【保存版】CSSの秘技!sqrt関数でできるレイアウト・アニメーションの応用例
CSS の "Miscellaneous" モジュールには、様々な計算機能を提供する calc()
関数があります。その中でも、平方根を求める sqrt()
関数は、CSS で表現できない複雑なレイアウトやアニメーションを作成する際に役立ちます。
sqrt()
関数の構文
sqrt(<number>)
この関数は、引数として数値を受け取り、その数値の平方根を返します。引数には、数値リテラル、変数、式などを指定できます。
例:sqrt()
関数の使用例
/* 円を描く */
.circle {
width: 100px;
height: 100px;
border-radius: 50%;
background-color: #f00;
}
/* 正方形を描く */
.square {
width: 100px;
height: 100px;
background-color: #00f;
}
/* 正方形と円の大きさを同じにする */
.square {
width: sqrt(calc(var(--circle-width) * var(--circle-height)));
height: sqrt(calc(var(--circle-width) * var(--circle-height)));
}
この例では、circle
クラスに円を描画し、square
クラスに正方形を描画しています。square
クラスの width
と height
プロパティは、calc()
関数を使用して、circle
クラスの width
と height
プロパティの積の平方根を計算するように設定されています。これにより、正方形と円の大きさが同じになります。
sqrt()
関数の注意点
sqrt()
関数は、すべてのブラウザでサポートされているわけではありません。古いブラウザでは、polyfill を使用する必要があります。sqrt()
関数は、計算処理が重いため、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。sqrt()
関数は、引数に負の数を受け取るとエラーになります。
CSS の "Miscellaneous" モジュールの sqrt()
関数は、平方根を求めることで、複雑なレイアウトやアニメーションを作成する際に役立ちます。しかし、使用時には注意点も理解しておく必要があります。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>円と正方形</title>
<style>
/* 円を描く */
.circle {
width: 100px;
height: 100px;
border-radius: 50%;
background-color: #f00;
}
/* 正方形を描く */
.square {
width: 100px;
height: 100px;
background-color: #00f;
}
/* 正方形と円の大きさを同じにする */
.square {
width: sqrt(calc(var(--circle-width) * var(--circle-height)));
height: sqrt(calc(var(--circle-width) * var(--circle-height)));
}
</style>
</head>
<body>
<div class="circle"></div>
<div class="square"></div>
</body>
</html>
楕円を描く例
この例では、CSS のみを使用して、楕円を描画します。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>楕円</title>
<style>
.ellipse {
width: 100px;
height: 50px;
background-color: #0f0;
border-radius: calc(50% / sqrt(1 - (0.5 * var(--width) / var(--height))^2));
}
</style>
</head>
<body>
<div class="ellipse"></div>
</body>
</html>
黄金比に基づいたレイアウト
この例では、CSS のみを使用して、黄金比に基づいたレイアウトを作成します。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>黄金比レイアウト</title>
<style>
.container {
width: 500px;
height: calc(500px / (1 + sqrt(5)));
background-color: #ccc;
}
.content {
width: calc(100% * (sqrt(5) - 1) / 2);
height: calc(100% / (1 + sqrt(5)));
background-color: #f00;
margin: 0 auto;
}
</style>
</head>
<body>
<div class="container">
<div class="content"></div>
</div>
</body>
</html>
これらの例は、CSS sqrt()
関数の使い方を理解するための出発点です。この関数を使用して、さらに複雑で創造的なレイアウトやアニメーションを作成することができます。
- アニメーションのタイミングを制御する
- フラクタルを描く
- ベジェ曲線を描く
calc()関数とpow()関数
calc()
関数と pow()
関数を組み合わせて、平方根を計算することができます。
width: calc(100px * pow(0.5, 2)); /* 正方形を描く */
長所
- 多くのブラウザでサポートされている
- 比較的シンプルな構文
短所
sqrt()
関数よりも計算処理が重くなる可能性がある
カスタム関数
CSS カスタム関数を使用して、独自の sqrt()
関数を作成することができます。
@function sqrt($number) {
return $number * 0.5;
}
width: calc(sqrt(100px)); /* 正方形を描く */
長所
- 独自の処理を組み込むことができる
- コードをより論理的に整理できる
短所
- カスタム関数をサポートしていないブラウザでは動作しない
JavaScript
JavaScriptを使用して、平方根を計算し、その値を CSS プロパティに設定することができます。
const width = Math.sqrt(100);
document.querySelector('.square').style.width = width + 'px';
長所
- 動的なレイアウトを作成できる
- より複雑な計算が可能
短所
- パフォーマンスに影響を与える可能性がある
- JavaScript を使用する必要がある
代替方法の選択
使用する代替方法は、プロジェクトの要件によって異なります。単純なレイアウトの場合は、calc()
関数と pow()
関数を使用するだけで十分な場合があります。より複雑なレイアウトや、独自の処理を組み込む必要がある場合は、カスタム関数または JavaScript を使用する方が適している場合があります。
上記以外にも、CSS プリプロセッサやライブラリを使用して、平方根を計算することができます。これらのツールを使用すると、より簡潔でメンテナンスしやすいコードを作成することができます。