の例では、path/to/file
ファイルの attribute.name
属性を確認します。
.gitattributes ファイルを確認する
.gitattributes
ファイルには、Git属性の設定が記述されています。このファイルを直接編集することで、属性を確認することができます。
サードパーティ製のツールを使用する
Git属性を確認するためのサードパーティ製のツールもいくつか存在します。これらのツールは、より直感的で使いやすいインターフェースを提供している場合があります。
例:
方法 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|
git config コマンド | シンプルで使いやすい | 特定の属性のみを確認できる |
.gitattributes ファイル | すべての属性を確認できる | 直接編集する必要がある |
サードパーティ製のツール | 直感的で使いやすい | インストールする必要がある |
-
詳しくは、Git公式ドキュメントの
gitattributes
マニュアルページを参照してください。 -
上記以外にも、
git diff
コマンドやgit status
コマンドを使用して、Git属性を確認する方法があります。